梅雨に入り、朝から雨模様の日が多くなり、心が不安定な息子。
相変わらず、家を出る頃になると緊張して泣いたり抱きついたり。
心臓がドッドッっていってる~
というので胸に耳を当てて聞いてみると、本当にバクバク鼓動が早い(苦笑)
そのドキドキの理由はどんなことなのか、ひとつずつ思い当たるものがあれば教えて?
と聞いてみました。例えば、学校でいじめられるとか、先生が怖いとか、勉強がわからないとか、苦手なものがあるとか、何でも言っていいよ?と聞くと、それは全部違う、と即否定。それからしばらく考えて息子が出した答えは、
宿題ちゃんとできているかな?ってことと、今日は何が起きるんだろう?ってことと、ママと離れちゃうこと…
ここまでは、うんうんなるほど、かわいいなあ、と聞いていました。しかしそのあとに
ママと離れている間に、ママが事故にあったりケガをしちゃったりすることがこわい~…!
と予想外の答えが。
私?!自分じゃなくて??
離れている間に、私がケガなどして入院したり最悪の事態を考えて、もう会えなくなるんじゃないかとの不安があると力説していました。(しかし息子本人は、先日走りまわって歯が欠けたり、それはもうケガのオンパレードですがね(苦笑))
まあもちろん、これは不安要素の中でも、ほんの少しの割合だけのようです、しかも朝限定。
仕事に行く途中、学校の前を通ると、休み時間に校庭で元気に走り回っていますし、先生や学童の指導員の方の話しを聞いても、日中は元気に遊んで過ごしているようです。
でも、不安な要素が朝にどっと集中して処理しきれないことはあるのだろうな。今日一日、自分に何が降りかかってくるのか、自分のペースで心構えをしないと不安になる気持ち。そこはよく理解できます。
だから、この毎朝のドキドキを否定することはしません。泣いたって抱きついたってヨロヨロだって良いんだよ。
先日、門番にいた男性の先生が息子を見て、
「おはよう!よーしよし、泣いたっていいんだぞー!自分の足でここまで歩いて来たじゃないか!毎朝それだけで本当はすごく立派なことなんだぞ!チャイムなっちゃったけど、まあいいさ、落ち着くまでここで深呼吸してさ、母ちゃんにタッチして準備出来たら、先生と靴箱まで競争するか??」
と、あつーーーーく語ってくれました。温かい心の先生ですね、こちらも嬉しくなります。見ていると、校庭で2人小走りに競争していますが、先生方向を間違えて(学年により入口が違う)、息子が勝利(笑)
そして今日は担任の先生が門番。涙ポロポロの息子に
「おはよー!がんばって来たね!ねえねえ、〇〇電車ってどこ走ってるの?」
といきなり電車の話しを振ってきました。涙を流しながらも答える息子。そして涙を拭いて笑顔でタッチして一人入っていくことが出来ました。
先生たちも、遅刻しないで毎朝来なさい!というレベル以前の「今日も登校出来たね!」というレベルである息子をしっかり見てくれて「お母さんも忙しい中、毎朝協力していただきありがとうございます、本当に助かります!」と、真意はわからないけれど感謝の言葉をみんな伝えてくれる。
周りの人に支えられて成長していく環境であることに、素直に感謝したいと思います。
そして息子には、
理由のわかるドキドキは、解決案を一緒に探そう。でも理由のわからないドキドキもたくさんあるよね。それはわからなくて良いんだよ。何かが不安で、自分が自分に教えてくれているんだから。それを素直に感じ取れることは大切なことだからね。ドキドキ涙で毎朝緊張はするけれど、それは良いこと、自分に自信をもって良いんだよ。
と、これからも伝えて行きます。息子は、ドキドキに押しつぶされそうになりつつも、少しは理解しているようです。
繊細さは時として不自由なものであるけれど、息子の持つこの気質はとても素晴らしいものだなと思うのです。必要以上に傷ついたり、不安になったり、涙を流したりもしますが、それ以上に、感情が豊かで、私なら気付かずにスルーしていくような小さな小さな感動を拾い上げて教えてくれる。
一緒に生きていけることに日々感謝をしながら、暮らしていきたいと思います。そうだ、息子が心配している私のケガにも細心の注意を払い気持ちを引き締めて行かなくてはね(笑)
以上、梅雨時の登校で毎朝涙ポロポロ…な息子のお話しでした。
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