無邪気な子の自己紹介で感じた恐ろしさ

以前、とある場所で初めて会った子が気軽に話しかけてきてくれた時の出来事。

その子は、当時小2の息子よりも年下で幼稚園児の男の子。息子と気が合ったのか、私にも丁寧にあいさつをしてくれました。

はじめましてぼくの名前は〇×、5歳です」

ハキハキと礼儀正しい自己紹介を聞いて、

『おお、5歳でこんなにスラスラ自己紹介できるなんて、普段から言いなれているんだろうな』

と素直に感心したのもつかの間、

「住所は〇〇区××△-△、電話は〇〇-△△-××、お母さんは〇△子、□△幼稚園の年中で、小学校は〇□(私立校)に入りたいんだ…」

待って待って!個人情報やプライバシーがだだ洩れじゃないですか!!

私はいいよ、名前と年齢以外はスルーするからさ。でも、もしどこかで悪い人が聞いていたら…と思うと恐ろしい!きっと言いなれていそうだから、他の場面でも何度かスラスラと自己紹介していると思われるし。

しばらく話してみると、とてもしっかりしていて優しくて、横でポワーンとした顔で一緒にいる無口な息子よりも年上感満載なんだけれど。

やっぱり心配でならないわ。

ちなみに息子は、恥ずかしがり屋で、警戒心が強くて、用心深くて、親しくなるには時間を要するタイプ。自分から率先して自己紹介したり話しかけたり、まずしません。促されても名前言わないかも…(苦笑)時間を重ねて、自分の中で相手を観察して様子を伺い、自分の敵ではない!と信頼するまでは、心の壁を崩しません。

そんな息子を見ているせいか、ハキハキ話す年下の子を見ると「わあ、すごい社交的!」と感心するのは事実。でも、今回の件を考えると「息子よ、まだ当分は今のままでいておくれ」と願わずにはいられない。まあこれは極端な例だけど。

子供は善悪を知っていても、悪がどう作用するのかはまだ理解できないだろうし、善を知っているからこそ、無邪気さ、純真さが仇となることもあり得る。

子供に限らず、誰しも思いがけないところでの個人情報やプライバシーの流出には、念には念を入れて気を付けていかないとな、と改めて気を引き締めた出来事でした。

コメント