子育ての中で感じるストレスは、大なり小なりみんな感じているもの。目の前のわが子はとても大切で愛おしいと思う、一日のうちで離れている時間があれば尚更一緒の時間は愛情をたくさん注いで過ごしたい、この笑顔を守りたい!でも現実は・・・?
日々の分岐点で自ら負の道を選ぶ不甲斐なさ
日常の子育てにおいて自分の気持ちとは裏腹に、子供に対してついキツイ態度を取ってしまったり、邪険な対応をしてしまったり、上から押さえつけるような言動をしてしまったり。思い返せば「あれも、これも、あの時もそうだった」と、まあ常に反省の日々ですよ(笑)
自分の言動を反省して気付くことはとても大切なこと、そしてそこから学び次に活かせることが重要なのです。しかし、反省をしてもまた同じ道を繰り返してしまう。
自分でもどうしてこんな意地の悪い態度をとったんだろう?と思うような、良くわからないネガティブな感情が湧いてくる時期、パターンってあるのですよね。そしてそれを放置しているとまた同じことの繰り返しになる。それって不毛だよな、何でこうなるんだろう?
特にまだ子供が小さいうちは、親である自分の意思が通りやすいもの。
- 今は笑顔で流すべきか、きっちりやらせるべきか
- 抱きしめるべきか、突き放すべきか
- 気になる点を指摘するかしないか
毎日何度も訪れる分岐点で、どちらに進むかは親次第。そして高確率で負の道を突き進む不甲斐なさ。これって私だけかしら(苦笑)親の選んだ道に、子供は引き込まれていきますからね。これでは「負のスパイラルスタート!」です。
気持ちを自分の中に向けてみる
「次こそはこうしよう!」と思っていても、また繰り返す失敗。そんな時にはこれが有効です。
「自分の心の中の声を聞いてみる」
「えーなんか胡散臭い!!」って思いました?(笑)実際はそんな崇高なものではないのでご安心を。
「面倒くさがらず自分の気持ちを整理しろ」
ってレベルの話しです。でも、これが簡単そうで意外と面倒くさいんですよ(笑)
いくら手を抜いていようとも「家事・育児・仕事」に追われ続けていると、自分の気持ちをそこから切り離して一人になる時間って皆無ですよね。実際にはこまごまと時間が作れるにしても「掃除だ、洗濯だ、買い物だ、食事作らなきゃ、保育園や学校の予定は何だっけ?」さらには名もなき家事が時間をどんどんと食いつぶしていきます。そこに不満があるわけではありません。ないからこそ、自分の気持ちを考えることもしないのです。
「家事育児仕事を完璧にこなしていて、部屋はスッキリ整理整頓、バランスの良い食事を3食しっかり作り、公私のon/offをしっかり使い分けていて、規則正しく生活をしている!」なんて絵に描いたような生活ぶりならば、もしかしたらこんな悩みは無縁なのかもしれません。でもそれは人それぞれ、やはり悩みは尽きなく湧いてくるものでしょうね。
話しが逸れました(笑)要するに、自分が「こうしよう!」と心に決めても、なぜかまた同じ失敗を繰り返して自己嫌悪に陥る場合は、他のことは切り離し時間を決めて、例えば10分でも5分でも良いので自分の気持ちに真剣に向き合ってみてください。
こうして自分自身で問いかけて答えを導き出すことで、問題点が明確になってきます。今回は、子供の無邪気な呼びかけに対して、素直に「どうした?」と反応出来ないその理由は「子供のために急いで準備をしているのに、その子供が作業を中断させる!」という思考に傾いていったってところかな。
子供にしてみたら、早く寝るのと、今この瞬間を親に見てもらい共有したい!という気持ち、どっちが大事かは想像つきますよね(笑)
「子供のため」を履き違えることのないように!
もちろん早めの就寝は大切です。時間を意識して生活リズムを整えることも、バランスの良い食事を摂ることも、身の回りをきちんと整頓させることも、みんな大切なこと。子供のためにこうしなくちゃ!という親心はもちろん私にもあります。
でも、ちょっと待った!
「子供のためにこうしなきゃ!」というその思い、空回りしていませんか?「こうしなきゃ!」ばかりに目が行ってしまい、目の前にいる子供のありのままを見逃していませんか?
育児書や世間の声にがんじがらめになってしまうと、子供の個性すら異質に感じてしまいます。マニュアル通りにならない不安、「こうしなきゃ!」の理想に近づけない苛立ち。
でも、考えてみればそんなの結構どうでもいい話だったりして(笑)
理想に近づけていくのは大切なことです。マニュアル通りに進めるのも一つの手段。でも、まずは目の前のわが子を見てみましょう。思っている以上にがんばっているのではないかな?
前述した私の例を見てみると
- 子供のために早く準備をしたい、
- だからその邪魔をしないでーっ!
って内容だったわけです。子供にしたらありがた迷惑(苦笑)それなのに「子供のために早く準備をすること」を大義名分として掲げいていただけ。まさに「子供のため」を履き違えています。
高いハードルは不要!子供と共に理想像を探る
「子供のためにこうしたいのに、どうしてもうまくいかない」と言うならば、それはハードルが高いのです。ハードルなんて下げちゃいましょう。いつまでも越せないハードルを眺めてため息をつくよりも、ひょいっとまたいで越せるハードルをいくつもこなすほうが断然近道だったりします。
そして「子供を理想に近づける」なんて思わないこと(笑)それよりも「子供と共に理想像を探る」ことのほうが大切ではないでしょうか。
私の例の場合も「時間がない」ならば
- どこで何の手を抜くか
- どこを手伝ってもらうか
息子本人に相談するのもかなり有効な手段だと気付きました。息子は共同作業が好きです。少しでも大人の手伝いを任せれば、張り切ってやってくれます。ついでに言うと、しばらくすると飽きていなくなります(笑)それを親子でうまく活用していけば、楽しくこなしていけることもたくさんあるはず。
小さな目標を親子で確実にクリアしながら、自信を身に着けていく過程はとても有意義なこと。そうして自分たちに合った目標設定をして、そこに近づくことで遠かった理想が現実となるのですね!
育児中の些細なストレス。決して無視をしないで、自分の心の声を聞いてモヤモヤするその原因を探りましょう。他人は他人、自分たち親子に合った小さな目標を設定して、ひとつずつクリアしていくことを楽しみましょう。子供のためを思うなら、子供主体の話をしましょう。
子供だって親だって、こうやって悩むほどに毎日一生懸命なんだと思いますよ。今しか出来ないこと、今しか見られないこと、そのチャンスを見逃さないように。一般論のマニュアルなんて流し読み程度にして、自分たちに合った方法を見つけて親子で成長して行くこと、それがストレスより笑顔の多い毎日につながるんだと思います!
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