6月に息子の髪を切りに行った時、理容師さんから最近頭ぶつけました?と聞かれました。頭…困ったことに、よくぶつけるんだよな。
そのまま答えると「ここ髪が擦れたようになっているのでケガでもしたかなと思って」と指さす側頭部を見ると、確かに髪が薄くなっている。
でもこんな感じなら、ケガをしていたらきっとその時に気付くよなあ、と思いつつも、その後はすっかり忘れていたのです。
そして今週また髪を切りに行くと、前回と同じことを言われたので、再び気になり出したものの、ケガをした後に髪が擦れて薄く見えるんだな、そういえば伸びるの遅いなあ、なんて、まだこの時点では能天気に考えていました…。
しかし、先日の担任の先生との電話の中で「〇〇くん、休み中に心配事とかありそうでしたか?」と唐突に聞かれました。
先生はこの髪の擦れたような部分にすぐに気付き「もしかしたら円形脱毛症かな」と思って、気にしていてくれたようです。
完全に抜けているわけではないのですが、確かに500円玉大の範囲で髪が薄くなっています。日頃の写真を注意深く見てみると、はやり6月中旬あたりから変化が見え始めていました。
しかし、今回バサッとカットしたので先生の目にいち早く止まったようです。
先生は「お友達は特に気付いている様子もなく、本人もケロッとしているので、誰かに何か言われた訳ではなく、私が勝手に気付いて気になっただけのお話しなのですが」と教えてくださいました。
先生、良く見ていてくれるんだな、とまた感謝です。
円形脱毛症とは
頭部に出来る10円~500円玉大の脱毛のことで、1個だけの軽症のものから、複数個出来る重症のものまであるようです。
昔からストレスが原因、と言われていましたが、実際ストレスは発症のきっかけの一つに過ぎないとのこと。他にも、睡眠不足、疲労や過労、風邪、ケガなどきっかけは様々。
そして円形脱毛症の原因は自己免疫反応が起きるためとのことです。これは、通常なら外部から侵入した異物を攻撃するTリンパ球が、異常を来して正常な細胞を攻撃してしまい、これが頭皮で起きると、毛根が攻撃されて髪が抜けてしまうようです。
しかし、先生からコロナ疲れや、夏休み明けの学校に不安を持っていた、というような様子がありましたか?と聞かれても、あったようなないような。
休校期間中は、思いの外自宅で自由に過ごして満喫していたし、それが終わり学校が再開しても、朝の緊張は以前から続くもので、特別変わった様子もなく…。
でも、本人さえ気付かない不安、疲労、ストレスはきっと誰しもあるんだろうな。もしこれが本当に円形脱毛症であれば、息子の性質からすると内に秘めたたくさんの気持ちが積りに積もって、この時期に表面化したということも十分にあり得る。
余談ですが、実は私も中学生の時に一度なったことがあります。
その時に何か思い当たるきっかけがあったかというと、いまいちよく覚えてないんですけれどね(苦笑)部活関連だったかも知れないし、全然関係ないかも知れない。
心に深く刻まれるようなきっかけでなくて、日々の些細なことで「ちっ!めんどくさいな」とか「あいつに会いたくないな」とか、そんなレベルの積み重ねでも、積もると結構な負荷になりますからね。
母がびっくりして、どこかから育毛剤を買ってきてくれました。その香りと、脱毛した部分(やはり、つるん!とないわけではなく、擦れてなくなったような感じ)の手触りだけはぼんやり覚えています。
この育毛剤をつけることが正しい処置なのかは全然わかりませんが、私の場合はほどなくして髪が生えて戻ったはずです。それほどに記憶がない(笑)
話しが逸れましたが、息子はこの部分について「気づかなかったけど、髪どうしたんだろうね?」と、少しだけ気にしていました。でも私が大して深刻にならず「痛くもかゆくもなければそのうち生えてくるよー」と話すと、安心したのか、もうすっかりどうでもよくなったようで、今ではまるで気にしていません。
何か心配なこととかがあれば何でもお話ししてね!話すと消えていくこともたくさんあるんだからさ。
と伝えると
オッケー!わかった。でも今は、うーーーーん、特にないなあ。あ!授業が長いくらい?
と笑顔。かげりなしの満面。
今回は病院に行ったわけでもないし、実際に原因はわかっていませんが、自分の体験と照らし合わせながら、息子の様子をしばらくじっくり見守っていきたいと思います。
以上、円形脱毛症かもしれない、という息子のお話しでした。
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