ストレートネックとは、その名の通り「まっすぐな首」です(笑)
今回は、2年ほど前に、朝起きたら首が痛くて、良くある寝違えだろうと甘く考えていたら、どんどん悪化して激痛が走り首が動かせなくなった時のお話しです。
寝違えとは違う痛み
ある日の昼間に急に痛み出した首や背中。寝違えたにしては何で今頃?と思いつつもその日はやり過ごした翌日。痛みが和らぐどころか更に増している!そしてまたその翌日には痛すぎて動けなくなりました。
ただ立っているだけなら良いのですが、身体を動かすと、ズキーン!!とした激痛が首から背骨を突き抜ける感じ。
痛すぎて横にもなれないけれど、眠るために横になると、二度と動けないのでは?というほどの痛みと息苦しさ。息を深く吸うたびに背骨が激痛です。もし今持病の咳喘息が発症したら、痛みと恐怖で気が狂うかも知れない!という程でした。
時間が経つにつれて治るどころかどんどん悪化するあたり、単なる寝違えではなさそうだ!なんて今更ながら気づき、神経の注射でも何でも来い!絶対に週明け病院へ行くぞ!と、一人固く決意していました(苦笑)※この日は日曜日です。
朝一で整形外科へ
週明けの朝、もうほとんど首が動かせず、着替えも命がけで整形外科へ。横や後ろを見る時は完全に回れ右!状態。
始めにレントゲンを撮って診察へ。出てきたレントゲン写真は、通常S字カーブを描くはずの首が、何のカーブもなくまっすぐな上に、頭側が緩やかに前へ倒れていました。
先生:肩こりはありませんか?ストレスは溜めてます?
私:両方ないですねー。
先生:(苦笑)これね、実際は首から肩までかなり張っています。
先生:ストレスや姿勢、冷えなどの要因は様々ですが、とにかく極度の緊張状態で血流が悪くなり、首が後ろへ引けない状態になっています。
先生:リハビリで緊張を緩めたり、一度注射をすればかなり改善すると思いますよ。
との見解。
私:骨の形状が何か変に見えるんですが、骨に異常はありますか?
先生:ああこれね、ストレートネック。でも骨自体が傷ついたり損傷はしてないので大丈夫ですよ。
そう言われただけで、単純な私は三割くらい治った気分(笑)まあ、単純でストレスに中々気付かない私も、身体は悲鳴を上げていた訳ですね。
ちなみに、このストレートネックは、前かがみなるなどの長時間の姿勢の崩れ(例えばスマホやパソコン作業)で首に負担がかかり発症するようです。
リハビリ開始
そのまま院内のリハビリへ。
まずはじめに、マイクロ波を当てて患部の芯から温めて血流を良くする。そしてほぐれたところで、次は首の牽引。8キロの負荷で首を上に引っ張ります。
牽引中は気持ち良いのですが、終わった後、器具を外したとたんに、頭が重力に負けてズシンと全身に響く。あまりの重さに、終わってからしばらくは前より痛かったです。「頭って重いんだな。変な風に支えてたら、そりゃ首も背中も痛くなるわ」と妙に納得(笑)
そのリハビリ後に、とにかく痛みを和らげるため、一度だけ注射を試すことにしました。
ブロック注射は痛い!という頭だったのですが、今回の注射は「トリガーポイント注射」で、痛むポイントのごく浅い部分に打つ局所麻酔でした。針治療の針を刺すような、チクリとした軽い痛みだけでしたよ。
注射をして1時間で動けるように!
飲み薬は「鎮痛剤、血流を良くするもの、整腸剤」の三種類。すべて服用して仕事に行きました。
前日までは「ただいるだけの人」状態だったのが「無理しなければ普通に動ける!」まで回復。これが薬のおかげなのか注射のおかげなのかわかりませんが、夜になっても大きく悪化はせず。寝る時にまだ少し痛みがあるものの、普通の肩こりや寝違えレベルのまま無事に就寝。
それから4日間、毎朝リハビリをして、注射はせずに飲み薬だけで過ごしていましたが、徐々に軽くなってきた感じ。本当に治療、リハビリ万歳!でした。
まとめ
今回の治療のポイントは、初日の麻酔で一定時間痛みを遮断して、その間に動かして血流を良くする事。たったこれだけの事がこんなに有効だったとは。
ただ動ける事、眠れる事がこんなにありがたくうれしいなんて(笑)普段当たり前に享受している色々な事に改めて感謝しながら過ごさなくてはいけませんね。
今でも気を抜くと再び痛めそうだし、完治というものではないけれど、これからも、痛みの原因となるものを日常のあらゆる場面で見つけて排除していきたいなと思います。
以上、ストレートネックのお話しでした。
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