【旅鉄】日本初の鉄道開業時に建造された「高輪築堤」の遺構を見学してきました

息子が突然「高輪築堤って知ってる?見に行こう!」と言い出しました。

私は勉強不足でして「高輪築堤」が何なのか、聞いたこともありませんでした…。息子曰く

昔、鉄道が開業した時に海の上を走っていた線路がその後埋め立てられたんだけど、最近高輪ゲートウェイ駅周辺の工事の時にその時の築堤が発見されて今公開されてるんだよ!で、また埋め戻されちゃうから今見なきゃまた地面に潜っちゃうの!

と熱弁。なんでそんな情報知ってるんだろう。歴史的な情報筋ではなく、鉄道がらみの筋から得た情報ではあるけれど、でもそこに興味を持つだけでもすごいなあって思う。そこで公開終了前日、ギリギリだったけれど見学に行ってきました。

高輪築堤とは?
1872年(明治5年)日本初の鉄道が新橋-横浜間で開業しました。当時陸上での用地確保が難しい場所(高輪周辺)では海岸線に沿って海上に線路を敷設することになり、その線路を通すために造られた堤、構造物が高輪築堤と呼ばれています。

「高輪築堤」は当初海上を通っていましたが、その後は海が埋め立てられ、更に車両基地の整備、線路の配線変更によって長い間、山手線や京浜東北線の線路の下に埋もれていたそうです。

しかし2019年(平成31年)品川駅改良工事の際に石垣の一部が出土したため、JR東日本協力のもとで発掘調査が行われ、数か所で高輪築堤の構造物が見つかったとのこと。

そして今回公開されたのはその一部。

右側に石垣が見えます。これが出土された100年以上前の石垣??思った以上にきれいな状態でびっくり!周辺から出土された遺物も展示されていました。

今回公開された石垣はこのあと埋め戻し作業が行われます。また土の中に潜るのですね。でも、今回調査した測量結果や図面に基づき、文化財的評価が行われるとのこと。

見つかった築堤構造物は、今後「現地保存」「移設保存」など検討されているようです。

現在、山手線の「高輪ゲートウェイ駅」周辺の再開発工事が進められています。2025年3月には大規模な複合施設「TAKANAWA GATEWAY CITY」の「まち開き」があります。

その後随時オープンしていく中で、2027年に開業予定という「THE LINKPILLAR 2」では高輪築堤周辺の広場空間を整備して一般公開されるようです。そして築堤発掘時に消失していた盛土、バラスト、レールなどを再現して、当時の風景がよみがえるとか。

明治維新後、文明開化の象徴ともいわれた高輪築堤。長い年月を経て再び令和の時代にその姿を公開されるなんてロマンですね!

うーん、楽しみになって来た。ぜひ見に行きたいわ!

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