前回「今年度は学校の授業の中で圧倒的に音読の機会が少ない」という話しに触れました。
そこで早速音読がらみのお話しをひとつ。
国語の宿題で「スーホの白い馬」の音読が出ました。最近の音読にしては結構長文です。息子、読みだしたものの、早速あと何ページで終わるのかが気になり、パラパラやっています(笑)
私も小学生の頃、図書室で本を借りて読んだなあ。でもどんなお話しだったっけ??
一応、スラスラ読み進めて行く息子。
- 物語のディテールは理解して読んでいるのかな?
- どんな場面が頭に浮かんでいるんだろう?
そんなことを思いつつ、息子のいまいちやる気のない音読に聞き入っていました。
しかし中盤で「とのさま」がスーホから奪った白馬にまたがると思いっきり地面に振り落とされ、逃げ出す白馬の後ろから多数の弓矢で射る場面になると声が不安定に。
そして
- …コイツ(とのさまです)バカじゃない??
- 絶対ゆるさない!
- まずコイツ捕まえて縛り上げて頭と手と足をぶった切る!
- そして最後に顔に×〇△…!!!!(とても書けないわ)
泣き出しはしませんでしたが、宿題どころではありません。相当怒り心頭で興奮していました(苦笑)でもそれだけ情景が目に浮かんだのでしょうかね。
たくさんの矢が刺さりながらもスーホの元へ戻り息絶えた白馬の場面では、ションボリ悲しそうに、でももう淡々と読んでいました。
ほんの数ページの音読でこんなに感情が波立っては、授業中どうなっているんだろう。泣いたり怒ったりはしないと思うけれど、心の中はザワザワ波立っているのかしら?
しかし、最後にスーホの夢に白馬が出てきて、自分の骨、皮、毛、筋を使って楽器=馬頭琴を作ってほしいと頼む場面では、すっかり平常心になっていました。
察するに「馬が喋った」時点で、現実的ではなくなり落ち着いたのではないかと(笑)この落ち着きが、良いのか悪いのかは別として…。
でもさ、音読の宿題前にも授業で先生が読んでくれて、お話自体は知っていたはずなのに、いざ自分で読んでみたら心が波立ってしまったのかな?それとも授業中は心ここにあらずで聞いてなかったりして??
音読の宿題ひとつで、色々な事を感じ取る息子と、それを見て色々思いを巡らせる私。
何にせよ、音読=本を読むってやっぱり大切なんだなあ。これからも家で一緒に本を読んだり、たくさん話しをして想像力を豊かにして行きたいなと思います。
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