保育園の卒園式で保護者代表の「謝辞」ポイントと例文を紹介します

保育園卒園の1ヶ月ほど前、担任の先生から「卒園式で保護者代表として挨拶をしていただきたいのですがいかがでしょうか?」と相談されました。

もしイヤでも「イヤです!」とは言えないですよね(笑)それに3年間お世話になりっぱなしの保育園には、常に感謝の気持ちを持っていましたので、もちろん快く引き受けました。

この時期になると、一年前の私と同じように園から保護者代表の謝辞を依頼される方も出てくるかな?と思い、昨年の経験を踏まえて簡単にポイントと例文を残しておきたいと思います。

そもそも謝辞とは?

謝辞の「謝」は「感謝の謝」ですので「感謝の意を表す言葉」になります。

卒園式での保護者代表の謝辞は「今日こうして子供達が立派に成長した姿で卒園を迎えることが出来たことに対する保育園の先生方に贈る感謝の言葉」ってことですね!

「子供達おめでとう!」というお祝いの「祝辞」ではありません。「先生方、地域のみなさま(来賓)ありがとう!」というような「お礼」の言葉です。

謝辞のポイントは?

先生方への感謝の言葉を述べることが前提ですが、形式ばっていわゆる定型文のみで締めるのは味気ないですよね。

しかし、園の雰囲気、保護者同士の雰囲気、先生方への思いも、保護者代表としての気持ちは本当に十人十色。謝辞に織り込む言葉も内容も、一概にこれがいい!というようなものもありません。

それでも最低限のポイントは以下の通り。

  • 聞いてイヤな想い出は盛り込まない
  • 自分の子の話しだけをしない
  • 卒園児の保護者代表としてお礼を述べる

そして、更に押さえておきたいポイントは

  • 挨拶は短すぎず長すぎす、3-5分くらい
  • みんなが共有している思い出を盛り込む

当日になってみないと雰囲気はわかりませんが、自分だけ感極まって涙・涙で謝辞を述べられない事態は可能な限り避けたいものです(笑)家でしっかり読み込んで、色々なシミュレーションをしましょうね!

謝辞は手書き?パソコン?用紙は?

これも園の雰囲気にもよりますが、絶対これ!という決まりはないと思います。息子の通っていた保育園は、新設園で雰囲気もとにかくアットホーム。伝統云々というような厳かさとは無縁で、親も子ものびやかに過ごしてきた保育園でした。

しかし卒園式はひとつの大切な区切りですので、私は式辞用の用紙を用意しました。

手書きにしようか一瞬迷いましたが、ここはやはりパソコンで作成してプリンターでスイスイと印刷しましたよ。

余談ですが、私が選んだこの用紙、桜の柄が入っていて作成しているだけで何だかうるっとしてしまいました(笑)では、実際に卒園式で読ませていただいた謝辞を紹介します。※限定的な箇所は省きます。

お礼の言葉

本日、卒園を迎えました園児の保護者を代表して、お礼のご挨拶をさせていただきます。

やわらかな春の日差しを感じ、桜の季節となりました。本日、このような心温まる卒園式を開催していただき、ご準備いただいた先生方に心より感謝申し上げます。また、お忙しい中ご臨席賜りました来賓の皆様にも保護者一同、心より御礼申し上げます。

三年前の春、保育園に入園した日のことを昨日のことのように覚えています。まだ幼さの残る顔で期待と不安に揺れる子供達でしたが、今こうしてみんなの顔を見ると、すっかりお兄さんお姉さんの顔になっており、三年の月日が流れたことを実感しております。

この三年間には沢山の思い出が溢れています。三歳四歳クラスでは、クリスマス会での〇〇や〇〇、△△では沢山の観客を前に、緊張しながらも堂々と舞台に立って演じる子供達をとても頼もしく感じました。

他にもハロウィンやひな祭りなど、先生方渾身の手作りの衣装や飾りつけで、子供達は季節の行事を楽しく学びながら成長しました。

そして五歳年長さん。夏祭りではみんなの個性がたくさん詰まった立派なおみこし。元気よく担いでまわる子供たちの声と自信にあふれた顔がとても印象的でした。

運動会では一人一人の出来る技を立派に披露してくれたサーキット。チームとしての力が試されるリレーやパラバルーン。ここでは、自分一人だけではなく、仲間と力を合わせて声を掛け合いながらひとつのゴールに向かう子供たちの姿に、また一つの大きな成長を感じる事が出来ました。

どれをとっても、いつも子供たちの目がキラキラと輝いていて、仲間と一緒に保育園で過ごす毎日をとても楽しんでいることが伝わってきました。

笑顔だけではなく、悲しかったり悔しかったり涙を見せる日もたくさんあったかと思います。

そうした日々を重ねながら、強く優しい心の子どもたちに成長したのは、ひとりひとりの個性を大切にする保育方針であり、いつも笑顔で優しく、時には厳しく、集団生活でのルールを教えてくださった、園長先生をはじめ、保育園の先生方の心からのご指導のおかげであると感謝しております。

また、毎日子供たちの健康を考えて、旬の食材を取り入れながら安全でおいしい給食やおやつを提供してくれた給食の先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。

保護者の皆様、悩みを相談したり共有しながら今日まで共に過ごせた事を心より感謝しております。ここで築いたご縁が末永く続いていけば嬉しく思います。

子供たちは四月から、沢山の夢や希望、そして少しの不安を一緒に心に抱えて新しい世界へと巣立っていきます。この保育園で先生方に温かく見守られて過ごした日々は、子供たちの心の貴重な財産となっていく事でしょう。

親子共に、保育園生活で沢山のことを学び成長させていただけた事、本当に感謝しております。ありがとうございました。

最後になりますが、〇〇保育園の益々のご発展と、本日ご列席された皆様方のご活躍とご健勝をお祈りし、私からのご挨拶とさせていただきます。

平成三十一年三月十六日 保護者代表 〇〇 〇〇

実際に読んで思ったこと、まとめ

これで普通に読むと大体4分30秒くらい。本当は4分以内にしたかったのですがね。でも給食の先生への気持ちや、ここに入れなくても良い保護者のみなさんへの気持ちも、あえて入れておきたかったので省かずに読みました。

あまりスラスラ早口も良くないと思いつつ、やはり読む前から「ちょっと長いなあ」と思っていたので、無意識に早口になっていたようで、実際は4分くらいでした(動画にて確認)。

ちなみに、卒園式開始から一人涙に暮れていた息子の顔は、謝辞の途中では見られませんでした。私までもらい泣きしてしまいそうで・・・。

ともあれ、無事に読み終えて、園長先生に謝辞をお渡しすることが出来て良かったです。

園と子供達、そして保護者の方々の色によって、謝辞の内容や重点を置くポイントは変わってきます。それでも重要なのは、保護者の代表として子供の成長を見守り支えてくださった園の先生方へ感謝の意を伝える事。

これから謝辞を読まれる方、緊張するし色々悩みますが、お子様の卒園式が心温まる素敵な想い出となりますように。応援しています!

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