ひとだま(火の玉)って聞くと、もうコワいイメージしかない。
私は結構ビビリなので、この上の写真を検索して選ぶのも超ドキドキでした笑
しかし、私は見たことないし実際にあるのかわからないけれど、母の見たひとだま(火の玉)三連発を紹介します。
コワいけれど、案外コワくないので安心してどうぞ。
校庭で見た透明なひとだま
母が学生時代のお話し。
良く晴れた日。校庭でみんなが集まっている時に、すぐ脇の木の上に透明なひとだまが飛んでいるのを大勢の友達と一緒に見たらしい。
青空が透けて見えて、とてもキレイなひとだまだったそう。
木の梢をフワフワと漂っていて、しばらくするとスーッと消えてしまったとのこと。
山を登るひとだま
母は小学生の頃は病気がちで、お手伝いさんと一緒に海の近くの家で療養していました。
ある晩、トイレに行って窓の外を見ると、すぐ脇を通る海沿いから山へ続く坂道の下の方から赤い光が登ってくるのが見えたそう。
誰か山の上に住んでいる人の提灯(時代ですね)かな?と思って見ていたものの、すぐ近くまで登って来たその光の周りには誰もいなくて、真っ赤で大きな火の塊がものすごい勢いで回り「グオン…グオン…」と聞こえてきそうなほどの重量感で後ろに炎の尾を引きながら山を登って行ったそう。
腰を抜かした母はやっとの思いでお手伝いさんの元へ逃げたものの「ひとだま」という言葉を出すのも怖くて何も言えず、その日はずっとお手伝いさんにはりついて震えて過ごしたとのこと。
翌日、やっとの思いで何があったのかを話したところ、昨夜は山の上に住む方が亡くなってお通夜だかお葬式があったのよ、と教えてくれたそう。
窓にバンッ!
この話、あまりに衝撃的で「窓にバン!」しか詳細を覚えていないんですよね(笑)
母がもう大人になってからの話だと思うのですが、遠い親類なのか知り合いが亡くなったという話を、親族と一緒に家で話していたある晩のこと。
真っ暗な窓の外に、真っ赤なひとだまが浮かび上がり、ものすごい勢いで部屋の中に向かって飛び込もうと飛んできたけれど、ガラス窓にバンッ!とぶつかって消えたそうな。
バンッ!って音がしたのかも定かではないけれど、とにかく当たって砕けた感じのひとだまの姿を勝手に想像して、怖がっていいのか、愛嬌があると笑っていいのかわからず。
母は「窓ガラスに気付かなかったのかしらねえ?」とひとこと。
正体は不明
昔どこかで「土葬をした人の体から出たリンがひとだまの正体」というのを見ましたし、他にも色々科学的観点から説明できることもあるのだろうな、とは思っています。
でも母の話を聞くと、ただ漂うだけではなくて、何らかの意思を持って動いていそうなひとだまはどうなんだろう?と思ってみたり。
もちろん、見たもの自体が何かの見間違いって説が濃厚とされるんだろうけれど。
それでも、窓ガラスにぶつかるようなひとだまが存在してくれてもいいような気もするなあ。
以上、ひとだま(火の玉)三連発のお話しでした。
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