出会いと別れのシーズン到来

毎日寒い寒いと言いつつも、ふとした柔らかな日差しや風の匂いでを感じる今日この頃。

出会いと別れ、卒業・入学・就職なんていうイベントは遠い昔の思い出となっても、毎年この季節になると、わくわくするような、もの悲しいような気持ちになります。

明るい日差し、暖かな風、花の匂い…五感が刺激されると一瞬でよみがえるあの日の記憶。人間の脳って本当にすごいですよね(笑)

先日、息子と買い物に行った駅にこんなものがありました。

桜の花びらにメッセージを書いて桜の木にするんです。私はピンク色の桜の花の形、そして「祝卒業」の文字だけでなんかうるっと来そうです。

毎年私の何倍もの感性で春を感じ取り、心がグラグラ揺れてほんの小さなきっかけでも涙を流していた息子は、このシーンをどう捉えるのかなと目を向けた途端、

あーーーーーっ!!おめでとうが電車で出来てるよっ!!

ダッシュで駆け寄る息子。へ?電車??

これだ。すごーい!カワイイ!そして目ざとい(笑)こんな満開の桜よりも、こっちに目が行ったのね。

30000系にラビューに20000、クラシック、新2000!!…あっ!あの桜の花、切符だーっ!!

本当だ、切符で作った桜の花。ピンク色でカワイイな。マイクラ、ガンプラにどっぷりはまっていても、息子の鉄道愛は今でも健在ですからね(笑)

しかし、ここまで来てもう一度息子を見てみると、やっぱりちょっとそわそわ。

電車に目を引かれて勢いづいてここまで来たものの、出会いと別れのシーズン、春の気配にジワジワ飲み込まれてきた様子。

「よしママ、もう行こっか…!」と言葉少な、早々に立ち去りました。

やっぱり何か感じ取るものはあったんだろうな。

これから学校では6年生を送る会の練習もある。冬の間ずっと枯れ木のようだった桜の木もつぼみが膨らみだして、一斉に咲き誇っては儚く散っていく春の中で、今年の息子は何を感じ取ってどんな成長を見せてくれるのかな。

笑顔も涙も成長の証。

子どもも大人も、みんなに暖かい春がやって来ますように。

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