【移転記事】乳児期・かゆみレポート

※本記事は以前運営していたブログからの「移転記事」で日付は当時のまま記載しています。

本文には実際に薬を使用した感想や処方箋に対する感想を記載していますが、あくまでも素人の個人的感想です。正しい情報は必ずお医者様に確認して下さいね。なお、本文中には皮膚の状態を示すために写真が挿入されています。苦手な方はこのまま閉じてくださいね!

生後2ヶ月半頃、ようやく乳児湿疹が治まって来たなあと思ったら、今度はかゆみを伴う湿疹が現れはじめ、小児科から皮膚科へ変更して改善がみられるまでの経過の記録です。(2013.4~2013.6)

かゆみ初期症状(生後2ヶ月半頃)

乳児湿疹がようやく改善しつつある2ヶ月半ば過ぎ頃、予防接種の相談をするために小児科へ。

頭に出ていた脂漏性湿疹を見た院長。「なにかつけてる?」と言うので「ベビーオイルでふやかしてお風呂で洗ってます」と答えると「そうですか。ではローション出してあげるから塗ってあげてください」と処方箋をくれた。

某ステロイドローション『R』

ローションって言っても、よくある保湿剤ではなくステロイドなのね。自然に治る、しかもかゆみのない乳児湿疹にこんな薬が必要なのかな?とちょっと疑問に思いつつ、点々…とつけてみたけど、やっぱりすぐに拭き取りそのまま使うのやめてしましました。

半月後、経過観察で行った診察で「キレイになってきたね!」と言われ「結局薬つけませんでした」とは言えず…。

乳児湿疹はその後キレイに治まり一安心!もつかの間。3ヶ月を過ぎた頃から、冬場の乾燥も相まって、今度はかゆみを伴う湿疹が出て来た。かゆみがある以上は放ってはおけない…。

そうして本格的に塗り薬の処方が始まりました。

小児科にて診察

かゆみが一番強いのはお風呂上がり。ひどい時は足からお腹、背中とじんましんみたいに真っ赤にかぶれた感じ。こうなるとお風呂上がりはかゆくてバリバリかきむしりながら大泣き。しばらくして体が冷めて来ると赤みも引いて、服を着るとかゆみも半減するみたい。

初めは38℃に設定していたけれど、こんな症状が出てからは、35℃まで下げて入浴。時間は頭や身体を洗うのも含め5-6分。これでかなり赤くなるのは軽減したけれど、かゆみはあまり変わらない様子。

小児科で相談したところ「これはあせもです。とにかく保湿をして汗をかかせないように。かゆがるところには塗り薬をたっぷり塗ってください!」と処方箋をくれた。

某ワセリン『P』某ステロイド軟膏『K』

今回は薬を使用しない訳にはいかない位かゆがっていたので、ひとまずその日から使用。ダブルで塗った胸元が、翌日にはツルンとキレイになった事でステロイドの力を見せつけられた。

それでも目に見えないかゆみがあるようで保湿剤としてもらったワセリンをたっぷり塗る日々。しかしこの時すでに「ワセリン塗ってもすぐ乾燥するな、そもそもワセリンって水分あるの?保湿になるのか?」とちょっと怪しんでいました。余程、市販のクリームのほうがしっとりする。

小児科に相談したら「ワセリンの塗りが少ないみたいだからもっとたっぷり塗ってみてください。乾燥してかきこわしもあるから試しに薬も変えましょう!」と処方されたのが某ステロイド軟膏『A』以前よりほんの少し強いステロイド。

その後も×△の一つ覚えみたいに「汗もだから汗をかかせないように!赤ちゃんはこの時期急成長を遂げるので大人が想像出来ないくらい汗をかいてますからね!」と繰り返す院長。汗かかせないようにってのもなんか変だな、汗を拭くってことだろうな。

実際に汗をかけばかゆくなるのは大人も同じで良くわかる。でもさ、汗をかいていなくて更に湿疹も出ていなくてかゆがるのは、本当に汗もだけなのか?という疑問が。

この時期なんとなく院長の処方には不信感を抱き、しばらくは院長がいない時間を見計らい診察を受けていましたね(笑)女医さんは頭のかゆみのローションは、ステロイドではないものを出してくれた。

某保湿ローション『H』

しかしその後もかゆみが消えず、肌が露出した部分をひたすらかきむしる事が多く、段々と生傷が絶えない可哀想な状態に。ある時それを見た院長が処方したのは某ステロイド軟膏『V』。結構強めなステロイドでした。「ここまで来たら相当かゆいよ!」と自信満々な院長(きっとそんなわけないんだろうけど、そう見えた笑)

そんな日々が続き、ある日女医さんに

「見た目は湿疹もないけど、ここまで傷だらけになるほどかゆくて、でも院長はあせもだと言うけれど、本当にあせもだけだと思いますか?」

と質問したところ「あせもと言うより、なにか内側からかゆみの原因がある気がする」と言われ、一度専門の病院でアレルギー検査をしてみては?と小児科でアレルギーに力を入れていると言う病院への紹介状を書いてくれました。

でも。アレルギーと言っても、あまり湿疹も出ていないのに、遠くまで行って痛い思いさせるのもいかがなものかしら。そもそも悩んでいるのは皮膚なんだから皮膚科を受診してみよう!と、今更ながら思い立ち、まずは出産した病院の皮膚科を予約。

そこはアレルギー科がないので、あくまでも皮膚科としての診察になるけど、症状によっては検査もしてくれる、アレルギーの疑いがあれば紹介状を書いてくれるとのこと。

「もし他院への紹介状をお持ちなら持参してきてくださいね!」とのことなので、とにかくまずは行って相談してみよう!という事で、ついに皮膚科へ行く事にしました。

◆小児科で処方された薬の山◆

皮膚科受診日までの様子

小児科で処方してもらった薬を使用して3ヶ月半、季節柄、また成長過程もあるだろうけれど改善するどころか、だんだん悪化して来た感じ。とにかくかゆくてかゆくて可哀想。泣きながらかきむしっている姿、我慢して服を着た後、まだかきながらも見せてくれる笑顔、本当に切ないものがありました。

この状態で皮膚科を受診。

◆服を脱がした途端にかきむしる◆

◆上半身◆

◆かきむしって傷だらけの腕◆

皮膚科にて

傷だらけでの状態で皮膚科を受診。若い女医さんが診てくれました。「紹介状を拝見してこれから診察しますが、まず先に、質問や希望などあれば教えてください」とのことなので、

質問は「湿疹はないのにこんなにかゆくて本当にあせもなのか?」希望は「保湿剤を某保湿ローション『H』に変えてほしい。薬もステロイドではなく、かゆい時に都度塗れる薬があればほしい」ということを伝えると「一つずつお答えしますね」と丁寧に答えてくれました。

まず「見た限りではアレルギーかどうかはわかりません 、ただし検査は赤ちゃんにしたらやはり痛いものですし、まだ1歳に満たない子には、余程の必要性が認められない限りはおすすめしません。お母さまが絶対検査したいとの要望であればもちろん検査は出来ますが」とのこと。私も検査がしたい訳ではないのでこれは保留に。

以下、先生より。

  • この状態を見ると、あせもも確かにあるかも知れませんが、この辺とか(胸のまん中)は違いますね!
  • 希望の薬ですが、対応出来ます。今使用している某ワセリン『P』は、実際には保湿にはならないです。すぐ乾きますし。この使用方法は、ご希望された某保湿ローション『H』、塗り薬、そのあとに某ワセリン『P』の順で塗ってください。某ワセリン『P』は最後に膜を張る役目に使います。
  • ステロイド、ずいぶん強力なのを処方されてますね。もちろんいろいろな先生がいらっしゃるし、症状により、一概には言えませんが、私ならこの月齢でこの症状には出しません。
  • 肌を見る限り、かなり乾燥はしていますので某保湿ローション『H』と同じシリーズの某保湿軟膏『H』をしっかり塗って保湿を心掛け、まずは3週間だけ一番弱いステロイドをしっかり塗ってみてください。

私としては納得、信頼出来ると思える回答をしてくれました。必ず正しい意見ってないと思うし、患者は医者を信頼出来なければ、せっかくの治療も効果が半減すると思う。私は今回、この先生を信頼して3週間試してみよう、と決めました。

◆皮膚科にて処方された薬◆

皮膚科受診4日目の様子

皮膚科を受診して、保湿剤を某ワセリン『P』から某保湿ローション・軟膏『H』に変え、ステロイドは弱めのものを使用。

それだけで見違えるくらい改善が見られました。見た目だけではなく、服を脱がした時に掻きむしる勢いも激減したんです。

もちろんまだポリポリ掻くものの、お風呂上がりに保湿剤を塗る間、かゆみで掻きむしるよりもおもちゃに手が伸びたのはうれしかったなあ。夜中もかゆくてバリバリ掻きむしることも減り、朝起きた時に、新しい生傷がたくさん…!なんて事もなくなってきました。

まだ少しステロイドを使用しているし、完全に良くなった訳ではなくあくまでも改善しつつあるだけではあるけれど、あわてずにきちんと対応していこうと思う。

掻かなくなったおでこ◆

◆傷が消えてきた上半身◆

◆まだ少し赤い首筋、胸元◆

皮膚科受診3週間後の様子

お約束の3週間後。経過観察のため皮膚科を受診してきしまた。

前回、保湿剤を変えて翌日から目に見えて改善していたけど、途中ズリバイが出来るようになり腕やお腹に、摩擦による赤みが出たり消えたり。それでも先生が「わあ!嬉しくなるくらいキレイになった!」と喜んでくれました。

前回は診察中、服を脱がせるそばからバリバリ掻いていたけれど、今回は服を脱がせてもニッコリ笑ってされるがまま。

先生曰く「まだ赤ちゃんは皮脂が少ないから保湿剤はしばらく続けていてください。痒みがある時はステロイドを使ってください。これから湿気が出てくるとまた痒みが出て来たりしますので、2ヶ月後に様子を見させてくださいね!」とのことで、多目に保湿剤等を処方してくれました。

これからの季節の変わり目まだまだ油断は出来ないけど、ひとまずは改善が見られたし、本当に皮膚科を受診して良かった!目線を変える事の大切さも痛感。

余談ですが、先日例の小児科へ予防接種に行きました。皮膚科を受診して改善した話を女医さんとしていて「保湿剤変えたらこんなにキレイになるんだ!ほんと良かった!改善して!」と喜んでくれてる横で、以前の私のように「痒みが消えない」と嘆いているお母さんに向かって院長が「あせもだな、汗かかせないでワセリンたっぷり塗ってください!それからワンランク強いステロイドも出しておきますね!」と、私が何度も聞いた言葉を繰り返していた。ああ…どうかその子の症状が改善されますように…。

◆顔

◆腕も◆

◆身体も◆

キレイになってきた。このまま改善されますように!

皮膚科受診から2ヶ月、経過良好!

あんなに悩んでいたかゆみから開放され早いものでもう2ヶ月。経過観察のため、久しぶりに皮膚科を受診してきました。先生いわく、

経過良好!!

ただし、最近になって蒸し暑さのせいからか、首筋や手首、肘膝の内側、おむつのゴム辺りにあせもが出たり消えたり。これはこの時期、多くの赤ちゃんから大人までも悩まされるものだから、仕方ないと言えば仕方ない。

そうだよ、これがあせもだよね!今こそ小児科の院長お得意のセリフが役に立つ(笑)

「汗かかせないように!汗かいたらシャワーこまめにして保湿!」

暑い季節が到来。元気に楽しい夏を迎えよう!

以上、かゆみレポートでした。

コメント