毎朝の登校がドキドキして苦手な息子。1年生も残すところ2ヶ月を切りましたが、いまだに一人で登校したことがありません。また春が来るので、一人で登校しないままにまた気持ちが揺れだして2年目を迎えそうな気もします(笑)
敏感で繊細な気質の7歳児。ここまで来ると親は「どこまでサポートするべきか」ということを考え始めますが、とりあえずわが家のスタンスを自分で再確認してみようと思います。
朝のドキドキは今もあり
入学から2ヶ月間は、毎朝とにかく泣いて泣き濡れて、不安でヨレヨレだった息子も、6月になると1歩ステップアップして涙がほとんどなくなりました。
始めの2ヶ月は一緒に靴箱まで行っていましたが(教室前までは2回ほど)、それが校舎入口、校門、校門前の横断歩道までと、だんだん短くなっていきました。
それに、一緒に歩いている時もほぼほぼ元気です。別れる時も案外あっさり。こちらが見送っていても、振り向きもせずスタスタ入って行きます。しかし一人登校はとてもじゃないけれど緊張して嫌なんだとか(苦笑)
確かに、見かけはすっかり慣れて登校しているようでも、実際の心のうちは常に気を張っているのがわかります。朝のほんの2-3分の登校時間でも、親と一緒の安心感の中で、今日一日の気持ちの組み立てをしているもよう。
「近いんだからもう一人行けるでしょ!」ということはないのです。安心の家を出て、すぐに着いてしまう学校へのわずかな道のりで、自分なりに気持ちを切り替えることに専念したいのですね。
緊張する割には遅刻ギリギリでも余裕の図太さ
「家が近い子は登校時間が遅いんだよね」という話しは良く聞きますが、わが家も例にもれず。
学校は8時15分にチャイムが鳴り校内へ入れます。それまではみんな校庭や靴箱で待機。そして8時25分には朝の支度を終えて着席出来るようにするのが目標ですが、息子は8時23分頃にようやく正門をくぐっています。しかし
教室入るのは一番遅いけど、準備するの早いからねー。先に来てるお友達より早く席に座れるんだよー。
と自慢げ。見送っている時も、別段慌てる様子もなく、たまに振り返って手なんか振っていることもありますし。
遅れてしまった時に緊張して教室へ入れない子もいますよね。私もそのタイプです。しかし息子はそこだけは図太いというか何というか。
緊張で泣きながら別れた時も、意を決して教室に向かうと足取りはしっかりしていて、朝の会が始まっていようが教室の前の扉から躊躇しないで入っていく姿を何度も見ています。
先日はあまりの朝のダラダラぶりで完全に遅刻の時間。緊張で、というより、私に怒られたことで泣きはらした目で靴箱にいると、隣のクラスの先生が通りかかり、電車の話など雑談で気を紛らわせてくれたあと教室へ連れて行ってくれました。
さすがに私も「朝からきつく言い過ぎたかなあ」と反省し、帰ってから朝の様子を聞いてみました。
朝は泣いたままでバイバイしてごめんね。あのあと先生と教室まで一緒に行ったの?
すると
先生ねー、「じゃあね!いってらっしゃい!」と隣のクラスにそのまま入っちゃったから一人で教室行ったの。で、前から入ったらみんなもう座ってなんか書いててさ。で、ママとケンカしたの思い出したら泣いちゃったんだけど、普通に用意して座ったよ。先生とかお友達が「どうしたのー?」って聞いてきた。でも朝の会は間に合ったんだー、ラッキー♪
と教えてくれました。お気の毒なことをしてしまった…。
でも、泣けるってある意味たくましい。泣いてもそれからスタート切れるんだもんね。そしてそんなことがあってもやはりいまだに朝はのんびり登校をしています。
朝ギリギリで登校したい理由
緊張するなら、もう少し早く出て準備を済ませておけばいいのにと思うこともありますが、息子の場合はそのほうがドキドキするようです。
朝の登校は、心の奥ではまだまだ緊張している息子。
家を出てからその日の朝の空気を吸って、今日一日のシミュレーションをしているのですね。もう言葉には出さなくても、
- 今日は何時間授業で時間割はなんだっけ?
- あ、体育あった!やったね!今日は何やるかな?
- 生活の授業、発表あったらどうしよう!
- 給食は豆でないと良いなあ。
- 給食のコックさんは今度いつだ?
- 日直さんは誰だっけ?
- 学童では何やろうかな。
- 今日のお迎えは何時だっけ?
まだまだ色々なことを考えているようです。しかし学校が近いためにすぐに着いてしまう。だから、足取りもわざとのんびり。
一人で(私はいるけれど)考え事したり、よそ見したりしながらのんびり登校したいようです。朝一から周りのペースに乗って流されてしまうのが苦手な感じ。だからこそ、周りのいない遅い時間に登校したいのですね!
いつまで一緒に登校するのか?
これは親子の問題ですので正解はありませんね。
大多数の生徒は一人で登校しています。ただ、出勤するお父さんが毎日一緒に来たり、下の子を保育園や幼稚園に送る前に一緒に来ているお母さんもいますし、親子一緒の登校は正門前でもちらほら見かけます。
私は仕事に全然間に合う時間ですし、家も近いので一緒の登校も苦ではありません。子供の自立のために一人で登校させなくちゃ!と意気込む必要は今はまだないと思っています。
じゃあいつまで?と聞かれたら、息子が「もうこなくて大丈夫!」と言い切る日まで、と思っています。安心と経験を積み重ね、それが「自信」となる日まではサポートしていきたいな、というのが今の思いです。
息子に限らず、敏感で繊細な気質の子は、物事を理解して納得するまでに時間がかかるもの。その子に合ったサポートをすることは、過保護とはまた少し違うものだと考えています。
十分な下地の上で、大きく羽ばたける力を持ち合わせていることに目を向け、親も自信を持って子供に向き合い、ともに成長して行けたらうれしいなと思います。
以上、いまだに朝一人で登校したことのない息子をどこまでサポートするかのまとめでした。
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