小4(9歳)交友関係男子版、初めて友達に怒りをぶつける

普段はイヤなことを言われてもグッと黙ってしまうか、あとから思い出して怒りを爆発させつつ涙を流すか。そんな感じで過ごしていたであろう息子。

とはいえ、以前は赤の他人に対しては口の悪い時期もあったんですよ。

例えば満員電車で降りる時に、後ろからあからさまに押して来た年配の女性に対して「いってーっ!押すなよ!あぶねーな!」と怒鳴ったり、人混みで大きな荷物を背負って足早にすり抜けていく男性に弾き飛ばされたときに「ふざけんな!おい待て!クソガキ!!(クソジジイでなくクソガキでした…)と怒鳴ったり…。

これは本当に極端な例ですけれどね。大人の私から見ても「危ない!」と思うシーンで、理性が怒鳴ることをためらわせる一瞬のうちに、息子のほうが先に発した言葉です。

しかしそんな時期はとうに過ぎて、小学校に入ってからはそこまで失礼になる言葉を他人に向けることはなくなりました。元々は心の優しい子(のはず)なので、人を傷つけるとその数倍あとから自分が悲しくなることを知っているようですし(笑)

さて、そんな息子。最近よく同級生や上級生の暴言に怒りをあらわにしていました。

ひとつ上の5年生男子A君の件

放課後児童館で「カタキ(ドッジボールみたいな遊び)」をやるのが恒例なのですが、そこで5年生チームの中のひとりにボールを当てた息子。

つい先日ルールが変わったそうですが、それに則って新ルールで投げた息子に対して5年男子A君は「何お前ルール知らないの?」と当てられたことに不服を申し立てたそうな。でもそれが新ルールと知った男子は息子のそばを通り過ぎる時に「しね!」とつぶやいたと。

その一言で怒りが沸点に達した息子はさっさとゲームを抜けて帰って来て、私の顔を見ると大泣きしながら怒り爆発。

あのバカ、ルール知らなかったくせに当たって悔しいから『しね!』とか言ってんだよ。だせぇヤツ!しかも周りに聞こえないように小さい声で言うなんて卑怯なやり方だよ!絶対あいつ許さない!!

と絶叫してる。うんうん、確かにそりゃ悔しいよねえ。私が「5年だっていいじゃん、ひどいこと言われたら文句言ってやれ!」というと

心では『お前がしね!』って思ったけど『しね』って言葉は言っちゃだめじゃん?ママもそう教えてくれたじゃん?だから何にも言えなくて悔しかったの…

怒ってる割に理性あってかわいいなあ(笑)

なので「じゃあさ、今度『しね!』って言われたら『お前がな!』って言ってやれ。それなら直接『しね!』とは言ってないしさ~」というと「おお!それいいね!絶対言い返してやろう!次もまた言ってくるかな?あいつなら言いそうだよ」となぜか楽しそう。まあいいか。

しかしその後、児童館で会ったそのA君。息子が先日首をひねってケガをして首にカラーキーパーをつけているのを見ると「ちょっと!君大丈夫?」と心配してきて、息子も「うん大丈夫」というと「いやいや、痛そうだよ、本当に大丈夫なの??」と言ってくれたそう。息子いわく

今日はいいやつだった

だそうな。それはまたそれで良かった(笑)

同級生男子B君の件

最近話題にあがる同級生男子B君。息子いわく「ちょっとエラそうで口が悪い」らしい。

元々わんぱくな別の男子に対して仲間外れにしようとしたり、なんでも自分がすごいと自慢げだったり。よくある小学生男子らしい感じで、息子も別に気にせず「ま、そんなやつ」くらいに思って見ていたもよう。しかし昨日ついにB君への怒りが爆発した!と息子から報告がありました。

ストロー事件

理由は、首を痛めた息子が水筒を飲むときに上を向けないので、水筒にストローを差して飲んでいるのを見たB君。息子に「だっせー!」と言ったらしい。

普段ならムッとして黙っていそうな息子ですが「あーっ??なんだお前もう一回言ってみろ!」と超近接で詰め寄ったそうな。おー、やるじゃん!

しかし相手のB君も負けじと「ストローで飲むのだっせー…!」と言って去ろうとしたので、足に一発蹴りをお見舞いしたという話です。

まあね、帰ってから教えてくれた話だと、

あいついつもなんかムカつく言い方してたけど、今日は本当に頭にきた!首痛くて上向けないから飲めないんだな、とか、読めないやつだな!!ムカつくあのバカが!!

怒りは爆発しているものの、

でね、コロナだけど(コロナ禍だけどって意味笑)超詰め寄って「もう一回言ってみろ!」って言ったらさ、本当にもう一回言われちゃったの。だから去り際に一発蹴ったんだけど、スカッて感じでたぶん当たってないかもね。へへへ。

最初の印象とはだいぶ違うけれど、まあ臆することなく言い返したことはある意味大きな成長だと思う。そして「ストローの便利さがわかんないなんて。は~家では気兼ねなくストローで飲もう!」とご機嫌でした。9歳まだまだカワイイなあ(笑)

多分だけど、まだ首が痛くて水筒が飲みにくいと思った私が朝ストローを入れたのだけど、そのストローを見てバカにしてきたことが許せなかったんだと思う。息子、優しいからね。

女子の自由研究をバカにした事件

そのB君。夏休みの自由研究が教室に飾ってあるのですが、ある女子Cちゃんのお菓子の写真を見て「うわーこれマズそう!」と大声で話しているらしい。一回だけでなく、何回もそれを見て「ほら、この写真マズそうじゃね?とみんなの前で言っているとか。

そのCちゃん本人がいる前では言っていないようですが、あんなにみんなに言っていたら本人の耳に入るのも時間の問題か。息子はその行為が許せないと憤慨していました。

今までCちゃんとは全く交流のなかった息子ですが、最近席が近くなり一緒に行動することが増えた様子。先日息子が、

Cちゃんはね、人前で発言したりみんなと話すことが苦手なんだって。でもね、最近少しずつ話せるようになってきたんだよ。この前も(息子が)児童館へ行くときに『バイバイ』って手を振ってくれたんだ。優しい子だねー。

と教えてくれました。息子も1年生の頃から毎朝ドキドキして緊張したり、不安になったりしていたから、Cちゃんの気持ちも良く理解できるし、少しずつがんばっている姿を見て共感できるのでしょう。

そんなCちゃんががんばって作った自由研究にケチつけるB君が到底許せないもよう。だからといって「お前、そんなこと言ってんじゃねえぞ!」と止めたわけでもなく、ちょっとモヤモヤ気味の息子。

だけどB君は息子にも「マズそうじゃね?」と言ってきたそうですが「全然。そんなことないと思う!」とこれだけはハッキリ言ったそうです。よく言った!「だって、本当にマズそうじゃなかったもん」と息子。

試しに「本当にマズそうなら、マズそうって言っちゃうの?」と聞いたら「え??そんなことは言わないよ~傷つけるだけじゃん」と。ちょっと焦っていたが(笑)

でも、今後まだB君が懲りずにCちゃんの自由研究をけなしたりしたら、自分を盾にして守ってあげてもいいし、そこまでの勇気がなくても決して同調しないで「B君の言っていることは人を傷つける行為だ」ってことをどんな手段でも良いから教えてあげたりできるかな?と聞くと、

どこまでできるかわかんないけど、とりあえずB、友達をバカにするあいつは許さん!

なぜか楽しそうに心に誓っていました。

こんな感じで、男子の中で悶々としたり怒りを爆発させたり、いろんな感情に振り回されているけれど、最終的には自分の中でどうしたらいいか、何が大切で何が不要か、どう乗り越えれば自分の心がストンと楽に落ち着くか。自分がつらくなる場所に長居は無用、いかにそこをすり抜けて前に歩けるか。

少しづつ経験を積んで行けると良いなあって思う。

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