ああっ!うまく行かない!思い通りに行かない!自分の主張が通らない!認めてもらえない!こんなはずじゃなかった!あれが欲しい!これが嫌だ!ぎゃーーーーーっ!!
子供の不機嫌モード、良くある光景です。実は先日もこんな感じでわが家はバトル発生しました(笑)今回は、そういった子供への対応に毎回苦慮されている方向けの記事です。
「うちの子はしっかりしているから、外で泣き叫んだりのたうち回ったりはしないよ」という方には、まるで意味のない話なのでスルーしてください。
子供の泣き声は親への警告メッセージ
以前、まだ小さな赤ちゃんの泣き声は、話の出来ない赤ちゃんが生きていくために親の反応を引き出す(気を引く)ためのメッセージであり警告音だと聞きました。そしてそれは危機を知らせるものであるため「かわいらしい泣き声」ではなく「不快音(ちょっと大げさですが、緊急性のあるものの意味)」として届くわけです。確かにわが子の泣き声を聞くと、反応せずにはいられませんでしたし(笑)
しかし成長して言葉も親と対等に言い争うくらいになってきた今、同じように何かを訴えるために泣いて叫んでいる声を聞くと・・・。
やっぱり同じですね!他人の子の泣き声とは明らかに違う。同じように泣き叫んでいる子がいても、心は聖母のように「あらーどうしたのかな?」「安心してー。ゆっくり気持ちを言ってごらん?」と受け入れてあげられる余裕があります。
もちろんその負の感情が自分に向かっているものではないっていう余裕は大いにありますよ。でも、同じ音量で聞いても感じ方はまるで違います。悪く言えば、心には響くものの心が波立たない、染み入らないっていう感じ??そんな感じの余裕です。
とにかく、わが子の泣き叫ぶ現状を目の前にすると、だんだん脈拍が上がるというか、不穏な感覚に襲われてきます。「喜怒哀楽」のうち「怒哀」の感情があふれ出たその泣き声は、成長しても親の気持ちをザワザワとさせるのです。そのパワーおそるべし!
親がとるべき対応
さて、これが家の中ならまだしも公共の場だったりすると、親としては当然他人の目を気にしてしまう習性があります。「他人に迷惑が掛かっていないか心配」というのはもちろん「こんな泣き叫ばれて恥ずかしい、みっともない・・・。」なんて気持ちも少なからず湧いてきます。そして本当は理性を無視してガツン!とひとこと言いたい気持ちがあるにしても「あんなに怒らなくてもねえ」という目がまたあり・・・(苦笑)
- 「あれが欲しかったんだね、その気持ちは良く分かったよ」
- 「でもここで暴れてはいけないよ」
毅然とした態度が望ましいのですが、そればかりで物事うまく行くものでもありません。子供の性格、その時の状況、親の気持ちもすべてミックスされて複雑化していきます。
まあ実際、その時に頭ごなしに子供を否定したり押さえつける態度は論外だとしても、今まではやはり立ったまま見下ろしたり、振り向きながら言葉をかけるのが常でした。
でも、ある時子供の正面に周り腰を落としてしっかり目の高さを合わせて(というよりもっと下から見上げるくらいで)話をしたところ、急速にクールダウンしたのです。目から攻撃的な光も消えましたよ(笑)本当に「ぷしゅー・・・」って感じで。
当然目線を下げたからと言って、話す内容が威圧的であれば意味ないのですが、それでも多少の効果はあります。子供は、親が自分と同じ目線になったことで、上から押し付けられるという感覚がなくなり息苦しさが半減していくのですかね。
親は子供のしつけを気にしすぎる傾向がありますが、しつけを気にする前に、子供の目線に立ち同等の会話を成立させることのほうが大切だと思います。
目の高さを合わせることの効果
「ここでは騒がないよ」「電車の中では歩き回らないでしっかり立っていようね」と何かをお願いするときはもちろん、子供の話をしっかり聞いてあげるとき、何か楽しい話をするときに
- 目線の高さを合わせる
- 正面で向き合う
このふたつはとても大切で効果的です。普段はいちいちしゃがみこんで話をするわけにもいきませんよね。いつもではなくて良いのです。むしろいつもこれでは当たり前になってしまう(笑)
日常の中のここぞという場面では、きちんと向き合って会話をしてみてください。子供はみんな親の反応に敏感です。きっと今までとはちょっと違う効果がみられるのではないでしょうか。
いつでもどこでも「笑顔でおおらかな母親」ではいられない私も、このふたつをこれから取り入れて行きます。そしてその効果がどう表れてくるのか検証していきたいと思います。
コメント