新型コロナの脅威を改めて認識しなおした今週の出来事

今年は1月から新型コロナという未知の恐怖に絶えず晒されながら、昨年までの生活とはまるで違った新しい生活様式の中、大人も子供も日々過ごしています。

特に学校生活の変化は大きく、それでも子供たちは子供たちなりにルールを守り、時には我慢をしたり悔しい思いをしながらも、その環境に柔軟に対応しながら元気に過ごしている姿には頼もしさを感じますね!

先日、関西に住む知人から久しぶりにメールが来て「東京の感染者数を見ていると、なんだかメールをするのが怖くて。もしかしたらご家族に感染者が出ていたり、大変な思いをしているのではないかなと思って」と、とても心配をしてくれていたもよう…ありがたいことです。

昨年とは比べ物にならない程、手洗いうがいを徹底し、買い物はもちろん、建物に出入りする前後もアルコール消毒が当たり前。見渡す限りマスク、マスクの人々。無駄な接触もないし、スペースにゆとりもある。こんな光景がもう当たり前で、ある意味過ごしやすささえ感じる日々。

コロナ感染のニュースはまだまだ収束しないものの、東京で生活をしながら、家族親族はもちろん、職場、学校にもまだ感染者や濃厚接触者の話も聞かず、どかで気の緩みが出てきそうな毎日でした。

しかし!

今週の月曜朝にパパが急に発熱。普段から熱に弱い体質で、38度になり悪寒が酷く「今回はマズイかもしれない…!」とかなり憔悴。

家族に発熱者が出た場合、私の職場は出勤停止となります。学校へも連絡をすると「本人に症状がなくて、家族が発熱のみだと強制的な休みという決まりはないのですが…」と前例がまだないために曖昧な回答でした。

しかし再度確認をしてもらうと「本人に症状がなくても、家族に発熱がある場合は自発的に休んでもらい、その間は欠席扱いにはしません」という回答に。

家族が発熱した以上は、万が一の事もあるしもちろん学校は休みにしました。

こんな感じで一気に緊張が走った朝でしたが、当の本人は発熱という事実にやられてベッドで昼まで寝込み、ようやく検温で起き出して来ると「あれ?平熱だ‥」と。

まあ、先週から喉がザラついて喘息の兆候は出ていたし、多少風邪気味だったのかも知れません。念の為、地元のクリニックで診察も兼ねて喘息の薬をもらうために電話予約をしたもよう。

もうすでに平熱でしたが、予約をした夕方に診察へ行くと、先生は発熱していた事実を踏まえ、先週の行動を聞き取り調査。

「毎日電車通勤で、仕事柄、外部の人間と打ち合わせがあったり、現場へ出たり、昼も外食したり」という流れを説明すると

「ここでは問診と喘息の処方箋のみ出します。これから保健所へ連絡をするので自宅で待機してください。保健所から電話が入るのでPCR検査の予約をするように。」

と言われて帰されたとのこと。検査が終わり陰性と確定するまでは、家族全員自宅待機ってことです。

ニュースでは毎日のように目にする流れですが、いきなり現実となって目の前に形を持って現れると、やはり緊張が走りました…。

早速、職場、学校、学童へ連絡を入れると、電話越しでもにわかに慌ただしくなった様子が手に取るようにわかりました。まあ、当然ですよね。

翌日保健所から連絡が入り、水曜朝に検査となりました。保健所の検査日は週に3日間。平日は1日4時間、土曜は2時間のみの検査時間で、予約時間は10時25分、というように5分刻みでの時間指定。

当日は公共機関を使わないように!

と指示があり、結構な距離を徒歩で行ったようです。

検査は時間ピッタリに、保健所の駐車場にあるコンテナ内で鼻から採取。コンテナ内は会話なし、あっという間に終了。検査結果は翌日、またはそのまた翌日中に、陽性の場合は保健所と診察した医療機関から、陰性の場合は医療機関からのみの連絡だそうです。

そして翌日の夕方、自室で電話を受けたパパの緊張した声が。

電話を終えて部屋から出てくると

「陰性でした、お騒がせしました。でも保健所からかかってきたから超焦ったよ!」

と苦笑い。そりゃ確かに焦るわ(笑)ちなみに医療機関からは1日遅れでかかってきたそうです。

まあ、これで無事に翌日から出勤、登校可能となりました。

早速、陰性の連絡を受けて、職場、学校、学童へ連絡を入れると、みんな揃って声がパーッと明るくホッとした口調になっていましたね。本当にお騒がせしました。

検査までの流れ

ここで、今回の検査までの流れを記載してみます。

月曜:朝38度前後の発熱確認。昼には平熱。夕方医療機関受診。保健所へ通達。
火曜:朝、保健所より連絡。翌日午前の時間指定で検査予約。
水曜:朝、保健所にてPCR検査。
木曜:夕方、保健所より陰性の連絡。

一般の検査は時間がかかるのかな?と思っていたけれど、思いのほかスムーズに進みました。今は医療機関でPCR検査が出来るところもあるようですが、近所ではそういったところはなかったので、今回は以下の流れです。

医療機関受診→医師の判断で保健所へ通達→保健所で検査

検査費用は患者負担なし。保健所には老若男女様々な人が検査に来ていたようです。

医療機関によって対応も異なるらしい

今回は、発熱があったもののすぐに平熱に下がったけれど、喘息の兆候があること、先週の行動履歴からして打合せ等の密な環境(もちろん配慮はされているにしても)にいたこと等を踏まえて、一切の診察をせずに医師がPCR検査を勧めてくれました。

しかし、これからの季節はインフルエンザも流行りだす時期。

昨年息子は、10月にインフルエンザと溶連菌のダブル陽性でした。今年はこうした発熱症状があると、医療機関でまずはインフルエンザ等の検査をしてくれるのか?それとも、発熱というだけで保健所でPCR検査となっていくのか?

保健所の説明でも「医療機関の判断にゆだねている」状態だそうです。すべてが保健所対応では、保健所がパンクしそうだし、もしかしたら避けられたはずの接触をする可能性だってあり得る。本当にむずかしいところですね。

自宅待機となり気付いたこと

この一件では、コロナを意識しだしてから10ヶ月も経ち、多少マヒしていた危機感がよみがえり、改めて気を引き締めることの出来る貴重なきっかけとなったと強く感じます。もちろんそれはわが家だけではなく、職場でも知人からも同じ感想をもらいました。

コロナの流行は何も終わってはいないということ。医療現場の方々は、気の休まる暇もなく、あの日からずっとずっと緊張が継続しているということ。

これを忘れてはいけませんね。わかっているつもりでも気が緩む時期が絶対にある。そこを意識して、どこまでこの脅威と共存していけるのか。他人事ではなく、もう一度しっかりと目を向けて過ごしたいと思います。

おまけ:自宅待機になった息子の様子

月曜朝に「あー月曜ドキドキする…」と登校準備をしていた息子。家を出る15分前に休むことが決まり「なにー!!!学校お休み!!!?」と目がキラキラ。

それからは4日間は自宅で黙々と、遊びに勉強(9:1)を満喫して過ごしていました。ありがたいことに風邪の症状すらなく、元気いっぱい。

パパの陰性が確定して「明日から学校だよ」と決まった時は、久々の学校にドキドキが倍増して顔がどんより曇っていましたが、4日ぶりの登校である金曜の朝は「教室に入って準備して、席に座れば多分落ち着くはず…」と自分に言い聞かせながら、何とかがんばって登校しました。もちろん帰ってからは「学校大丈夫だった、楽しかったよー!」と笑顔。

家族がみんな無事日常に戻れたことに感謝です。以上、新型コロナの脅威を改めて認識しなおした今週の出来事でした。

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