「主体的に学習に取り組む」ってどんなこと?

先日の学校公開日に先生方による保護者向けの「研究発表会」がありました。テーマは「主体的に学習に取り組む児童の育成」。ネット上でも多方面で取り上げられています。「主体的な学び」「自ら学ぶ力」というものですね。

そもそも「主体的」とは?

字を見れば意味合いはわかるのですが、じゃあ「主体的」「自主的」「自発的」って何か違うのかな?なんて考えだしたらよく解らなかったのでまとめてみました。

主体的とは

他のものからの影響を受けず「自らの意思、判断によって行動をする」という意味合い。

自主的とは

他のものから指図される前に「自らの意思で積極的に行動する」という意味合い。

自発的とは

他からの働きかけではなく自分の中から意欲が生まれて「自ら進んで行う」という意味合い。

能動的とは

「自ら他へ働きかける」「影響を及ぼす」という意味合い。

積極的とは

「意欲を持って自ら進んで物事を行う」という意味合い。

 

うーん、こうして分けてみてもイマイチすっきり解釈出来ないのは私の理解力が乏しいのか(笑)同じ意味合いも含まれていたりしてややこしいのは確かなんだけれど。

ただ「主体的」って言葉には「何をするか明確には決まっていない物事に対して」という意味が含まれているらしい。そうすると、このテーマの主旨が見えてきた気がする。

「主体的に学習に取り組む」ということは

テーマである「主体的に学習に取り組む児童の育成」とはつまり「日々の授業、宿題」などすべて先生がお膳立てしたものを児童は受け身で学習するのではなく「これを学ぶためにはどうしたら良いか」「こんな風に調べてみたら解りやすいんじゃないか」と児童自らが学びに対して考えを巡らせて実践してみる、行動することが出来るようにサポートしていくことなのですね。

だから最近、宿題が自由だったんだなあ。

今までは「今日の課題」みたいにやることが決まっていたのだけれど、最近は決まった課題がなかったんですよね。

そのかわりiPadでスライドの自分の欄に「今日の自分の課題、自己評価、分析、取り組んだ課題の写真」を入力するようになっていたんです。息子は英検の勉強、同時に英検アプリやスマイルゼミ、学校の学習アプリもぼちぼちって感じで毎日入力はしていました。

そしてコメント欄を見ると担任の先生から「毎日取り組んでいる人、がんばってますね、その調子!」「数日なんの記入もない人がいますねー、がんばろう!」「毎日みていますよー」とちょこちょこ入っていました。

研究発表会での様子

各学年の先生が、今年度このテーマに取り組んできた中で生徒たちの学びに対する変化の様子を手短に発表してくれました。

各学年とも共通していたのは「子供たち自らが学習のゴールを設定してそこに向かうためにはどうしたら良いかを考え行動する習慣をつけること」でした。ボーッとしていてやり過ごせる授業ではなくなっているという事ですかね!笑

5年生と6年生の発表では、それぞれ授業風景の紹介があり、1分ほどの動画を見せてくれました。

何の授業だったか、何の課題なのかは覚えていませんが「課題に取り組むための学びやすい環境はみんな違う」というような先生の説明にある通り「終始みんなで輪になって意見を交換し合う子」「自分ひとりで考えた後にみんなの輪に加わり意見を交換してまたひとりに戻る子」「完全に輪から離れてひとり静かに考えを巡らせる子」と、みんな思い思いのスタイルで学習に取り組んでいましたね。

息子のクラスの動画もあったけど、息子画面に入っていなかったみたい。3年生の時みたいに、椅子を机にして床に座っていたんじゃないだろうな…笑

その中でも印象に残ったのは、6年生のひとり静かに考える子達。先生が「見ての通りイヤホンつけている子もいますよね!子供たちの中には、シーンと静かに集中したい子もいれば、好きな音楽を聴きながらの方が集中できる子もいるんです」と説明してくれました。

もちろん毎回の授業でこういうわけではないだろうけれど、学校での学習もこうした自由なスタイルで学べる時間もあるんだ!となんだか新鮮でした。

だって息子、毎日毎日そうなること(音のある環境で学べることを願っているからね(笑)

あと1年の小学校生活で身につけたいこと

気付けば春には最終学年の6年生になる息子。小学校生活、瞬く間でした…!

なんて。いやまだ1年はある、春夏秋冬すべて残っているぞ。ってことで、中学校生活に向けて今からでもしっかり身につけておいてほしいことを考えてみました。

まずは今回のテーマである「主体的に学習に取り組む」ってこと。これは本当に今後必要なスキルだと思います。勉強大好きになれとは言わない、勉強の虫になれって話じゃない。

今回は学習がメインだけど、それ以外でも自分が何かを学ぶためには「どんな環境、どんな方法がより良いか、そしてどうしたら自分に自信が持てるか」を都度考えながら行動してみてほしい。

「学びに関して人と同じでないといけない理由はひとつもない」と先生たちも言っていた。

与えられた環境、方法だけに囚われず、自分を成長させる様々なスキルを模索し身につけながら、この1年を満喫してほしいなって思います。

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