敏感・繊細な息子、保育園卒園を間近に控えて思うこと

春は別れと新しい出会いのシーズン。大人になった今でも、桜の花のつぼみが膨らんでくるこの時期は、何かしらの感情にサワサワと心が波立つ気がします。

今回は、そんな春の空気を肌で感じ取り、同じように心が不安定になりやすい敏感で繊細な息子の現状を記しておきたいと思います。

「これで最後」「お別れ」が大の苦手

息子は、春に限らず「最後、お別れ」というシチュエーションが大の苦手です。

昨年、保育園での空手教室が最後となる発表会でのこと。正座をして始めの「礼!」をしたまま、床に突っ伏して泣き崩れていました。後日談として、最後の教室が始まったらあとは終わるだけと思ったのが悲しかったとのこと。

同じく昨年の卒園式。年長さんの卒園式に参加した時に、年長さんが歌った歌を聞いて一人涙を流していたらしい息子。歌詞やメロディに敏感な息子には、卒園式の雰囲気と歌はやはり心に沁みるものがあったようです。

昨年の3月から4月の1ヶ月半ほどは、慣れ親しんだ保育園での朝の登園も、まるで初めて預けた1歳児の頃のようにしがみついて泣き崩れ、先生に抱っこされながらバイバイをしました。もちろん、離れてしまえば日中は元気に遊びまわっていると先生からも本人からも聞いていたので安心していましたが。それでも心が相当揺らいでいたのでしょうね。

自身の卒園式を目前に控えた様子

そして来週はついに息子の卒園式です。卒園式の歌や園児のあいさつ、証書授与の練習など、日に日に卒園ムードは高まっていますが、今のところさみしがる様子もなく過ごしていました。

昨年のさみしさが一気に到来

しかし先日、あるDVDで新一年生に向けたストーリーがありそれを楽しそうに見ていた息子。卒園式のシーンで歌がかかると「こ、これ、去年の年長さんが歌ってた歌だ」と言うなり、顔をくしゃくしゃにして、涙をポロポロこぼして抱きつきながら泣き崩れました。それはもう、見ているこちらも胸が苦しくなるような泣きようです。

それは「たいせつなともだち」という歌でした。

これ、私も一緒に聞きながらウルウルしていました(苦笑)

今年の歌は大丈夫?

さて、今年は自分たちが卒園式の主役。やはり歌があります。先日「ねえ、『だいすきだよ』って歌探してみてー。卒園式で歌うんだよ!」と言うので早速探して一緒に聴いてみると…。やはり私はかなり涙目になりかけていたのに、息子は案外平気そうに全部ごきげんで歌ってくれました。

いやいや、これもウルウル来るでしょう?何が違うのかしら。

歌詞の中にさみしくなるマイナス要素がない

3年間ずっと担任で、息子の性格に本当に理解を示してくれる先生がいます。先日の個人面談でも「卒園式の歌の練習があるのですが、もしかしたらお家で心が揺れ動いたりさみしくなってしまったりする様子があれば教えてくださいね!」と話をしてくださいました。

そこで、今回の件を伝え「やはり歌で感情があふれて泣いてしまう繊細さは顕著にみられる」としながらも、今年の歌では保育園での練習でもさみしがることなく歌っているようで、何が違うのかを立ち話しで検証したところ、歌詞の中にさみしくなるマイナス要素がないことが大きなポイントではないかという見方が出ました。

昨年度は「お別れ、最後、さよなら、つらい」という言葉が出てきましたが、今年度は一切そういったさみしくなるような言葉はありません。これは息子にとっても大きな違いであることは間違いないかもしれませんね。

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卒園式当日の心構え、シミュレーション

親の心構え

さて今回の卒園式ですが、保護者代表の挨拶をすることになった私。ただでさえ、みんなの成長を運動会や発表会で見るたびにジワリと目頭が熱くなるのに、卒園式の雰囲気でもし泣き崩れている息子を見たら、私まで涙が止まらなくなりそうで、お世話になった保育園のみなさまにしっかりとお礼の挨拶をすることが出来るのかとても心配です(苦笑)

そんな中息子は「卒園式、ママがお話しするんでしょー?今日保育園で卒園式の練習の時に先生がみんなに言ってたよ。もうちゃんと何をお話しするか決めたの?」なんて言ってきました。案外あっさりしてるなー(笑)よし、ちゃんとがんばるよ!

保育園の雰囲気上、かしこまった定型のあいさつよりも、先生たちへのお礼と園児たちに向けたあたたかいメッセージを残したいと思っています。前向きで明るいメッセージを考えよう。みんなのためにも、自分のためにも。

息子の心構え、シミュレーション

それでも卒園式はやはり普段とはガラッと違う雰囲気で何が起きるかわかりませんよね。保護者のみなさんはもちろん、お友達も普段のラフな服装ではないですし、何より先生たちもジャージとエプロンではありません(笑)

雰囲気に押されて心がグラグラするでしょう。今まで強がっていた気持ち、張りつめていたものが、一気に崩れてしまうかもしれません。

卒園とはそういうもの、これも素敵な想い出になります。でもやはり、息子が見通しを自分でたてておきたいのならば、心に余裕が持てるようにサポートしよう。一度卒園式についてゆっくり話しをしてみようと思います。

保育園の性質上、本当のお別れはまだ先

息子が卒園式に少し余裕を持てる理由。それは保育園の性質上、卒園式が終わってもまだまだ普通の保育園生活が月末まで続きます。お別れ遠足やお別れ会などのイベントも盛りだくさん!「今日でお別れ」というものではないのが、息子にも親である私にもなんだか救いですね!

 

こんな感じで卒園式まであと一週間少々ですが、あたたかく素敵な卒園式となりますように!

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