小3秋の保護者会。今回先生からは「読解力の必要性」と「共感することの大切さ」についてお話がありました。
「読解力」とは、文章を読んで内容を理解できる能力。息子は文章を読むことが面倒だと豪語しているので、これは重点を置く必要があるかもなあ。そんなことを考えながら話を聞いていると、先生からある問題が出されました。
読解力について調べれば、必ずと言ってよいほど出てくる「アミラーゼ問題」。こんな感じです。
次の文を読みなさい。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」 新井紀子著 東洋経済新報社
いかがですか?
私は、初めて読んだ時に頭の中が整理できなくて、頭の中を文字が浮遊していたような感覚に陥りましたね。アミラーゼやらグルコースやらセルロースなど、知った名前であっても明確に理解していないため、まず単語に引っかかる。
問題の本質は、理科や生物の話ではなく、あくまでも「文章の読解力」なのに(苦笑)
先生もはじめは間違えたと言っていました。帰ってから主人や、母、姉にも問題を出してみましたが、全員不正解。
ちなみに、正解は (1)デンプン です。
文章嫌いの息子にも聞いてみようと、
大人も間違えることが多い問題にチャレンジしてみる?
と誘うと
やるやるー!チャレンジする!
とノリノリ。そしてややこしいこの文面を読みだす息子。
アミラーゼという…何?酵素?…グルロース?…セルローズ??なんじゃこりゃ?
こんな状態のまま読んで、最後の「セルロースは( )と形が違う」という一文に来たら、なんの迷いもなく
セルロースは(デンプン)と違う…でしょ?え?なにこれが問題?
とあっけなく正解。
え?なんでデンプンってわかるの?適当!?
と思い聞いてみると
よくわかんないけどさ、デンプンは分解するって書いてあって、セルロースは分解できないって書いてあるじゃん?だからセルロースはデンプンとは違うって思ったんだー。
おお!すごーい!!
それが正解の回答かはわからないけれど、私やほかの大人よりもずっとシンプルに読み取っているんだな。これって大切な能力だと思う。
息子は、ほめられてうれしいけれど、なんでみんなが間違えるのか理解する方がむずかしいようで、戸惑い気味の笑顔。
そうだ、試しに単語を他のものに置き換えてみよう!ってわけでこれを書いてみました。
○○という少年は大豆でつくった納豆をよく食べるが、同じ大豆からできていても、味覚の違うひじき豆は食べない。
ひじき豆は( )と味覚がちがう。
(1)納豆 (2)○○ (3)大豆 (4)少年
問題の主旨が変わってきているかもしれませんが、こうやって似たように置き換えると、もう間違えるはずなくないですか??
答えは(1)納豆 ですよ。それしかない。姉にも送ったら「わかりやすい!なんで最初の問題を間違えたのかわかんないくらい笑」と返事あり。
読解力は少なからず持っていても、とっかかりの部分で急ブレーキがかかることもあるんだろうなあ。
保護者会での先生の話も踏まえて、読解力をもっと鍛えるために何が必要か?日々どんなことに気を付けていこうかな?
今回触れなかったけれど 「共感することの大切さ」 についても、合わせて日々の暮らしの中で考えながら過ごしてみようと思います。
今回の保護者会、親としてちょっと考えてみたくなる興味のある話題でした。
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