毎日の宿題が鬼門。泣き叫ぶ息子を見て思うこと

宿題。親も子も本当に毎日消耗が激しい(笑)

毎日の宿題内容は、漢字ドリル1ページ、計算ドリル1ページ、音読くらいです。これがいちいちバトルの引き金となる。

まず、宿題にとりかかるのに時間を要する。これはまあ仕方ないかな。

普段学童から帰って来るともう18時前。そこから、お風呂、ご飯、宿題と忙しいのですが、朝から学校、学童と気を張ってやっと安心できる家に帰ってこれた息子は、休憩をしたがります。気持ちが良くわかるので、やるべきことの時間をまず決めてから束の間の自由を満喫。

しかしまあ、この後は予想通り。

「この時間には絶対に宿題を始めるんだ!」と時間を決めても、いざ宿題となると「お腹空いたからご飯が先がいい」とか、じゃあご飯を先にすると「食べたばっかだから休憩する」とか。

とにかく宿題の時間を後に後に伸ばしたがるのです。伸ばしたところで後が大変なのはわかっているのに。

私的には、例えば今日はどうしようもなく眠くて宿題出来ない!って日があっても良いと思うんですよ。翌日先生にちゃんと説明できればね。

ただ息子は「絶対にそれはイヤだ!」(やるべきことをやらない自分はきっと許されない、出来なかった理由を先生に説明なんて出来ない)というので、一応毎日やることはやっています。

そしてこれは先日のお話し。

好きなことに時間を2時間も費やし、ようやく宿題を開いて、渋々ながら漢字を1-2文字書いたところで気がそれて何かをいじりだす。まるで集中しないですね(笑)しかし、それをじっと私が見ると、すぐに反応して

なに??何なの??わかったよ!!やればいいんでしょ!!!

超こわい(笑)悪いという自覚はあるのでしょう。注意されると思い、先回りして攻撃態勢に入ります。ああ、めんどくさい。そして一文字書いて、

どうせ下手だって思うんでしょ!書き直しなんでしょ!!

いやいや、何も言っていません。それどころか、意外ときれいに書いているな、とも思っているのに、

全然お手本と違うんでしょ!!こんな字じゃ先生に怒られる!消せばいいんでしょーっ!!

キーキー言いながら消しゴムでグチャグチャにしています。何をここまで漢字ひとつで追い詰められているんだか…。

こんな時は、笑顔でほめる、共感する、なんて色々マニュアルはありますが、そんなものはあくまでも一般論のマニュアルなんです。すべてに万能な手段ではありません(苦笑)そしてこんな時の息子にも一切通用しません。

上手に書けてると思うんだけどな。でも、もし下手だって良いんだよ。落ち着いてていねいに書けばそれで良いんだよ。

そんなこと言おうものならば、

下手じゃダメなんだよ!!うまく描かないと先生に怒られるの!!怒られたくないの!!だから何回でも、朝まででも書き直さないといけないんだよっ!!

かなり大げさになってきます。

下手で怒られて朝まで書き直せなんて先生言ってないでしょう?下手だって良いんだって。でも雑に書くのはやっぱり良くないかな。雑と下手と違うからね。ていねいに書いて下手なのは全然オッケーだと思うんだけどな。

ダメなの!それじゃ!!ママは先生に怒られないからそんなこと言えるんだよっ!!ママは○○(自分)が怒られたっていいって思ってるんだね!!どうせそうなんでしょ!!!!先生に殺されたって良いんだね!!じゃあいいよ!死ねばいいんだね!!

殺される!?死ぬ??よくもまあ、こんなこと言うもんだわ。っていうか、漢字書くのにこんなに騒ぐ必要ありますかね(苦笑)

※先生の名誉のために加筆しますが、殺すなんて言葉は言語道断。宿題を忘れた子は、がんばってやってこようね!的な指摘は都度されているようですが、息子が言うように、怒られたり朝までやれ!なんていう強制的な指示も出ていないです、当然ですが。

「宿題めんどくさい!!!と騒ぐだけなら全然良いんです、実際に宿題はめんどくさいからね(笑)

でも今回、私的にはスルー出来ない言葉や態度が一気にまとめて来たので、久々に顔や声のトーンが変わったんでしょう。すぐに息子は

ごめん…ごめんなさい!!

半泣きで謝っていましたが「うん、わかってくれたらもういいんだよ」とはいきません。二人正座で向かい合って話し合い開始です。

威圧的な態度、言葉は言わないように気を付けていました。

でも、正直内心は「漢字1ページのためにどれだけ騒いで時間を費やして周りの空気までトゲトゲさせて無駄なことばかりやってんだよ、いいかげんにしろ!」とかなりイライラしています、大人げなんてありはしません(笑)

極力暴言にならないよう、もちろん手も足も出さないよう理性でそこはしっかりカバーして、でも全て伝えました。何より、殺す、死ぬ、なんて言葉を誰かのせいにして簡単に使うなと。もし嘘をついたなら、きちんと訂正しろと。

息子はボロボロ大粒の涙を流して泣きじゃくり、何度も謝りつつも、まだ時には怒鳴りながら抵抗したりしています。悔しくて悲しい気持ちが相当交錯していますね。

本当は、こんなに取り乱している息子に「大丈夫、安心していいんだよ」と言葉をかけて抱きしめてあげたい気持ちもたくさんあるんです。だって本当は大好きで大切な存在なんですからね。そしてそうすることで、息子の荒んだ気持ちが半減することは経験上良くわかっています。

でも、それを許せない何かがまだ心に残っているんですよね。「いやあ、私、大人失格、母親失格だなあ」そんな気持ちも沸き上がりましたが、今回はゆずれません(苦笑)

悲しくて悔しい気持ちはわかるよ、でも今回のことは何がきっかけだった?悔しくて泣いたり、反論するなら、自分が決めたことを、全部は出来なくても、がんばってみるだけはやって見せてよ!出来ないことを人のせいにしたりするのはとても残念なやりかただよ。

息子は泣き叫びながら「心臓が痛い、お腹が痛い」と身体を押さえて転がっています。さらに「おえっ…気持ち悪い…!」と痙攣のように身体をびくっとさせたり。

半分は思い込み、半分は本当なんだと思います。

もうこれ以上、今は伝える事はないよ。身体がつらかったら思い切り深呼吸してお布団に入って横になってごらん?それでも辛かったら、すぐに病院へ行こう。大丈夫そうなら、宿題してもいいし、今日はもう寝てもいい。落ち着いてゆっくりと自由に考えてごらん?

息子も憔悴しきった様子で大人しく布団に潜り込みましたが、しばらくして、

たぶん、痛いのは消えてきたよ。今度こそ、きっと宿題出来るかもしれない…

しばらく休んだことで二人ともクールダウン。布団から起き上がる息子を笑顔で迎え仲直りのタッチ。

息子は、

胸が痛いのはもう大丈夫みたい。さっき胸が痛くて気持ちも悪くなったのは、ママが怖すぎたから…

いやいや、息子だって相当でしたよ、まさに般若のような顔でした。

しかし、いくらなんでも胸が痛くなったり吐き気をもよおしたりするほどに説教…のつもりはないのですが、何かを指摘することは良くないですね。懲りもせずまた反省です。

イライラしている目、おびえた目、苦しそうな目、仲直りをしたがっている目、ホッとして安心している目、どれをとっても子供の目は本当にキレイだな。そして、年齢も経験も体格も上回っている自分が、こんな子を泣かせている事実が、これまた残念(笑)

本当に、宿題がねー。

息子はやるとなると、間違えたくない、指摘されたくない気持ちが大きすぎて負担倍増になるんですね。週末の絵日記なんて、私なら適当な絵に見合った文章書いて15分くらいで「ハイ、おしまい!」となりそうですが、息子は「絵日記の宿題があるから何か思い出を作らないといけない、そしてそれを忠実に絵に記さなくては、文章は苦手だけど全部の行埋めないと…」なんて考えこんで、絵に2時間、文に30分とか平気で時間かけたりしています。

いや、楽しければもちろん良いのですがね。たまに絵日記の電車の絵も「こんな電車なんて本物じゃない!線がうまく引けない!ギャーーーー!!」なんて泣きながら描いています。こだわりが強すぎるんですね(苦笑)

ちなみに最近の絵日記の絵はこんな感じ。

お気に入りの電車を見て、それを忠実に絵にして提出したい!という熱意を持って一生懸命描いていました。このこだわり、集中力、熱意はとても大切にして行きたい息子の個性、宝だと思っています。

その半面、

「下手は良い、雑は良くない」とは言っているものの、今回のようなことが多々起きていると「とりあえずやっとけばいいやー!!」と、ヘラヘラ適当にやってくれたらどんなに楽なことか…とも思います。

親はわがままですねー。

今後の宿題も、きっと同じようなやりとりが幾度となく繰り返されていくんだろうな、と思いつつ、いつかそんなやりとりさえなくなって自立して旅立っていくんだろうな、なんて考えたら、この悶々とする思いもプシューっと浄化されるような気がします(笑)穏やかなような、さみしいような。

色々な思いが交錯しますが、とりあえずまずは明日の宿題だな。

大人の余裕を持って接したいと思います、今度こそ!!笑

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