先日部屋の中で、木のすのこの角を踏んで滑り転んだ私。あまりの痛さにしばし固まっていた時のこと。すぐに息子が飛んできて、
ママ、痛い?大丈夫!?ごめんね、ゴメン、ううう…
全然息子のせいじゃないのに、なぜか必死に謝り、抱きついて痛いところをさすりながら声が震えだし、間もなく涙がポロンポロン流れ落ちました。
どうした?!痛いのは私!!しかも息子は全然悪くないよ~!!
そういって体をさすっても
ううう…痛い、痛い、ママ…うわーーーーん!!
ものすごい号泣。もちろん、繊細で敏感な気質の息子、こういったことはよくあることだと解かっています。
それでも呆気にとられるくらいの涙。
まだまだ足は痛かったんですが「もう大丈夫!心配させてごめんね!!」と笑顔で抱きしめても、しばらくはわんわん泣いていました。そして一呼吸置くと、
わかんないけど、何か泣いちゃった…
と照れ笑いのあと、まるで何もなかったようにマイクラにガンプラにと、ご機嫌で遊びだす息子。
そして今日。また私、今度はシーツの上でつるん!と滑って転んだんです。なんでこんな転ぶんだ?(ガンプラ製作中でパーツが散乱しているせいもあるのだが)
すると、ビクッとこちらを振り向き、不安そうな目がすでにうるうるしています。
今回は、骨がパキッって鳴って(別に折れたわけではなく)痛かったんだけど、前回のことがあるので普通に「いてて。また転んじゃったよー」と笑っていたんですよ、私。
でもしばらく立たなかったら、再び目に涙をためながら飛んできて
ママ、大丈夫?痛いよね?ごめんね、うっ、うっ…
となり、一気に抱きついたあと号泣です。
「いやいや、大丈夫よ?息子悪くないって~パキッて鳴ったけどそこまでもう痛くないし?」笑って頭をなでても、涙はどんどんあふれてくる。
泣きたくない…でも、ううう、ママが痛いと痛い…
次から次へと涙がこぼれます。
「どこが痛く感じるの?足?心かな?」と聞くと、涙でびちゃびちゃになりつつ「心も全部…なんかわかんない…」と言っていた。
でもですね、直前にアイスを取りに行っていた息子。しっかりアイスは片手に持っていました。そして私が大したことないとわかると、まだ涙を流しながらも「アイス、溶けちゃう…さっき取りに行ってたの。食べなくちゃ…」と涙を流しながらも食べ出しました(笑)
心の底から痛くて泣いてるとか、反対にウソ泣きとか、そういうんじゃないと思うんです。本当に私が痛がると、心が痛むんだと思う。それがまた同情ではなく、共感というか、心を読み取るというか。
私もうまく言えないけれど、やはり「敏感・繊細な子」の特徴なんだろうなって思います。息子自身もなんで泣いてしまうのかわからない部分もある感じだけれど、
「相手の気持ちに気付いて、それを考えられることはとても大切なことだよ」と言うと、少し納得している様子。「本当優しいね!ありがと!!」と頭をなでると「いやあ、それほどでも~へへへ!!」といつもの調子になり、アイスを完食していました。
余談ですが…
今朝学校へ行く直前に、些細な一言でほんのちょっと険悪になり、息子はすぐに「ゴメン、ごめんね…」と謝って来たんです。私もたいして気にしていないし、もう家を出る時間だしで、すぐにいつも通り普通に一緒に家を出ました。
そして「じゃあ、また夕方学童でねー!」と手を振って見送ったものの、さっき息子が素直に「ごめんね」と謝ってきたことを軽くスルーしてしまった罪悪感が沸き起こり、
「ちょーっと待った!」と呼び止めてから私が駆け寄って肩を抱き「今日も楽しんでおいでね!」と笑顔で見送ったんです。息子も何度か振り返って手を振りながら登校。
そんなことがあってから、夕方学童へ迎えに行った帰り道。息子が唐突に
ママ、無事で良かったよ…。朝さ、一回バイバイしたのにまたギュッてしに来てくれたじゃん?なんとなく「今日ママなんか危ないことするんじゃないか?」って不安だったんだー…へへへ
と笑っていたんです。
ああ、それよくわかる!息子、結構心配していたみたい。安心させるつもりが、かえって不安にさせてしまったようで…ごめんなさい(笑)
こんな感じで、日々まわりの様子に心が揺さぶられたり、ドジな親の行動を見て、受け入れなくてもいい痛みを分かち合ってしまう息子。それでも、色々な場面でとてもたくましく成長していると驚かされます。
時には一歩前で道を照らし、時には一歩後ろから支え、これからも一緒に成長していきたいと思います。そして、私。また転ばないように気をつけなくちゃね!笑
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