先日、朝の登校時に、急に「お腹がいたい…」「気持ち悪い…」と言い出した息子。これは本当の体調不良?それとも精神的なもの?自分の覚書もかねてまとめてみたいと思います。
入学当初は毎朝緊張で泣きぬれていた息子のその後
入学してから2ヶ月ほどは、毎日緊張から涙を流し、朝一人で門をくぐれずに泣きぬれていた息子。
6月になると涙を流すことは激減して、毎朝一緒に登校はするものの、靴箱まで→校舎入口まで→校門まで→学校前の道路向かいまで、と徐々に一人で行く距離を伸ばしていました。
「いってらっしゃい!」と声をかけると、多少無理やり感があるけれどニコッと笑顔で手を振り、振り返らずにスタスタ教室へ向かう姿に、ゆっくりではあるけれど成長を感じます。
そうやって、自分のペースで学校というものに馴染んでいきました。
登校時にお腹が痛いと訴える
夏休み明けの登校も、数日は多少のドキドキがあり、別れ際に不安で泣きそうになりつつも、最後はニコッと笑顔で教室に入っていきました。
しかしある月曜日の朝、いつものように準備をしてのんびり家を出たものの、すぐに
お腹痛い…
と立ち止まる息子。お腹が痛いのは我慢させられませんよね。すぐに家に戻りトイレへ直行。その日は全体朝礼があるため学校に電話をして、朝礼は欠席して1時間目には行ける予定と伝えました。
肝心な息子の様子は、トイレにいるものの、何が出るわけでもなく、本人曰く
お腹が痛いのかモヤモヤしてるのかわかんない。でも痛かった気がしたんだ。今はもう大丈夫みたい…
とのこと。少し休んで一緒に登校。ちょうど朝礼が終わってみんな教室へ帰るところで、そのガヤガヤした空気にまたひるんでいたけれど、担任の先生が来て「おはよう!どう?大丈夫かな?」と声をかけてくれたので、流れに乗って教室へ運ばれていきました。
そして夕方学童へ迎えに行くと元気いっぱいな姿。
あのあと教室行ったら全然平気だったんだー!
それは良かった!お腹が痛いのは私もいやだし、とても心配していたのですが一安心。翌日からは普通に登校していたのですが…
翌週の月曜日。また登校時に同じようにお腹の痛みを訴える息子。本当か??でも家に戻ってトイレに行きたいと訴える息子。こればっかりは仕方ありません。
また家に戻りトイレへ。そして私はまたもや学校へ電話。先週と同じ内容です。更にトイレにいる息子も先週と同じ様子。
その日も朝礼を休んで1時間目に間に合うように行くと、今回はすでにみんな教室に戻り朝の会が始まろうとしている時間。
これでまた緊張しだして泣きそうになるものの、今ならまだ授業始まってないよ!という私の言葉に心を決めて、引きつった笑顔で「行ってくる!」と言い残し廊下をスタスタ。そして教室の前のドアから躊躇なく堂々と入っていきました(笑)
もちろんこの日も夕方のお迎え時にはピンピンしていて、朝遅れて行ったことすら忘れていそうなほど元気でした。
翌日の様子
二週連続で月曜にお腹が痛いと訴えた息子。翌日の火曜日の朝は、お腹が痛いとは言いませんでしたが、学校が近くなると
き、気持ち悪い…
と言い出しました。でも今回は学校に行ったほうが近い!学校のトイレに一緒に行く?と聞いても
家がいい、家のトイレのほうが落ち着くから
とつぶやく息子。その間も「おえっ!!」となり、本当に気持ち悪い感じも濃厚。
しかし学校に到着してしまい、靴箱まで一緒に行きすぐそばのトイレに行こうと提案すると、少しまだ「お、おえっ!」となりつつも、
ちょっと治ったかも…トイレ大丈夫
と言って、いつものように硬い笑顔で教室に向かいました。そしてその日も、教室に入ってからは元気だったもよう。
本当にお腹が痛いのか?それは言わないこと
登校時になるとお腹が痛いと言う。それは「学校に行きたくないからの嘘」または「学校がイヤだから精神的に不調になる」という考えってありますよね。
でも「本当にお腹痛いの?」という言葉は言わないようにしましょう。
息子自身もきっと、本当に痛いのか、気のせいなのか半信半疑です。でも、何かがいつもと違って不調なのは嘘ではないと信じています。
月曜病っていうのがあるんだよね。休み明けに何だか気持ちが乗り切れず、日曜夜や月曜に身体の調子が悪くなんだよ。大人にもあるよ!
そういった話しをしてみました。すると
へー!大人もあるんだね!そういえばパパも日曜に「明日休んじゃおうかなー」って言って笑ってることあった!!
と楽しそう。そうです、大人だって(大人こそ)あるんだよ!新しい一週間が始まる切り替えの日だからね。
月曜はのんびりスタートでいいんだよ。色々忙しくてもね。とりあえず学校に行けただけでも自分をほめていいよ!気楽に考えてー。
すると、自分だけじゃないし、緊張したりお腹が痛い気がする、と思うことも悪くないんだと少しほっとしたようで
みんな一緒だね!確かにお腹痛いっていった時、本当のお腹の痛さじゃなくて、緊張してお腹らへんがモヤモヤしている変な感じだったんだ、だから気持ち悪い気もしたの。
と分析していました(笑)自分の不調に気付いて言葉にできることは大切なこと。無理したり、隠したりする必要なんてないんだよ、と伝えました。
学校へ行かせなきゃ!と思う親は、ついつい「本当に痛いの?」なんて言いたくなりますが、この時に子供が必要としているのは「圧倒的な安心感」です。
痛ければ認めて受け入れてくれる、提案してくれる、行こうと決めたら笑顔で送り出してくれる。決して「不調」を疑ったり嘘と決めつけない。
いやー、母でいるって本当に忍耐を要することが多いですね(苦笑)
月曜病(ブルーマンデー症候群)とは?
月曜病(ブルーマンデー症候群)、昔からよく聞く言葉です。要するに、休み明けの月曜は憂鬱だという意味の言葉ですね。
休日は楽しいが、仕事(学校)はイヤだ、というギャップから来る憂鬱感のようです。まあ、こういった人はたくさんいる事でしょう。ただ、これがひどくなると、月曜日に不眠や頭痛、動悸などの症状が出て、仕事(学校)へ行けなくなってしまうようです。
気持ちのギャップがポイントということなので、
- 休日も仕事(学校)も楽しい
- 休日も仕事(学校)もつまんない
この両タイプには当てはまらない症状になりますかね(笑)
仕事(学校)がイヤな理由として、
- 人間関係が良くない
- 仕事(勉強)がうまくいかない
- 休み明けに緊張を伴う仕事(勉強)を控えている
などがあります。その度合いも人それぞれの感じ方がありますので、一概には言えませんが。でも、こうした症状を感じやすい人は
- 何事もしっかりやろうとする真面目なタイプ
- 周りに気を遣いすぎるタイプ
が多いようです。
月曜に緊張しないためには
真面目な性格を適当にする!なんてことはそうそう出来るものではありませんし、真面目な性格は大切な個性です。
でも、自分の気持ちを楽にするいくつかのポイントを押さえて取り入れることは有効だと思います。「もしかして月曜病かも?」くらいの軽い症状であれば、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。
- 休み明けの自分のスケジュールは極力ゆるくする
- 週半ばにも休日並みの楽しみを設ける
- 土日で身体を動かして心地よい疲労感を得る
土日と月曜のギャップを極力減らすことを心掛けて、月曜のイヤな特別感を減らしてみましょう!
ただし、本当に深刻な症状の場合は、こんな気休めでは治りません。専門家の意見を仰ぐこと、そしてもし原因がわかっている場合は、そこから自分を切り離す決断も時には必要だと思います。
まとめ
話しが少し逸れましたが、そんな感じで月曜にいつもよりも気持ちが揺らぐ様子の息子。
学校での人間関係、勉強、その他諸々の特別な不安がないようであれば、しばらくは様子を見ながら、その時の気持ちを受け止めつつ進んでいきたいと思います。
幸い、今のところ学校は楽しくて、勉強も一応それなりに楽しくなってきた、と毎日教えてくれる息子。その顔や澄んだ瞳はキラキラしていて嘘はなさそうです。
それでも朝は緊張しちゃうんだ、ドキドキするんだ、という言葉をしっかり受け止めて、押さえつけることなく親が笑顔でいること、安心感を与えることをしっかり心掛けていきたいと思います。
以上、月曜朝の登校でお腹が痛くなったり気持ちが悪いという、最近の息子のお話しでした。
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