ケガをして傷口を医療用のホチキスで止めた息子。今回は現場検証の様子と、ついにホチキスを外して治療が完了した様子を残しておきます。
息子による現場検証
ケガをして二日目くらいにちょうど現場を通ったので、
ここで何をしていたらケガしちゃったんだっけ?
と息子に聞いてみました。思い出して怖がるかな?とも思ったのだけれど…すると、
おーっ!ここだよ、ここ!!これに乗って降りようとしたら
足がはまってつるん!と転んだんだよねー!で、切れちゃった。
と身ぶり手ぶりで説明を始めました。
この車輪をはめる枠の部分にスネを強打したらしいです。聞いていても書いていても私のスネが痛くなるわ(涙)もしあの時、私が細心の注意を払えば避けられたであろうケガだから、親として申し訳ない気持ち、後悔も沢山あるのだけれど…
あのね、このネット、ケガを守ってくれているみたいで、あったかくてお気にいりなんだー!いつ治るかな?治ってもこのネットは捨てないで大事にとっておこうね!!
と、私が思っていた以上にケガをしても前向きな息子。その心の強さ、逞しさに触れて、成長していることを改めて実感しました。
ホチキスを外す日
ケガから一週間程が過ぎた頃、ホチキスを外す日が近いよ、と知らせると顔を曇らせて
このままでいい…
とつぶやく息子。でも外さなくてはいけないと解っているので
絶対痛いと思う、また泣いちゃう。
と、本当にしょぼんとしている。
いいじゃん、泣いたって大丈夫だよ!泣いて叫んでいるうちに、ピッピッとすぐ外れて、あとは自由だよ。もう自由に遊び回れるからね!
と言うと
外したらもうカサブタみたいになる?他のケガと変わらない??
そうか、そこなんだよね。外すのが痛い!という不安はもちろんだけれど、超敏感で感受性が強い息子の場合、
「外した後の足の傷口が怖い」=「何かが変わっているのが怖い」
という不安が常に付きまとっているんですね。
ホチキスを外すってことは、傷がもう治ってきているって事だよ。まだ傷は残っているけれど、もうくっついたし他の傷やカサブタと同じだよ。
と言うと
うん、そうか、わかった・・・
と渋々ながらも納得。そして翌日の診察で、ついにホチキスを外す事に。
い、いやだー!!!怖い!!
すでに絶叫し出した息子。まだ台に座っただけなのですが、
痛い痛い痛いっ!絶対にさわるなー!!
と完全拒否。今回は傷を見せない体勢で抱っこをしてみました。抱きつきながら張り裂けそうな声で絶叫。
どうやって外すの?!!機械?器具?!どうやるかちゃんと教えて!!!え!?キカイ?!やだやだ!手でやってー!!!
ここでも前回と同じ、怖いながらもやらなければならないならば、手順をしっかり知りたがる息子です。そしてすぐに先生登場。「まずは消毒するよー」と、チョンチョンと消毒だけ。
あーっ!さわるな!ふざけんな!!いてええええええ!!!
と絶叫しているうちに、
あーっ!!今注射しただろお前!注射しただろーっ!!いってー!!ふざけんなーっ!!うそつき!!!!
と騒ぐこと、ほんの1分少々(苦笑)
「注射はしてないよー、でも、もう終わったよー、ホチキスも外れたよー」とそそくさと退散して行く先生(笑)見えない場所から「はい、良くがんばったね!ちゃんと取れたよ、あとは明日また診せてねー」と声が。
看護士さんがご褒美にシールをくれて「スネは特に痛いもんね、頑張ったね!」と言ってもらうと
「・・・ありがと」と、超渋い顔でお礼を言っていました。それでも怖かったホチキスが取れて、ホッとした、やり遂げた顔の息子。
翌日の診察は、ガーゼを取ってもホチキスはないし消毒してもう終わり、と聞いて目も顔もキラキラ。その後、保育園へ向かう時に、
ホチキス外す時、先生なんかさ、トングみたいなやつ持っていたよね?また見ちゃったんだよね・・・
と言う息子。相変わらず良く見ているなあ(苦笑)そして
あれは注射じゃなくてホチキス抜いていたんだね。先生、消毒だけとか言ってたのにね。でさ、やっぱりホチキス抜くもの痛かったけれど、泣いて叫んだらがんばれたんだー♪
とニコニコ。その後、保育園に着くと会う人ごとに
見てー、ホチキス取れたんだよー!
と笑顔で報告をして回るうれしそうな息子、これでようやく恐怖から解放です!
ちなみに、外したホチキスを看護士さんが頑張った記念にくれました。
麻酔なしでこれを付ける・・・
パックリ開いた傷口を寄せながら・・・
しかもスネ・・・
ああ、考えただけで私が身震い(苦笑)息子よ、本当にお疲れさま!頑張ってくれてありがとう!
そしてケガから1年半が過ぎた現在の傷跡はこんな感じ。
ほとんど何も残っていません。もちろん先生の腕前と医療の力ではありますが、しかし子供の皮膚の再生力は素晴らしいですね(笑)
まとめ
今回の一連の様子を見て、痛い、怖い、不安、など人一倍強いものの、常に自分で納得しながら向き合ってくれた息子。病院へ行く事は嫌がらず、診察室で悪態をついたり初めこそ嫌がるものの、診察中は絶叫しながらも暴れないでしっかり治療を受けてくれました。
泣いても叫んでも、自分で逃げないで病院に来て、治療をしっかり受ける事が出来た、これは心がとても強い証拠だよ!
それをしっかり認めて伝えると、恥ずかしそうに喜んでいました。これからも、元気に遊びまわる中で、またケガとの付き合いもあるかと思いますが、それを最小限に抑えられるように、安全について、そして遊びのルールや家での約束を再確認しながら見守りたいと思います。
以上、初めての外科レポートでした。
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