親のおさがりの旧型一眼レフを手にした息子は、その日からひたすらカメラをいじっています。今までは写真も動画もスマホメイン、たまにコンパクトデジカメで写真を撮る程度でしたが、どちらにしてもそんなに明るさを気にすることなくすべて自動でキレイな写真が撮れていました。
しかし一眼レフでの撮影は、まず「ファインダーを覗いて撮る」という事が未知の世界。最新の機種ならもっと見やすいのかもしれないけれど、とりあえず現状は窓も小さいしすべてがミニチュア感覚。
写真を撮るまで、暗いのか明るいのかピントが合ってるのかボケてるのかすらよくわからない(笑)もちろん取説を読み込んで行けば上手に撮れるのだろうけれど。
まあそんな状態だけど、やはり写真を撮るなら「より良い構図で写真を撮りたい!」となりますよね!この路線のおすすめ撮影スポットはここ!この車両はこの角度!みたいな。
放課後に地元路線をウロウロ
一眼レフを手にしてから、まずは家の近所で撮影を始めました。最初は大掛かりなカメラを持ってひとり撮影するのがちょっと恥ずかしかったようですが、そんなの一瞬だけ。
すぐに自転車で近隣の駅まで行って撮影したり、その後は初めてひとり乗車で数駅先の撮影スポットへ行くように。趣味のためならチャレンジ精神もムクムク湧き上がりますね!
徐々に距離も伸びて、数日後にはバスを乗り継いで隣路線まで行っていました。
調子づいて遠出!
先日、私がまだ仕事中なので息子は6時間授業のあとカメラを持って「ちょっと撮影してくる!」と16時前に地元駅を出発。※地元駅から新宿池袋渋谷などへ15-20分程です。
仕事中に「横浜(保土ヶ谷)行っていい?」とLINEが。いやいや遠すぎだろ。当然却下です。「じゃあもうちょっと考える」と返事が来たあと、忙しくてスマホ見られなかったんだけど、ふと気づいたらGPSが赤羽にいる。
おいおい、これも遠いよ!もうすぐ通勤帰宅ラッシュに巻き込まれるぞー!すぐにLINEするとすでに埼玉県の浦和駅に向かっていました。どうやら途中行先変更しながら4路線程乗り換えて移動しているもよう。浦和って言ったら、1時間コースですよ。
「浦和駅のホームでちょっと撮影したらすぐ帰るから!」と連絡があった通り、15分程撮影してすぐ帰路についたのですが、当然GPS連絡を受け取っている仕事中のパパからも「あいつ赤羽から浦和に移動してるぞ??」とLINEあり。ま、焦るよね。
今後のお約束
まずは無事に帰ってくるよう「慌てず安全第一で!」と伝えて、18時半に帰って来た息子を捕まえました。説教ではなく、今後の約束をするためです!
約束は以下の通り。
- 平日の朝夕通勤時間帯はターミナル駅には行かないこと
- 地元路線は基本どこへ行っても良いけれど、キチンと計画を立てて報告してから行くこと
- 当然ながら撮影、乗車のルールを厳守すること
- 移動する時は「どこから電車乗った」「着いた」「次どこへ移動する」と随時LINEを入れること
- 地元に18時には帰ってくること
「ハイ、繰り返して!」「もう一度!」と何度も反復して言葉に出させたから、心と頭に刻み込めたはず(笑)こっぴどく怒られると覚悟して帰って来た息子だけど、約束を守って安全で楽しく行動するための約束だったのでホッとしつつも、しっかり肝に銘じていました。
ちなみに「ターミナル駅ね、ふふふ、今日は新宿・渋谷・池袋、全部行っちゃったよ~」と笑ってた。渋谷も行ったのか!!GPSの履歴見たら確かに行ってる。やだやだ、私なら平日の通勤時間帯の電車なんて頼まれても乗りたくないってのに!笑
キチンと話し合った後に「良いか悪いかは別として、このスムーズな乗り換えと行動力だけは素直に褒めてやろう」と言うと、得意満面な笑顔でした。
その後は
とりあえず、近場を移動する時も随時LINEを入れて来るし「明日は〇〇駅から徒歩5分ほどのここで写真撮ろうと思う」と報告してきます。
近場でも、行動がわかっていても、危険がないわけじゃないから「ここなら心配ない」ってものはないんだけど。それでも自分で計画を立てて、どう動くか、何時に電車に乗って移動はどのくらいか、など考えながら行動するのは、今後の大切なプロセス。
ちょっと無謀な一人旅計画でも、何でもかんでも却下ではなく、どうやったら安全で楽しく行動できるかを一緒に考える時期に入ったなあって思う。
日々成長だ!
コメント