怖い夢に怯える7歳児(小1)と、その怖い夢を見ないために大切なこと

子供の頃に見た怖い夢や不快な夢は、大人になっても覚えています。結構はっきりと色付きで。その夢が何を意味していたのか、なぜそんな夢を見たのか、そもそもまったく意味はないのか、それすら良く解らないままですが、とにかく怖い夢を見たことだけは確か。

最近、怖い夢を見て飛び起きてから、毎晩寝る前に祈る息子を見て、どうして怖い夢を見るのか考えてみました。

私の人生の中で一番不気味な夢

まだ幼稚園の頃に見た夢は今でも鮮明に覚えています(以下は夢ですよ、夢!笑)。

当時住んでいた家の1階で天井を見上げると、首から下の人間の体が何体もぶら下がっていました。幼児ながらに「何事だ?」と思ったのかどうしたのか、急いで階段を上って父の部屋へ行くと、そこには沢山の首が並んでいました。みんな目を閉じた青暗い顔で、その前に父(たぶん)が座って何かやっていたのです。

夢の中の家は、全体的に青灰色の空気でまさにホラー…と言いたいところですが、お化けやなにかのホラー的な要素よりも、何となく全体的に物悲しい空気感、父の背中も悲しそうな雰囲気だったのが印象的でした。

その夢の前後や、起きてどうしたかはもう全く覚えていませんが、何を意味していたのやら。ちなみに、当時の現実の父は、実直で温厚で、写真で見ても記憶をたどっても、とても良い父でした。だからこそのギャップがとても記憶に残っています。

最近怖い夢を見た息子

息子はきっと今までも何度か怖い夢を見たりしていたと思います。夜中に眉間にしわを寄せてうなっていたり、ビクッと飛び起きて泣き出したりもありました。

半月ほど前に、夜中怖い夢で飛び起きた息子は、泣きながら抱きついてきた後に、夢の内容を話してくれました。

概要は、家に帰る時に知らない人が玄関先まで追いかけてきて、タッチの差で家の中に逃げ込み難を逃れたり、家の中にいたら玄関先にまた知らない人がいて、ちゃんと二重でカギをかけてあるのに、なぜか自分が間違えてひとつ開けてしまい、わずかに開いた隙間から手が伸びてきてつかまりそうになった、という夢。

夢が、というより、現実にありそうな夢で、私も怖いし不安です。

息子は相当な恐怖だったようで、そのあとはしばらく電気を煌々とつけてDVDを見たり、本を眺めたりと、完全に夢を払拭するように1時間ほど過ごしてから、あまりの眠さに負けて倒れこみました。

その翌日の夜、寝る前に私が見ていないところで

神様、お願いです、怖い夢見ませんように…!

と必死で手を合わせているのを発見。相当参っていましたね(苦笑)その日から毎日神様へお願いをしているのですが、朝起きるたびに息子は

昨日も神様お願い事聞いてくれたよ!怖い夢見なかったんだー!

と嬉しそうにしています。もちろん神様への感謝もしているようです。それは良いことだ。

怖い夢を見る理由

調べてみると、怖い夢を見る理由として色々な要素があるようですが、大まかな理由は以下の通りかと思います。

身体的な要因

まずは体調不良です。具合が悪かったり、疲れていたり、鼻詰まりや痛みなどは時に不快な刺激となって夢に影響が出るようです。

寝ている時の体勢も大切です。身体に負担のかかるような体勢は、寝苦しさ、息苦しさを感じて不快感となります。

他には、食べすぎ飲みすぎ、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化も挙げられます。どれも、いつもとは違う体の感覚がそのまま夢に作用するのでしょうね。

精神的な要因

ストレス。これは怖い夢、不安な夢を見る最大の要因ではないでしょうか。

ストレスにもいろいろありますが、自分で「あーあ、これ本当ストレスだな」と原因を理解しているものはまだ良くて、ストレスの原因に気付かない場合や、解決できない悩み、漠然とした不安を抱えている場合などに、怖い夢や不快な夢を見やすいようです。

寝ている間にも脳は記憶の整理を行うので活動します。その際、寝ている間に不快な記憶を再生してストレスを解消させる、再度体験させて脳に理解させるという役割もあるようです。これが夢を見ている時間に起きると、怖い夢になるのかもしれません。

その他の要因

他には、寝ている時の明るい光、外部からの刺激、起きている間に受けた様々なストレス、更に心理的なものから来る要因も考えられます。

もしかしたら、の域になりますが、潜在的に不安や予感があるものの、表立った事実がないために気付かずにいる要因。無意識下では警戒しているけれど、気付けないこと。

脳はこれを処理するために活動していて、それが夢に現れる。そしていつか現実に起きるとそれが「予知夢」と呼ばれるのかもしれません。

怖い夢を見ないためにできること

可能なら避けたい怖い夢。普段から心がけておきたいことをまとめます。

体調を整えること

風邪など引いている場合には「早く治すために気持ちを前に向けている」という事実を作ることが大切です。そして、体調を崩す原因となるものを可能な限り排除すること。暴飲暴食、夜更かしなども控えましょう。

寝る環境を整える

良質の睡眠は、寝る時の環境が大きく影響します。暑すぎず寒すぎず、騒々しくなく、寝具も出来れば体に合うものを選びたいものです。寝る直前まで脳に刺激を与えないことも大切。ゆっくりゆったりした時間の中で眠りにつけると良いですね。

ストレスに目を向ける

ストレスは誰もが大なり小なり感じていると思います。ただしその受け止め方は十人十色。抱え込んで体調を崩す人もいれば、ひょうひょうとしてすり抜ける人もいる。ただ、どんな形にしても、自分が感じているストレスの形を把握することは重要だと思います。もちろん目を向けたくないストレスも多々ありますよね。それは「自分は今ストレスを抱えている、とても笑っては過ごせない」という認識でも良いのです。とにかく自分に今起きていることを把握しておくことが、脳の情報処理に必要なのではないでしょうか。

おまもりを見つける

お寺や神社のお守りでも良いですし、自分のお気に入りのものでも良いです。心地よい毛布とか、好きな香りのアロマグッズ、音楽、本、とにかく自分が安心できるもの。そういったものを身近において眠りにつくこと。これは信じる信じないという話しよりも、心の平穏のためにおすすめです。

ドリームキャッチャー

ドリームキャッチャーというものをご存知ですか?アメリカインディアンのオジブワ族の装飾品です。

名前からして「夢をかなえるラッキーアイテム」かと思いがちですが、実際は子供を悪夢から守ってくれるお守りなんだそうです。輪に網が張ってあるのですが、良い夢は通して悪い夢だけを絡めとってくれる、まさに悪夢除けのお守りですね!

良い夢だけが網をくぐり羽を伝って落ちてくるので、寝る時は頭の上となる場所へ飾ると良いそうです。

まとめ

息子が悪夢にうなされていたのは、起きている間に、うまく出来ない、思い通りに行かないストレスや、早く片付けろだの、宿題しろだのと時間に追われたりしたものが出てきたのだろうなと勝手に推測しています(苦笑)

どんな一日であっても、安心して眠ることが、良い夢や良質の眠りには欠かせません。どんなに言い争ったり、涙を流したりした一日であっても、夜眠りにつく前にはホッと笑顔になって安心させてあげる環境を作ることが、まだまだこの年頃の子の親の役目ですね。

お守りも見つけてみよう。半信半疑でも、何なら信じていなくてもいいんです。「怖い夢見ちゃうかもしれない」よりも「もしかしたら怖い夢見ないかもしれない」と思えるだけでも何だかポジティブで効果ありそう(笑)

以上、怖い夢に怯える7歳児と、その怖い夢を見ないために大切なことのまとめでした。

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