6年生になると友人関係も均衡が崩れて来たり色々ありますね!前回こんなこと書きました。
そして最後に出てきたB君との一件。やられてそのままだったり、未解決で悶々としていたらまだ記事には出来ないけれど、息子なりに「ガマン限界→怒り爆発→家で絶叫→心情吐露→対処法を練る」という過程を経て、また元気に復活!気持ちの立て直しが出来たことを残しておこうかなと思います。
同級生のB君
以前から息子は「関わらなければどうでもいいんだけど、一緒の空間にいるととにかくやだ」「授業中もずっとうるさい、集中できない」「かっこつけて煽ってくる」「しつこい」などなど、ぼやいていました。確かに私もそんな話は多方で耳にはしているけれど。
まあ外で会って声かけると、かわいい部類に入る反応をして挨拶してくれるんだけどね。子供同士でいると、やっぱり違う面がたくさんあるんだろう。みんなそうだろうし。
児童館から帰ってきて玄関から涙目
先日久しぶりに児童館へ行った息子。閉館時間前に始まる「カタキ(ドッジボールみたいなもの)」に参加するのが目的だったらしい。
しかし勢いよく帰ってきた息子、ドア開けた瞬間から「B!あいつもう絶対関わりたくない!頼むから○ねっ!!」と言って悔し泣きと絶叫。ここで放送禁止用語を連発して「もう学校行きたくない!児童館も学校も二度と行きたくないっ!!」と涙、涙。何があったのか聞いても「今説明できない!!」と部屋にバンっ!と閉じこもりました。
少ししてドアを開けると、涙をゴシゴシこすって目が真っ赤になった息子が、少しづつ話しをしてくれたのがこんな内容。
児童館でのできごと
児童館でカタキがはじまり楽しく遊んでいると、いつの間にやらB君が紛れ込んでいたらしい。
それでも普通に遊んでいると、だんだんB君が輪を乱すような行動をしてきて、そのうち息子にもふざけて絡んで来たと。最初は無視していたけれど(だってカタキ中だし)、しつこく周りをウロウロして邪魔するから「邪魔するならあっち行ってて」と言ってもお構いなし。
「もう本当やめて!」と少し強く言うと、その反応を見たB君がすかさず「“やめて”だって!弱いからそんなこと言うんだ!俺に勝てないから“やめて”だって~あはは!!弱ーい!」と煽り出したそうな。
そして「弱いなー、はいっ!チキンライス~!(くだらないけど不覚にも笑ってしまった!笑)」と顔の前で手を叩いたり、とにかくウザいと。息子が「あっち行ってろ!」と足でシッシ!とやったのがB君の足にかすった途端「いってー!○○(息子)俺に勝てないと思って蹴って来た!暴力だ!」と無駄に痛がり、周りにいる子や児童館の先生たちに「あいつ俺に勝てないから蹴って来た!最低!」とデカイ声で言いふらして周ったそうな。
みんなは一連の状況を見ていたから、解ってくれていたようだけど、先生たちは事務室にいたこともあり始めからは見ておらず。それを良いことにひたすら「あいつ弱くて勝てないから蹴って来た!」と先生に訴えていたもよう。
それでも中断されたカタキを最後までやって、荷物をバンバン!とまとめて誰にも挨拶もせず帰って来たらしい。
…いやあ、これはお気の毒としか言いようがないね!
館長から電話
息子が話しをしてくれている時に、児童館の館長から電話がかかってきました。
「息子くん、もうお家に帰ってきていますか?」と、とても心配声。「帰って来てますが、B君への怒り爆発で部屋で絶叫してましたね」と伝えると、家にいることにひとまずホッとした様子で、そのあと館長から見た今日の出来事を説明してくれました。内容は、息子が教えてくれたものとほぼ一致。
「B君は蹴った!と言ってますが、私たちは蹴ったのは見ていなくて、もし仮に足が当たったとしても、何もないのに蹴るような子じゃないので、B君だけの話しでは全体がわからず、息子くんに帰りに声をかけたんですが…」
「大丈夫?と聞いたら“大丈夫です”と答えてくれた顔が、ちょっと引きつっていて、もしこのまま話しを聞いたらこらえている気持ちが溢れて涙がこぼれてしまいそうだったので“先生達はみんな息子君のこと見てるよ!いつでもおいで!”とだけ声をかけたのですが…」と。
こんなに心配して声掛けしてくれてありがたいです。1年生の時からずっと見てきてくれて頼りにしている館長さん。「お母さんにお話しが出来ているようなら良かった。こちらでもちょっと今後の対応を考えますが、もし息子くんもお母さんも、何かあったらすぐにおっしゃってくださいね!」とのこと。
A君がとても心配している
前回の記事に出てきたA君。
今回児童館で一緒に遊んでいて、息子が煽られているのを見てとても心配してくれていたらしく、帰りに館長に「○○(息子)くん、こんなことされて絶対に傷ついてる、明日学校に来れなくなるかもしれない、心配だよ…」と話していたそうです。
それを怒り爆発中の息子に伝えると「へえ、やっぱり優しいとこあるね、今日は良い人じゃん」と笑ってました。
B対策を練る
館長からも心配の電話が来て、息子の心も多少落ち着いて来たところで、今後の「B対策」について話し合ってみました!
今だけ限定!なんでもあり!なんでも言っちゃえ
「他人の悪口は言わない、特に自分の意思で変えられない環境や容姿については絶対に口にしない」といつも心に留めていて、基本は人を悪く言うことはしていない様子の息子。
でも今だけここだけ限定で「Bに対して言いたいこと言っちゃえ!タイム」を設けました。息子、言いたいだけ言ってストレス発散…というか、言ってみたら結構ひどかったようで「人前では絶対に言えないね」と苦笑い。うんうん、それがわかってるなら良いよ。
Bをどうしたいか
「学校から消えてほしい」というのが切なる願いのようだっだけれど、落ち着いてきたらそれは色々と引っかかることもあるようで、今は「目にも耳にも入ってこなければいい、接点を持ちたくない」というのが一番みたい。うん、よくわかるぞ。
なぜあんなやつなのか
ところでBはなぜいつもあんな様子なのか?息子いわく「とりあえずカッコつけたいんじゃない?」「自分がすごいと思ってんのか思ってほしいのか」「認めてほしい欲求が強いんじゃない?」「だから誰かを攻撃するんだよ」と淡々と答えていた。おお、そういうのわかる気がする。
今後また煽ってきたらどうする?
- 言い返す→言葉尻を取ってまた煽ってきたり悪者にされるからやめとく
- 無視する→「無視」がいじめと捉えられるからやめとく
- 力でねじ伏せる→色々問題あり
じゃあどうするか?
- オウム返し作戦→「へへ~弱虫!」ときたら「弱いんだよねえ」、「俺の方が強いしスゴイ!」ときたら「Bは強いしスゴイねえ」と、相手の言ったことだけをそのままオウム返しにして飄々と対応しておく
- 連行作戦→それでもまだしつこくてイライラがたまりそうなら、首根っこ捕まえて職員室まで連れて行き「はいどうぞ、もう一回言いたいこと言ってみろ」と促す、どうせ言えなくてあとで文句言ってきたら「先生や大人の前で言えないことをネチネチ言ってくるな!カッコ悪い」と切り捨てる
- 回避作戦→とにかく気付かれる前に避ける!
ひとまずこの三点で行くか、とまとまりました。ま、現実的には三番目が一番楽ちんだね!笑
この時点での気持ちの変化
「もう児童館も学校も行きたくない!」という気持ちはとっくに消えて「あいつのために休む必要ないし!」と。そして、常にカッコつけて自慢してるBに対して「考えてみたら、あいつに負ける要素が何もない!」と強気発言。でも「負けるとしたら、意味不明の自信満々なところだな」と吐き捨てていた(笑)もちろん「人には言えないけどね」とニヤリ。
翌朝の登校と館長への報告
こんな感じで気持ちを立て直し、翌朝は「じゃあね~」と手をヒラヒラ振ってご機嫌で登校して行きました。頼もしいな!
仕事に行く前に児童館へ寄って、館長にお礼と一連の報告をしてきました。館長も「息子くん…本当に心もたくましくなりましたね…!」と1年生の頃からの様子を振り返り感無量な様子。こうやって色々な場面でたくさんの大人に見守られて成長して行けることは感謝しかないです、本当に。
後日談
翌日、多少ながら心配していた私は、息子が帰ってきてからB君の様子を聞くと「今日は接触なし!」とご機嫌。「Bは昨日のことなんてすっかり忘れてるみたいでさ、ちょっとイラっとしたけど、ま、そんな人間なんだろうし、接点なければそれが一番!」とも。
更に昨日は下校後「ふふふ、今日はねー、ちょっとすっきりしちゃった」と。授業中、隣のクラスからB君が先生にものすごい怒られ方をしているのが丸聞こえだったらしく、次の授業で一緒になった時も相当絞られた様子のB君がまだ泣きはらしたような顔で入って来たと。
「泣いたり落ち込んでるの見るとちょっとだけ気の毒に思っちゃうんだけどさ、でも普段の様子を見ればあのくらいガツンと怒られないと本人もわかんないだろうし、やられてる方だって納得いかないよね」と冷静。
こんな感じで、日々逞しく成長しています。本当に、少し前なら心を痛めて悶々とすることもあったかもしれないけれど今は、怒りを抑える場所、吐き出せる場所、信頼できる人間関係、自分に自信を持てること、良い意味で切り捨てること、たくさんのことを身に着けて心の基盤となり、次に向かう糧となっているみたい。
これから思春期でもっとたくさん困難な場面に遭遇して行くと思うけれど、都度消化不良にならないような術を身に着けて進んで行けると良いなって思う。親も、過干渉にならないように、でも無関心にもならないように、頭を働かせていなくちゃって思います。
コメント