自治体より「オリ・パラ観戦中止」の案内が来た

オリンピック・パラリンピックの「学校連携観戦プログラム」

今日学校から観戦中止の案内が来ました。

自治体から正式に「区内の小・中学校の観戦を中止にする」という通達が入ったのです。

本来であれば、とても貴重な体験となるはずのオリ・パラ観戦。

でもね、もう4度目の緊急事態宣言が決定した東京です。正直な話、生徒・児童の観戦はもちろん、オリパラ開催自体の中止を求める声も未だ多く占めている状況。

そんな中、往復公共機関を使い、安心安全第一で多数の生徒・児童を引率して観戦をするには、学校側の負担、責任は多大なものになるでしょうし、まるで現実味がありませんでした。

第一こんな状況下で「観戦に行かせたい!」という知り合いの保護者は誰一人いません。もちろん本心ではどうかわかりませんよ、私だって本当は行かせたかったけれど…という本音もありますしね。

子供たちはどうでしょう。

息子も、オリンピック・パラリンピックがどういうものなのか、ざっくりと学校で聞いたくらいではあるけれど、観戦に行けるということをとても楽しみにしていました。

でも、学校行事、日常生活、遊び、旅行や各種イベント、いつまでも制限だらけで安心できない生活を1年以上続ける中、ニュースで新たな東京の感染者数を耳にしたり、期待していた楽しみがひとつ、またひとつ消えていく生活を送っているのが現状。

そんな中で、オリンピック・パラリンピックが開催されるのは「別世界の出来事なのか?」というような、ビックリしたような感じ。そこに世界中から人が集まり、その人波がもし東京観光にあふれ出したら…。

たとえ8歳でも、それはおかしいし、恐ろしいことだと即理解していました。

学校ごとの小さな集団でも、子供たちはマスク、手指の消毒の徹底、給食時のマナー、当たり前のように守っています。それがみんなの安全を守ることだと子供ながらに理解をして。

昨年からのコロナ禍で、医療従事者の皆さまがどれだけ前線で頑張ってくださっているのか。その人たちも、自分と同じような子がいる親であったり、心配する家族がいるということ、そういったことにも目を向けて感謝の気持ちを忘れないことを心に留めたり。

先日の七夕では、学校に設置された笹の葉に「コロナが早くおわりますように」と短冊に書いて飾ってきたんだー、と教えてくれました。

だから、今回の1都3県五輪無観客、さらには生徒・児童の観戦中止を聞いても、特にガッカリするようなことはなく、むしろ当然か、という感覚のようですね。

中止や無観客に伴う国、自治体、関係各所の損失等を思うと「中止!最低でも無観客!」とばかり言ってはいられない気持ちもあります。何より、オリパラを目指してきた世界中の選手の方々の気持ちを思えば、これ以上何も言えなくなるのですが。

本当に、これはむずかしいですね。

せめて子供たちは、大人になった時に、今のコロナ禍での我慢や悔しい気持ち、そこで得た新たな生活様式など、東京オリパライヤーの苦難を思い出して、力強く前に進んで行ってほしいなと思います。

余談ですが、あるニュースで「オリパラ強行開催」「政府のグダグダな対応」というような記事についたコメントを見た息子。

「子供でさえ沢山の我慢をしているこの時期に上に立つ人間が会食して感染したり、五輪開催ありきで翻弄する日本政府はク〇だ!」というような怒りのコメント。

ク〇だってさー!そうか、そうか、

〇ズだったらしょうがないねー!あはははは!!

コメントに大いに賛同。妙に納得したような、スッキリしたような、爽快な笑い顔の息子。きっと何か思うところはあったのね…笑

とにかく今回のオリパラ観戦、自治体で中止にしてくれてスッキリしました。

子供達には、またあらためて色々と学べる別の機会が設けられると良いなあと思います。

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