保育園の卒園式を振り返る

先日、無事に息子の卒園式を終えました。保育園児は卒園式を終えて、まだ月末まで通常通り登園しますが、やはり一つの区切りがついたという思いでいっぱいです。

前回、卒園式を間近に控えた様子を掲載しましたが、実際に卒園式終えた感想を、息子の様子と共に残しておきたいと思います。

登園までの様子

「今日は卒園式だね!」なんて言いながらも、いつも通りのんびりした朝の様子。ただ、初めてのスーツを着て外に出ると、少しだけ緊張した様子・・・でもないか(笑)

保育園近くの自動販売機で「よし!麦茶買おうかー!なにこの自販機、ほっそい!!1000円入んないし!!」と超ご機嫌なまま保育園へ。

しかし入り口で、先生方が出迎えてくれて「おめでとうございます!」と子供たちの晴れ姿にうるうるしたり、目を細めている様子を見て、一気に卒園式ムードに飲まれはじめました。

卒園児入場!

いつもの教室はすっかり姿を変えて、卒園式場に変身。拍手の中、一人ずつ緊張した面持ちの子供たちが入場します。席は花道を挟んで親子が向かい合う形。

息子も、少しニンマリしながらしっかりした足取りで入場してきました。そして隣のお友達とこそこそ話したりしながら無事に着席。

しかし、保護者席はこの時点ですでにうるうるしているのですよね。それを敏感に察知する子供たち。向かい合う親たちを、みんなじっと見つめています。

卒園証書授与

一人ずつ名前を呼ばれて席を立ち、花道に向かう間に、先生がその子の成長をアナウンスしてくれました。保護者席では無言で涙をぬぐったり鼻をすする音が聞こえます。

ここで息子はすでに限界でした。自分の番までもうすぐの時に無言で席を立ち、先生のもとへ行って肩を震わせています。

もう間に合わないかな、というギリギリのタイミングで先生と一緒に席に戻り、名前を呼ばれると少し震えた声で返事をして、しっかりと花道を歩いて進み、証書を受け取りました。

大丈夫!家であんなに嬉しそうに授与の練習をしていた通り、しっかり受け取れていたよ。もう親も涙・涙です(苦笑)

卒園児のメッセージ・歌

子供たちが順番で思い出を言う時も、また息子は離席して先生のもとでむせび泣いていました。でも今回もギリギリで戻ってきて、自分の出番には穴をあけず泣き顔でも頑張っていましたよ。

もうね、心がグラグラ揺らいでいるのが手に取るようにわかるので、見ているこちらも目頭が熱くなります。そしてついに歌が始まりました。

昨日まであんなにこぶしを効かせてノリノリで歌っていた歌です。どこまで歌えるかな?もうすでに保護者席は涙・涙。

先生もはじめは息子の後ろについていてくれたので、なんとか出だしは歌っていました。その様子を見て先生がそっと離れたのに気付かない息子。

保護者席の涙・涙を見ていた息子は、サビに入る前に感極まってふと後ろを見ると、

あれ?先生がいない!あれ?こっち?

後ろ左右を見て一度は前に向き直りましたが、端のほうに先生を見つけると、思いとどまろうとグッと歯を食いしばったものの、やはりスッと離席して先生のところで肩を震わせて嗚咽していました。

歌の途中にわんわん泣けない、邪魔したくない、目の前にいる親に泣きつく場面でもない、そう考えたであろう息子は、邪魔にならない場所で涙を流していました。

そして背中をさすられながらそっと戻ってきてからは、先生が隣のお友達と手をつながせてくれて、もう片方の手で必死に涙を拭っています。

ここは親としても涙がこぼれますが、一緒に口ずさみ笑顔を向けよう!そう思ってニッコリ目を見つめると、泣きながらも小さくうなづいて最後まで一緒に歌ってくれました。

着席の声がかかると、力が抜けたようにヘナヘナな息子。よく頑張りました!みんな、素敵な歌をありがとう!!

その後は滞りなく閉会

息子の中ではここがクライマックスだったのでしょう。

その後の在園児からの歌は落ち着いて聞き入っていましたし、先生方へのお花と色紙の贈呈はしっかりと「ありがとうございました」と言えたし、卒園アルバムや記念品授与では嬉しそうに見せに来てくれたし。

卒園児退場では、アルバムなど抱えて足取り軽く退場して行きました(笑)

そして余談ですが・・・

私の保護者代表の挨拶も、何とか無事に終わりました。とはいえ、何点か反省点があります。

  • 時候のあいさつで「~桜の花の季節となりました」と書いたものの、当日はまだ寒く桜は本当にわずかしか咲いてなかった(前日では式当日は雨予報だったから、雨バージョンにしよう!と意気込んでいたものの、晴れたので気を抜いてそのままにしてしまったわけ(笑))
  • 家で練習した時は4分30秒だったのが、後から動画を見たら4分ちょっとだった(早口だったってこと)
  • 最後の締めで保育園の名前を噛んだ(長いんだもの(笑))
  • 絶対泣くかも!と思ってタオルをそっと壇上まで持っていったものの、泣かずに読めたのですっかりその存在を忘れて置きっぱなしにしてしまった(かなり後々まで取りに行けず、肝心の歌の場面では両隣の方がティッシュをくれました・・・ありがとう!)

そして、あんなに誰よりも涙を流していた息子。あとから私に

ママ、お話し間違えちゃったねー!しかもタオル忘れちゃったんだよね??

とニヤリ。更には

あの歌の時さ、ママ泣いてたでしょ、隣の〇〇君のママも、〇×ちゃんのママも泣いてた。でもね、△△ちゃんのママは全然泣いてなかったんだよねー!

と言い出しました。そして

でねでね、(自分が)泣いてる時にさ、隣の〇〇くんが2番の『泣き虫、わんぱく…』のところをさ『泣き虫、青虫…』って歌ってたと思うんだよ!ちょっと動画見てみてよー!

もう、ニッコニコ。実際に見てみると、本当に『青虫』と口が動いているように見えました(笑)

あんなに肩を震わせて嗚咽していたのに、見るところはよく見てるなー(苦笑)そしてまた、前日と同じように、こぶしを効かせた歌を披露してくれました。

もう本当にね、これぞ保育園生活での集大成という感じがして、先生方、そして子供たちには感謝の気持ちでいっぱいです。

涙も笑顔もみんなとてもキラキラ輝いていて、たくさんの感動と楽しい思い出をもらえた最高の卒園式でした。ありがとう!

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