小5(10歳)交番から電話をかけてきた

今日の夕方。仕事から家に帰ると、息子から着信が。「もしもし?ちょっとかわるから」いきなり誰かに電話を代わろうとする息子。

何なに?どこにいるの?誰に代わるのさ!?

すると早速電話口に出てきた男性、

「もしもし?突然お電話ですみません、こちら○○駅前交番の△△と申します」

とあいさつが。

えっ?おまわりさん?!

何した?事故か?怪我か?でも今電話かけてきたしな。じゃあなんだ?器物損壊か?まさか万〇き?

「ええと、〇〇くんがですねえ…」息子の名前を出して話し出すおまわりさん。ここまでほんの数秒ですが、一瞬で色んなことが頭を巡りましたね(笑)

しかしその後の内容は、

「先ほど50円を拾って交番に届けてくれたんです。それで、今色々と書類を書いているんですがね、なにかと難しいところもあるのでお電話をかけてもらったわけなんですよ~」

と、なんとも楽しそうな声が。

おお!そうか50円拾ったのか~!良かった!(笑)

要するに、落とし主が見つかった場合は謝礼を受け取る権利があるけれど、50円なのでナシってことで良いですか?とか、3ヶ月経って落とし主が現れなかった場合は、そこから2ヶ月以内に交番へ行けば50円をもらえる権利があるよっていう書類です。

「〇〇くんにも説明をして署名してもらったので、今日これから書類を持って帰ってもらいますが、こういった経緯があったことをお伝えしておこうと思いまして!」

終始にこやかな声のおまわりさん。

私なんかは「50円を届けることにより生じる交番の手間」を考えると、そのまま放置しておいた方が良かったかも?なんて思っちゃったりするのだけれど、私の気持ちをすぐに察した様子のおまわりさんは、

「誰かの落とし物を見つけてきちんと交番まで届けてくれる行動力を、お家に帰ってからたくさん褒めてあげてくださいね!立派なことですよ~!」

と優しい声で話してくれました。そうだよな、50円くらいササっと拾って自分のものにしちゃうことも出来るもんね。それを「自分のものでないものは他人のもの」として、今回は友達も一緒にいたけれど、交番へ行ける行動力は立派なもんだ。

そして早速書類を持って意気揚々と帰ってきた息子。

「みてみて、50円拾って交番行ったんだよ!自分の名前も書いてきた!おまわりさん、名前を見て『音読みなんだ!カッコいいね』って褒めてくれたんだよ~。50円拾って届けたことも褒めてくれた!」

10歳、とっても嬉しそうです。

「50円」は、いつも行く公園の自販機でジュースを買おうとしたらすでに50円が入った状態で、返却レバーを押したら出てきたそうな。それを持って交番に行き、状況を説明してきたらしいです。

「そのまま使っちゃうようなことをしないで、ちゃんと他人のお金として交番に届けたんだね。一連の流れを自分たちで出来たんだね!とても良いことしたんだよ、立派だったね!!」

息子、ニッコニコのデロンデロンになってました。10歳、そんなに喜ぶなんてかわいいなあ(笑)

「3ヶ月経ってこの紙持って交番へ行くと、落とした人がいなければ50円くれるんだって!でもさ、落としちゃった人がちゃんと気付いて交番に行ってくれたら本当は一番うれしいんだけどなあ。でも50円じゃ諦めちゃう人多いかなあ。その時は50円がかわいそうだから、もらってあげるんだ!」

と、自分なりの考えを教えてくれました。「50円が迷子になっている状況」がちょっとかわいそうなようです。息子らしいというかなんというか(笑)

今回は、普段足を運ばない交番の様子を見ることが出来て、落とし物を届けるとどういった流れになるのかを、直接おまわりさんに教えてもらったり、自分で考えるとても良い経験になりました!

でもさ、やっぱりいきなり交番から電話来るのはドキッとするもんだわ(笑)

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