突然ですが、お寺と神社の違いってすぐに説明できますか??
と言っても、今回宗教について語るわけではありません。あくまでも「息抜き」のお話しです、どうぞ気楽に読んでくださいね(笑)
ちなみに私は以前、お寺と神社の違いについて「鳥居があるのは神社、除夜の鐘はお寺!」くらいでしか意識していませんでした。そんな私が寺社、特に神社(神道)に興味を持ったきっかけを紹介したいと思います。
無意識に感じるパワー
お寺や神社の違いもよくわからず長年過ごしてきた中でも、やっぱりそういった空間には、何かしら特別なパワーを常に感じていました。
特定の宗教を信仰しているわけではなく、オカルト(超常現象)やスピリチュアル(精神的な何か)に心を寄せているわけでもありません。
しかし、無意識のうちに何かを畏れ敬い「明日晴れますように」とか「家族が健康で過ごせますように」とか「良いことがありますように」とか、何かに向かって祈る事はよくあります。
例えは悪いけれど、町の片隅にある小さな祠や石像を足蹴にしたり邪険に扱うなんてことを考えると、それはもうおそろしくて出来ません!「バチが当たるぞ」と真剣に思ったりもしています。
そういった気持ちがあるのは、やはり自身の無意識の領域に「神様仏様何者様」を大切にする心がある証拠なのでしょうね。
それに気付いたとき、日本における神様(神道)に興味が湧いてきました。
偶然見つけた「神社検定」
散歩がてら近所の神社巡りを始め、ある年のお正月に行った神社で「第1回神社検定3級」の案内を発見しました。好きなんですよね、こういうの(笑)
その年の6月に検定があるということで、ちょうど半年。さっそく申し込みをしてテキストを購入。パラパラ読み進めていざ試験。そして無事に合格!
3級なのでかわいいものですが、やっぱりどんな分野でも興味を持った新しいことを勉強するって楽しいですね!今年はすでに第8回目となるようです。興味のある方はぜひ(笑)
日常の中で思うこと
「神社検定」を受けたからと言って何がどう変わるわけではありません。普段の生活に活かせるとかいうスキルの類でもありません。
ただ、今まで漠然と感じていた「無意識に感じるパワー」を「意識して感じ取ること」、またそのパワーに「思いを馳せること」が多くなりました。
科学的根拠や非科学的な事柄については良く解りませんが、それでも自分自身の中で、不思議な体験、良くも悪くも理解しがたい経験って結構ありませんか?
それを「目に見えない力があるんだなあ」と思ってみたりすることは、悪いことではないと思います。その、良く解らないあいまいさこそ「日本の神様」を思う気持ちなのではないかな?と感じます。
「八百万の神」という懐の深い考えが好き
「日本の神様」は「八百万の神」。自然界のすべてのものに神が宿るという考えです。古来より自然災害の多い日本では、唯一無二の神ではなく、自然界の様々なものに神様の気配を感じ取ってきたということですね。そして神様の性格もまた多種多様。
そういった日本の環境で生まれ育ったことが大きな要因だとは思いますが、私はこの「八百万の神」という考え方がとても好きなのです。
ふとした時に「優しい、温かい、荘厳な、深い、強い、険しい、厳しい、畏怖」そんな気配を(勝手に)身近に感じとる。
「今、何を信じるか?」「どこへ進めばいいのか?」その思いに対して、絶対的なレールではなく、今の自分自身の気持ちに寄り添ってくれるような、ある意味ゆるくて選択肢を持つことが出来るような、懐の深い「神道」の在り方は、疲れたり萎縮した気持ちに柔軟性を持たせてくれる気がします。
パワーを充電しよう!
「ケガレ」とは「穢れ、汚れ」だけでなく、「気が枯れた状態」を差すとも言われています。自分自身を満たす「気」は、身の回りの言葉にもたくさんあふれています。
「やる気」「元気」「陽気」「覇気」「負けん気」「陰気」「病気」…本当にたくさん!
ここで言う「気の枯れた状態=ケガレ」は、プラスの「気」が枯れている状態ってことになりますね。その「気」を正常に戻すために「パワーを充電」することはとても大切!
それは、趣味に没頭したり、おいしいもの食べたり、旅行をしたり、買い物したりと人それぞれですが、そうして「気」を持ち直すことが出来る手段を持つことは、自分自身をコントロールするためにとても重要になります。
私はその中の一つとして「身近なものにも神様がいるんだろうな」「山の神様、海の神様、太陽、月、石、木、カマドにトイレの神様まで、いつもありがとう!」と思える自分でありたいなと思っています(笑)
まあね、実際にどんなに他人が熱く語ろうが、心にすっと沁みてくるパワーは人それぞれ。
神様仏様に関係なく、疲れた心が癒やされる空間を見つけてしばし身を委ねることは、思った以上にリフレッシュ出来ると思うのでおすすめです!
まとめとおまけ
息子が生まれてまもなく7年。この間、ゆっくり寺社巡りなんて出来ていなかったけれど、またのんびり今の自分に合う空間を見つけて行きたいなと思っています。
そして、今まで訪れた中で自分なりにパワーを充電できると感じたスポットは、自分の覚書として別途まとめてこうかな?と考えています。こういうのが好きな方のお役に少しでも立てたらうれしいし。
最後にひとつ歌をご紹介。
西行(法師)が伊勢神宮(正式には「神宮」)を参拝した際に詠んだと言われる歌です。
私、百人一首だけは好きなのですが、その他、特にこういった分野に明るいわけでもなく、興味があるわけでもないのです。
でもこの歌を初めて知った時に「ああ、そうだ、日本の神様ってこういう感じなんだよね」とやけに心に沁みました。
仏教の僧侶である西行が、神道の原点といえる伊勢神宮で感じた神の存在。なんだかそれだけで、日本の神様の懐の深さ、柔軟性を感じずにはいられません。
寺社に流れる空気って本当に様々。
ここまで話しておいてなんですが、私が心惹かれるのは伊勢神宮(神明社の系列)ではなく、浅間神社(富士山信仰の系列)。この浅間神社の持つ空気が大好きです。が、理由はわかりません(笑)
伊勢神宮は実際に訪れていないので、その空気が自分に合うかはまだ未知。西行が歌にした気持ちを、私も感じ取ることが出来るのか、またはまるで違う感じ方をするのか?心惹かれないなんて言っておいて、その空気に圧倒されるかも知れませんし。
こういう楽しみ方も良いですよね!
近いうちに必ず訪れてみたいと思っています。
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