「ギャングエイジ」って言葉は以前から聞いたことはありましたが、気付けば息子もちょうどその時期に突入したのですね(笑)
ギャングエイジとは
親や教師の影響を受けて依存しながら過ごしていた時期から、自分で選んだ仲間たちと一緒に過ごし、周りの影響を受けながら行動する時期に移行する小学3,4年生の年代の子供をさす言葉。
子供同士の仲間意識が強くなり、大人に対して反抗的な言動が出てくる時期でもあるけれど、これは心の発達段階ではとても重要で、自立への大切なステップであるとのこと。
主な特徴として、
- 子供同士での行動範囲が広がる
- 子供同士のルールを決めたり親に秘密を持つ
- 親や教師との約束を破る
- グループ内でリーダーや役割分担が生まれる
- 自我が強くなり他人の意見に反抗する
- 乱暴な言動にあこがれる
書き出したらキリがないけれど、自分の子供時代にも同じように存在していたし、今同年代を見渡せばもうそんな時期に突入している子達も多々いますね(笑)
ちなみにここで言う「ギャング」とは「悪いことをする集団」ではなく、あくまでも「仲間・集団」の意味合いを持っているとのこと。
ギャングエイジの男女差
同じギャングエイジでも、時代や男女によって特徴に差があるようです。
まずは時代の違い。以前は放課後に公園などで大勢で行動した子供たちも、今は大勢で遊びまわれるスペースがあまりない「場所的制限」、個々の習い事などによる「時間的制限」があり、大勢の集団というのは中々実現しないのが現在のギャングエイジの特徴とのこと。
次に男女の違い。元々この時期は女子のほうが大人びているものですが、ギャングエイジの特徴にも差があるようです。
男子ギャングエイジの特徴
行動が大胆になってきて、あえて注意されるようなイタズラや行動をとる。仲間同士のルールや時間を優先する。親との約束をやぶるなど。
女子ギャングエイジの特徴
リーダーのタイプによりグループの色は大きく変わる。仲間意識が強く、グループ同士の対立が起きやすいためいじめに発展する可能性もある。
共通の特徴
仲間との輪の中で役割分担が生まれたり、成功や挫折を経験しながら成長して行く。しかし同年代、横のつながりであるグループではなく、上下関係のつながりがあるグループになると、負荷が集中したりいじめに発展するケースも出てくる。ギャングエイジの行動自体は、ある程度は見守り対象だけれど、度を超える行動が見受けられる場合には、迷いなく大人が干渉するべき必要もあるということ。
ギャングエイジにならない子もいる
この年代のすべての子が、このような行動をとるわけではないようです。元々集団行動が苦手だったり、一人の時間を満喫している子供も当然存在しています。
ただし、集団行動をとらない子供が「あえて一人の自由を満喫している」のか「仲間に入りたくても事情があり入れない」のかによって、対応も大きく異なりますよね。
もし「一人の自由満喫タイプ」であれば、成長過程でもさほど心配はないけれど「仲間に入りたくても入れないタイプ」であれば、やはり大人の干渉も必要となって来るのではないかな。もちろん全面的に前に出るわけではなく、要所要所でサポートをして行くスタンス。
集団に入れないハードルとなっているものを一緒に見極めて、乗り越えるために前進するべきか、広い目で見れば避けて通ったほうが賢明な道なのかを一緒に探ることも有効かもしれません。
自分の意に反して健全なギャングエイジ時期を経験しない子は、集団の中での立ち回り、ルールを守ること、協調性、対抗心、気持ちの折り合いのつけ方、他人とのかかわり方など、様々な社会的基礎を身につけないまま成長してしまうことも予想されます。
もちろん、ギャングエイジの経験の有無ですべてが決まるわけではないですね。前述の通り、個々の性質気質から、集団行動を好まず自分の中で前向きに模索しながら社会性を学ぶ子もいるでしょう。
この時期の親ができること
今まで親を絶対的存在として認めて依存してきた子供が、徐々にギャングエイジに移行しくと、前述のように頭では大切な時期だとわかっていても、やはりその言動に不安、心配、さみしさ、イライラ、様々な感情が渦巻くかと思います。
親の心配とは裏腹に、親の過干渉を嫌い乱暴な言動でシャットアウトされるかもしれません(笑)
こんな時期に親ができることは、
- 子供の変化に気付くアンテナを張る
- 子供の粗暴な言動も冷静に受け止める
- うろたえずに大きく構える
- 多少の悪さ(危険が及ばないレベル)は受け入れて流す
- ある程度は自由にさせても最後は見放さない意思を見せる
どんなに大人ぶっても乱暴な態度を取っても、ギャングエイジはまだ9歳前後。これからの大切な成長過程にいる子供なのです。
何でもかんでも見守るのではなく、いざという時は言い争っても、バトルを繰り広げても良いと思います。完璧な大人を見せなくてはいけないと思い詰める必要はない。
同等に意見を言い合い、相手の気持ちを尊重しながら親子それぞれが学び合いながら共に成長して行く姿勢でも良いのではないかな。
わが家のギャング
そんなわが家のギャングエイジ男子編。
毎日放課後は学童で過ごし、土日は親子で出かけるパターンが多い息子。週に1日だけ学童を休む日があり、夕方はスイミングに行きますが、その前の1-2時間が友達と自由に遊べる唯一の時間。もちろん日によっては家でのんびりひとりゲーム三昧ってこともありますが。
しかし、友達と遊ぶ約束をして来た日には、近所の公園に繰り出して帰る時間を守らなかったりということが出てきました。とは言え、まだ今は「約束をやぶって心配かけてしまった」自分に憤り、帰ってきて涙を流したりしています(苦笑)
それに、基本は不特定多数の集団に身を置くのがあまり好きではない感じの息子。家で一人まったり遊ぶか、親と電車旅へ出るか、仲良し2-3名とワイワイ遊ぶか。
今のところギャングエイジ以前に「繊細・敏感な気質」がまだまだ前面に出ている息子は、きっとまた独特な成長を見せてくれるような気がします。
例えどんな成長過程であろうと、わが子の本音を見逃さない親でありたいなと思っています。見えないものを察する心をいつまでも持っていられたらいいな。
以上、小学3,4年生から見られるギャングエイジの特徴とは?というお話しでした。
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