子供の歯の悩み、第一弾、第二弾と来て、今回は第三弾。「切端咬合/マウスピース矯正レポート」をまとめておきたいと思います。
※実際「マウスピース矯正」というものとは少し意味合いが違うのですが、口にはめて着脱可能という意味で使わせていただきます。
長くなりそうなので、前編と後編に分けてお伝えします。また、以下の注意書きをご覧になってから進んでくださいね!
矯正するまでの経緯
1歳6ヶ月歯科検診
2歳歯科健診
この時点でも同じです。
3歳歯科検診
もちろん噛み合わせが正常になる可能性はあるかもしれない、でもないかもしれない。いや、たぶんなさそうだな。寝ている時に結構歯ぎしりをしていて、完全に下の顎を出してがっちり噛みしめているし(笑)
普段も油断するとこんなに口元を歪めていたりしていました。
もう癖なんでしょうね。
4歳矯正スタート時
そんな訳で、4歳になり私の信頼している歯科医院で矯正の相談をしました。その時の噛み合わせがこちらです。
前歯同士がちょうどぶつかります。上の前歯4本の成長が遅い、上あごが気持ち狭いかな、という事を指摘されました。そのため下の乳犬歯(3番目)が前に出て目立ちますよね。
そこで勧められたのが「マイオブレース」というマウスピース型の矯正システムプログラム。もっと早くから始める子もいるようですが、わが家は話しの内容を自分で理解して考えられる年齢になるのを待ってからのスタートにしました。
Myobrace(マイオブレース)矯正システムプログラムとは
取り外しできる矯正器具
歯の矯正と聞くと、歯に金属をつけてワイヤーで調整して行くものを思い浮かべますが、まだ乳歯のうちはそのようなものは使用せず、取り外しが自由に利くマウスピース型のものを使用します。
これは歯を直接動かすというよりも「口腔習癖を改善するために舌の位置や口の周りの筋力を鍛えて最終的に舌が正しい位置におさまり歯並びを整えるのが目的」なのだそうです。
遺伝ではなく生活環境が要因
反対咬合、切端咬合は遺伝的なものと考えられがちですが、遺伝が要因と言うよりも、生活環境がほとんどの重点を占めており、その生活環境、日常生活での姿勢等を見直し、口周りの筋力を鍛える事で歯は正常な位置に動かせるとの事です。
乳幼児の骨は予想以上に柔軟性があるため、早い子だと2ヶ月もすると歯が動き出すとか。極端な話、一晩寝ている間にも歯は動くので、寝ている時間に付ける事がとても重要との事です。
マウスピース矯正を始める時期
先生にマウスピース矯正を始めるタイムリミットを聞いたところ「歯の状態、生え変わる年齢や個人差もあるから一概には言えないけれど、6歳くらいまでが理想かなあ」との事でした。
これは一つの例ですので、もし検討をされる場合は早めに一度取り扱いをしている歯医者さんで歯の様子や理想の開始時期などを相談してみてください。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
マウスピース矯正の最大のメリットは取り外せる事!家にいる間だけで良いので、わが家の場合は長時間保育園で過ごす時間は何も煩わされる事もなく実践できるのがとてもありがたいです。そして歯みがきの時も邪魔にならず清潔を保てる事。
反対にデメリットは、取り外しが自由なので、やる気がないとすぐに外してしまい効果が得られない事ですね。寝ている間も無意識に口からポイッと出してしまえばそれまでです(笑)
そのため、ある程度こちらの話しを理解して、マウスピースをはめる意図を理解してくれる年齢になってから始めるのも重要かなと思います。
家でのトレーニング「3つの課題」
マウスピース矯正をスタートさせるにあたり、3つの課題をもらいました。
- 日中1時間ほどはめる
- 就寝時にはめて眠り口をテープでとめる
- 1日30回「あいうべ体操」をする
家で遊んでいる間やDVDを見ている間など、マウスピースをはめて約1時間ほど過ごします。もちろん最初は5分でも上出来です!!
就寝時のテープは、肌につけるテープ類(絆創膏なども)を極端に嫌がる時期だったので、はっきり言ってほとんどしませんでした(笑)
あいうべ体操に関しては、以下の通りです。
あいうべ体操とは?
口を大きく動かしながら「あ・い・う・べーーーーー!」と最後に思いきり舌を出す体操です。これは矯正うんぬん以前に、一般的にも色々な効果を得られると言われていて有名です。口の周りの筋力が鍛えられると鼻が通り、自然と鼻呼吸が出来るようになるそうです。
その効果の一例として、
- 免疫力が向上してアレルギー軽減
- 就寝時の口呼吸が改善されいびき軽減
- 口呼吸が減り病原菌の侵入が軽減
- 顔のラインが引き締まる
などがあります。
息子の保育園のお便りにも「あいうべ体操」を勧める特集がありました。時に最近の子供は顎が華奢になり全体的に筋力もないので、姿勢も悪く口呼吸の子が多いそうです。そしてアレルギーや病気にかかりやすい、と言われています。
どこまで関連しているか個人的には解りませんが、息子を見ていて一理あると感じるのは確かです。詳しく知りたい方は「あいうべ体操」で検索してみてください。
矯正期間、そして気になるお値段は・・・
この矯正は保険が適用されませんので自由診療です。さらに同じシステムでも歯科医院によって価格にかなり開きがあります。そのため、あくまでも参考までにチラッと紹介しておきますね。
矯正期間
1年がひとつの目安。はじめのうちは月に1回定期検診あり。歯の状況によっては期間に変動があります。ちなみにマウスピース矯正を終えても引き続き自宅でマウスピースを使用している方は多数いるようです。
料金
初回のマウスピースと毎月の検診(型取りや撮影もろもろ含む)込みで25万円(税別)、その他、サイズや形状変更、破損など含むマウスピースの交換は都度1万円程度(税別)。通常1-2回はマウスピースの交換があると聞いています。
検診でやること
初回は説明を聞いてマウスピースのサイズを決めます。そして噛み合わせや歯の状態の写真撮影。2回目は歯全体の型取り。これが息子的には一番の難関でした。
「ぎょえー!!おえーっ!!」と絶叫(苦笑)しかしまあなんとか無事に終了。あとは通常は歯の様子確認のみ。たまに写真撮影をする程度です。
家でのトレーニングは「犬猫のポーズ」「舌を上顎に押し当てて鍛える」など、いくつか増えていきました。
余談…
料金はワイヤーの矯正に比べれば3~4分の1程度ですが、やはり安くはありませんよね。ただ、私も噛み合わせが良くないので、以前ちょっとの動きで顎を外してしまい、痛くはないのですが夜だったためエライ目にあった事があります。
正常な噛み合わせにしておくことは、虫歯予防にも顎の発達にも長い人生の中でとても重要、そのためにはこの出費はプラマイゼロ、いやいや、かえって安いくらい!と言い聞かせています(笑)まあね、無理やりではありますが・・・。
次回はわが家での実践レポートや、実際の歯の動きを紹介したいと思います。
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