チャイルドコーチングを学んで見えた、セルフコーチングの重要性

チャイルドコーチングとは「子供との信頼関係を築き、子供が本来持つ力を引き出しながら成長をサポートしていくこと」とあります。チャイルドコーチングと出会った時は、こんな風に子供の成長をサポートして行けたらいいな、と強く思いました。

 

そして、実際に受講して自分の心にどんな変化が起きたのか?今回はここに触れてみたいと思います。

一番の変化は心の暗転

出だしから「暗転」とは、なんともやりがいのないお話しになりそうで申し訳ないのですが、実際に子供とのやりとりの中で、はっきりとは見えないもどかしさが生まれてしまった感覚とでもいうのかな?そんな心の暗転をはっきりと感じました。

 

チャイルドコーチングの入口へ一歩踏み込んだからには、以前の自分よりも子供に対してうまくサポートする役目が出来るのではないかな?という淡い期待がありました。

 

しかし、やっぱりそう上手くはいきませんよね(笑)子育ては甘くない、そして親子は十人(組)十色。チャイルドコーチングとは何かを学び、目の前の子育てに活用したいと思ったことにより、かえって現状の子育てに暗雲が立ち込めてきた理由を考えてみました。

テキストはコーチングの理想形であり模範解答である

まだ何も知らなければ、目の前の子供に対して、その時に良かれと思った行動で対応してきました。それが例え間違っていたとしても、です。

 

しかしテキストを熟読して「これがチャイルドコーチングなんだな」と一度でも認めてしまうと、実際に目の前の子育てにおいて、どうしても実践できないことが次から次へと湧いてくるに従い、自分の技量のなさ、器の小ささに目が行くようになりました。

 

テキストが全てではない、自分も相手も生身の人間であり個性もバラバラ、すんなりテキスト通りに行くはずはないし、それが正解ではない!

 

考えてみれば当然のことなのですよね。それでも無意識のうちに「こうあるべき」という型を作り出して、まるで当てはまらない現実に心が疲労していく。

 

こんなことなら受講しなければ良かったかも!!

 

ほんのひと時ですが真剣に思いました、息子にも私の暗雲期に多少なりとも被害が出ていたし(苦笑)ここから自分なりに考え始めました。

チャイルドコーチングの基本のむずかしさ

チャイルドコーチングの基本に「話をよく聴く」「共感する」があります。言葉にするととても簡単なこと。でもこれが何よりも私にはハードルが高かったです。

話をよく聴くことのむずかしさ

子供が「今日ね、こんなことがあったんだ」と話しかけてくれば、もちろん興味をもって話を聴く体勢に入ります。こういった時は誰でもしっかり聞けるものです。

反対に、いつでもどこでも真剣に話を聴いているわけでもありません。お互い何かやりながらの雑談では、軽く受け流したり軽い返事をしたり。こういった状況は問題ないのですが。

問題は、相手がヒートアップしている時の話し合いで、話しを聞くことのむずかしさです。泣いたり叫んだり言いがかりをつけられたり、色々大変なことありますよね?

日常の中で、子供自身がうまく行かない時に発動する負の感情を受け止め続ける「時間的&精神的」余裕のなさを痛感することが多々あります。これが「話を聴けない自分」を作り上げて行くわけですね。

話しを遮らない、否定しない、最後まで真剣に聞いてあげる。

これ、本当にむずかしかったです。

共感することのむずかしさ

なんでも「あなたのおっしゃる通り!!」という共感ではないですよ(笑)その行動が間違っていたとしても、相手がそう感じたことへの共感です。

例えば、間違いなくその場だけの気分で「おもちゃが欲しいーっ!」と騒ぎだしたときに「いらないよ」「大体この前も買ったじゃん!」「どうせ今だけでしょ!」なんて思ってしまいます。

でも「そうか、おもちゃが欲しかったんだね?」と、まずは相手の気持ちに共感を示す、という基本があるのですが、これが何故か私にはむずかしかった。今でもなんか・・・無理です(笑)

「コーチングがむずかしい」から見えてきたもの

毎日ひとつでも真剣に興味を持って話を聴く姿勢が大切、と理解しつつもこれすら実現出来ない技量のなさ、自分と相手の話したいタイミング、聞きたいタイミングの違いもありますし、そもそも模範解答とはキャラの違いも大きすぎる!など(笑)理想通りにいかない理由を挙げたらきりないです。

 

元々「完璧な母親像」は目指していないけれど、前よりマシになるどころか、学んだ上で出来ない自分に対して自分で呆気に取られている、という感じ。

 

でも、そこで終わったらまるで意味なしですからね!出来ない自分を受け入れて、何でチャイルドコーチングが生かせないのかを渋々考え始めました(苦笑)

 

これが、まさにテキストにもあった「ペアレント・ケア」であり「セルフコーチング」なんですねー。自分の目標を達成するための妨げとなるものを見極めて取り除いていく方法。

 

  • イライラする一番の原因は?
  • それはどうしたら改善する?
  • チャイルドコーチングを実践するにあたり、どうしても馴染めないところは?
  • その理由は?

 

自分の中で色々な矛盾が渦巻いているのですよ。自分自身に対しても、子育てに対しても。「こうあるべき、いやいや、こうあるべきなんてものはない!」みたいに。

 

今まで、そういった目を向けたら面倒くさくなるようなもの、白も黒もないグレーな気持ちはとりあえず置き去りでのんきに過ごしていましたが、チャイルドコーチングを実践するにあたり、自分の心の影だった部分にもスポットが当たるようになってしまったんですね。

 

そして、まずはチャイルドコーチングよりもセルフコーチングに優先順位をつけたわけです。

 

次回は、実際にセルフコーチングによって自分にスポットを当てながら、自身の気持ちを前向きに持っていく方法を紹介したいと思います。

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