鉄道は子供の知育に最適というが…6年間ブレない鉄道愛を貫く7歳児の現在

鉄道好きの子供は賢くなるとか、鉄道は子供の知育に最適だと言われているのをご存知ですか?

子供、男の子であれば尚更、車や電車のおもちゃに心を奪われる時期が多少なりともあるのではないでしょうか。息子も例にもれずそうでした。

年齢を重ねると周りのお友達は、戦隊、ヒーローもの、恐竜、昆虫、アニメ、その他ゲームなど、様々なものへ興味が移行していく中で、一度もブレずに、乗り物全般、その中でもやはり鉄道への興味は今も尽きることがありません。

現在7歳の息子、鉄道愛を基盤にして出来上がっているといっても過言ではないほどの熱の入れようです。

では、実際にこの6年間で鉄道が知育にどう役立ってきたのか?そして日常に活かされているのか??このあたりをまとめていきたいと思います。

※これ以降、鉄道の列車全般(電車も汽車もディーゼルも)を電車と呼んでしまいます(笑)

文字への興味が尽きない

3歳前後から、駅名や電車名を知りたいからと、図鑑以外にも鉄道が出ているものなら何でも持ってきて「なんて書いてある?」「これはなんて読む?」と真剣。

電車には「E231系0番台」とか「クハ・サハ・クモハ」とか「特急・急行・準急・各停」とか色々情報があります。ひらがな以外も入り乱れて難しそう。

しかしこれを着実に覚えていく様子を見ていると、こんな流れでした。

まずは目で見た電車の情報を耳で覚える

この電車は「とっきゅうあずさ1号」だ

その言葉がどの字で表されているのか覚える

特急は「とっきゅう」って読むんだ!

前に覚えた文字を組み合わせて読む

「特急」が「とっきゅう」なら「急行」は同じ字があるから「きゅう、何とか」だね。あ!もしかして「きゅうこう」??じゃあこの「行」は「こう」と読むんだね??

こんな感じです。更に

池袋の「池」と高田馬場の「田」だから「いけださん?」

「小川」と「小平」は同じ「小」なのに読み方が違うんだね!

というように、どんどん文字探しを楽しんでいます。

実際に駅構内やホーム、各種案内板には、記号や文字、数字があふれかえり、更に駅名も「ひらがな、漢字、ローマ字」で書かれていたりと、まさに文字の宝庫。知りたい情報で埋め尽くされています(笑)

電車に限らずとも、興味を持てる分野があれば「それを知りたい!もっと調べてみたい!」という気持ちから、文字にも興味が湧いてくるのかなと思います。

記憶力が高められる

子供は興味を持った分野に関して、図鑑や絵本でとことん調べたり、実物などを見て触ることにより、五感をフルに活用して覚えていき、結果記憶力が高められるのではないでしょうか。

実際に色々な情報を結び付けて、自分なりのやり方でたくさんのことを日々覚えていきます。

この匂いなんか知っているなあ。あ、〇〇に乗って××へ行ったときに咲いていたお花の匂いだ。あれは5月だったね。あの時は行きに△△型に乗って、帰りは◇◇型だった。〇号車の12C-Dだったよね!

こんな感じで芋づる式に記憶が流れ出てきます(笑)もちろん、電車が特別なのではなく、子供は興味を持ったものに対して、自由な発想で覚えていく力があるということ。

ここを大切にして、子供が興味を持ったことを親も一緒に楽しみながら、たくさん質問して会話をすることで、子供の記憶力は深まっていくのではないかなと感じます。

音を聞き分ける力がつく

電車の走行音の違いを聞き分けるのが大好きです。線路沿いの道で、電車が近づくと目を閉じて耳を澄まします。

今のはステンレスの音だから、2000系!6000系も同じだけど、あれは10両で走るからね。今のは8両でしょ?それに6000系は始めにもっと大きい音が鳴るの。

これは30000系!40000系も同じアルミなんだけど音が何か違うんだよね。

これは10000系!!そしてラッピングのやつだね!同じ10000系でも、ラッピングのやつだけはヘッドマークが電光で他と違うんだよ。

こんな感じ。ほぼほぼ99パーセントは正解しています。

ちなみに私は息子が教えてくれるまで、電車なんてみんな同じ音で走っていると思っていました。興味がないとそんなもんです。しかし今では少しだけわかるようになってきました(笑)

音を聞き分けられるということは、そこではかなりの集中力を発揮しています。常時集中力が高いわけではないのですが、自分の興味が持てる分野であれば力も出せるのではないかなと、ほんの少しだけ期待しています。

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地図や路線図が愛読書

電車の行先が気になれば、当然それがどこにあるのか知りたくなります。そこでまず路線図を読みつくし、駅名と他の路線の乗り入れなどを覚えます。

そしてその路線は今度どこへ伸びていくのか。指でたどり、駅名を読みながら進みます。

なじみのないところまで行くと、日本地図を眺めて都道府県を探します。そして以前行ったことのある場所と比べて、その距離を考えます。

こうして路線図や地図、図鑑が愛読書になっていきました。図鑑でしか見たことのない電車が、日本のどこを走っているのかを調べては、その土地に思いを馳せていますね。

地元の電車に関しては、各停、急行、その他諸々すべての種別の停車駅を順番に記憶しています。ある時、ちょっと遠出をして帰る際に私が、

ちょっと時間遅くなっちゃったからさ、次に急行来るからもう1本待ってあっちで帰ろうよ。

と提案したら

ママ、ここからだと〇〇駅までは各停も急行も各駅に停まるんだよ。だからこの各停で〇〇駅まで行こう。でも、途中駅で快速急行がいたら、その時はそれに乗るよ。あれだけは間の駅飛ばすんだよ。

と教えてくれて、その通りに行ったら、最速で帰って来ることが出来ました。いやあ、さすが愛読書が路線図だけあるな!かなり頼れるナビゲーターです。

お金に強くなる(笑)

電車好きで、プラレールを買って遊んでいる間はまだ良かったのです。しかし、禁断の「Nゲージ」に手を出してからは、かかる費用の桁が違います。

そのため、まずはどれだけ高いものなのか、カタログで見てもらいます。そしてその金額について考えてみる。

例えば、おやつで買うグミは普段120円前後。たまに180円くらいのグミを持ってくると「何これ、高級品じゃない??」と言われて却下されたりすることもあります。その差額「60円」。そんなに高級品のグミを100個買えるのが18000円という金額です、って、いやあ、これはわかりにくいな(苦笑)

グミの件はさておき、カタログを見ることで、自分が欲しいと思うすべての価格を読む。そして、これとこれのセットが欲しい!となれば、その価格を足して合計額を出してみる(買う買わないは別問題)。その数万数千円という価格は、日常生活の中でどれくらいの価値なのかを考えてみる。

こうしたことを常に一人黙々とやっています。まあ、

ママ!今一番カッコよくておすすめのNゲージの基本セットと増結セットを買うと、合わせて56800円になるんだ。これはちょっと高すぎるよねえ。ママは絶対買ってくれないよね?パパもさすがに無理そうだよね。そうなると、あと誰が買ってくれるかな?やっぱりサンタさんに買ってもらうしかないかな?

と、笑顔だけど真剣に話しています。手に入れる前提の話しばかり(笑)でも、こうやってお金の価値を考えたり、計算をしていくことは大切だなと感じています。

鉄道が知育に最適な理由

電車が知育と言われる所以は、文字、数字、色、地図、時間を自然に学ぶことが出来て、実際に見たり乗ったりすることで、それぞれを体感できること。生きた教材として常に身近にあることですね。

やはり本で読んだり、画面で見るだけでなく、そのリアルな教材を実際に体感できるということは、大きな刺激になり、より深く学ぶことにつながります。

もちろん電車でも、その他のものでも、子供が興味を持ったものにはとことん付き合ってみることをおすすめします。それは必ず子供の成長における何かしらの基礎となっていくからです。

息子は、電車がらみの文字(ひらがな、カタカナ、漢字、英語まで)の読解力はかなりのもの、記号、固有名詞、形など、些細な違いまで詳細に覚える記憶力には到底かないません、耳の良さも比ではない、時刻表を見て目的地までの時間を思い描いたり、地図が逆さでも読める、そして欲しいものの計算は気合入れて暗算で出す。

まさに鉄道様、様!!って感じで終わりたいところですが、もう少し続きます。

現実はそうそううまく行きません

ここまでであれば「鉄道はまさに優れた知育教材!わが子の未来は明るいかも!!」なんて思いあがりそうですが、7歳児の現実もしっかりお伝えしておきますね。

文字の読解力はかなりなもののはずなのに、国語の宿題やテストではまるで文章を読まず「問題の意味がまったく解んない!」と言い放ち、筆記も1文字すっ飛ばしたり、あやしげな合成文字を書いたり、字ではないような字を書いたりします。

暗記に優れていて、記憶力は到底かなわないはずなのに、やっつけ仕事的にこなすものに関してはまるで力を発揮しません。昨日やったよね?さっき言ったよね?いやいや、今言ったよね??って感じのことも、短期記憶にすら入っていないようです。

耳が良くても「そろそろ片付けて!」「宿題の時間だよー」というような声にはまるで反応しません。時間の感覚があるように思えても、約束のゲーム終了時間はほぼ毎回スルー、地図が読めても地元で迷子になるし、欲しいものは万単位の暗算が出来ても、算数テストで「5+2=8!」と平気で間違える。

興味があるものと、押し付けられてやるものへの向き合い方の差ですね。落差が激しすぎる(笑)

真剣にやればそれなりに出来るようなのですが。だからこそ6年間の鉄道愛で培った力を日常でどう活かしていくか?自発的に学んでいく力に繋がるように、見守っていけたらな、と思っています。

鉄道はやはり素晴らしい知育教材であることは間違いない!これは断言します。あとはこれを流用して、どう活かしていけるかが大きな分かれ目となるのでしょうね。これからも楽しみです。

以上、子供の知育に最適な鉄道についてのまとめでした。

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