怒りの帰宅
今日私は仕事が休み。のんびり息子の帰りを待っていると、
「もうA（親友男子）絶対許さない！」「あんなヤツもう一緒にいない！！」「ふざけんなよ、何なんだよ！！」
と怒り心頭で帰って来た。わーお、どうしたどうした？？早速聞いてみると、
「帰りに教室出たらAがいきなり『早く！急いで自転車取って来て！』っていうからさ、『え？誰の？』って聞いたらさ、『ああ！もういい、いい！』って急に怒り出してさ！」
なんだそりゃ？
「でも一応わかんないから『誰の自転車？』って聞いてみたら『もういいってば！話しややこしくなるからもういい！』とか怒ってんの、なんだあいつ！！」
こりゃ、息子気の毒だな！笑
「で、そのあと話しかけても無視してるから、靴箱のとこでイライラして自分の上履きを床に叩きつけちゃったんだよね…。そしたら『△△くん（息子）何でそうやってキレるの？！』って文句言って来たんだよ！はぁ？？って感じ！！」
はぁ？だな、確かに！
「で、もういいやってさっさと置いて帰ろうとしたら『LINE削除するから！』って言われてさ、『いいよ！』って言って帰って来た！あぁぁぁ！ムカつく！」
とイライラMAX！でも、悔しくて涙を見せるかと思いきや、泣かずに怒りモードオンリー。成長してるな！（と私的に感心している笑）
「聞いた話が全部だとしたら、今回は相手が先に難癖付けて来たみたいだし（息子）悪くない感じだね！災難だったね！！」
とイライラモードの息子の肩を抱くと、
「今日は絶対に向こうがおかしい！もう絶対に許さない！ゴメンねって言ってきても、そんなの口先だけだと思っちゃう、信じらんない！」
かなりの怒りっぷり。それでも私にすぐ話すことが出来て、一緒に「今日はたぶんこちらは悪くないから、まあLINEブロックされても様子見しようぜ～」なんて笑っていたらすぐ元気になって来た。
不穏なLINEのやり取り
しばらくすると向こうから「LINE消去するね」とメッセージが。ほほう、本気だな。息子も「いいよ」と返信。
その後は音沙汰なく静かに過ごしていたけれど、突然「本当にブロックしたか、ひと文字入れてみよう」なんて言って息子が「あ」と送信すると、速攻で既読がついて「なに」と返事が。息子「やばい！既読早すぎ！」と焦ってる。でも、
「ブロックしてないね！確かめちゃった」と返すと「消去しようか」「何の用」「ふざけないで、いい加減にして」と返信あり。息子、さらに調子に乗って「ブロックされてるか確かめたかったんだよ～」なんて返したら「それだけですか？さよなら」と来るも「ばいばーい」と締めてる（笑）
この流れだと、まあ明日学校行けば、徐々に仲直り出来るのかなーなんて思っていたんだけれど。
ごめんね…
2時間ほど経ったころまたLINEが。すぐに確認した息子は「きゃー！！ママーっ！！AからLINE来た！！さっきはごめんねって書いてある～！仲直りだよ、わーい！！」とものすごい喜びよう。いやほんと、すごい声。相当嬉しそうだ。
でも、
「さっきはごめんね」「会話は消去したけどケンカしたかったわけじゃなかったんだ」「許してくれますか」
って文字を見た途端、なんか私の方がウルッと来ちゃいました。あ、でもブロックじゃないけど会話は消したんだね、本気だったんだ！
息子はもうご機嫌で「もちろん！！！」「さっきは暴れてごめんね（学校でもLINEでも）」と送ると「ありがとう」と返信が。
そして「これからは何でも話すよ」「お互いイヤだと思うことでも話そうね」「明日からまたよろしく」なんてメッセージが。ちょっとちょっと、これはまたウルウル来るじゃん。なんか涙腺よわいなあ。
いやあ、しかし大人だね！いやいや、大人じゃなく、子供ゆえのキレイな心ってやつかな。どちらにしても、キチンと言葉を選んで素直に謝れる心を持っているって素敵だと思う。
息子も、あんなに怒りモード全開だったのはどこへやら。「ふふふ、仲直りしちゃった！良かった！明日はまた遊べるかなー」とニコニコ。良かったね！
大切なこと
結局、何が原因でこうなったのかは私にはわかりません。もしかしたら事の発端は、最初に息子がなんか話を聞いてなくて、向こうがイラっとした可能性だってあり得る。第三者には判断できないけれど。
でも、今回は向こうがこうして怒りをぶつけてきて、そして頭が冷えた頃に、誠意を込めてコンタクトしてきてくれた。息子には、
「どんなに気の合う友人でも、考えが違ったり、気持ちの浮き沈みでぶつかることは結構あるもんだよ」「もし自分が相手に嫌な思いをさせたとわかった時、今回のAくんみたいに、素直に心を込めて謝れるようになると良いね！」「Aくん、きっかけは未だにわかんないけど、最後はとても立派だったよね！」
なんて話しをしました。息子も大きく頷いています。Aくんのおかげでとても良い経験が出来た感じ。息子は「明日また一緒にいっぱい遊ぼう！投げちゃった上履きにも謝ろう…」と、スッキリした満面の笑顔。その後はふたり何事もなかったように、いつも通りお互いのおすすめ動画を淡々と送りあってました。
なんかほんの数時間の間の話しなんだけど、11歳の息子の成長も見えた気がするし、これでまた友達との絆もほんの少し深まったような気もする。なにより、ケンカ→仲直りの清々しさを目の当たりにして、大切なことを教えてもらったような、大人としても色々考えさせられる出来事でした。
友達って良いな！
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