乗り物大好きな7歳児、生活科見学のバス移動で初の乗り物酔いにショックを受ける

飛行機や大型船は乗っていませんが、車、タクシー、路線バス、観光バス、鉄道、遊覧船にボート、何でもOK!乗り物大好き!

そんな息子が、学校の「生活科見学」で初めてのバス移動があり、まさかの乗り物酔いをしたことについて考えてみました。

それまで乗り物酔いとはまるで無縁

私が子供の頃は乗り物恐怖症でした(笑)短時間の電車はギリギリ大丈夫でしたが、長時間の電車、家族が運転する自家用車はもちろん、路線バス、観光バスすべてアウト。タクシーなんてもう論外!乗り込んだ瞬間から顔が青くなる感じ。当然エチケット袋常備、乗り物酔いの薬は気休めとは言え命綱的な存在でした。

自分がそんな感じなので、息子もきっと乗り物酔いするんだろうな、と勝手に思い込んでいましたが、繊細で敏感な子の割に、乗り物に関しては結構神経が図太いというか逞しく・・・。

長時間移動の電車でも、飲むわ食うわ目を使うわ逆さ向くわ、私が苦手なことをすべてやりつくしてもピンピンしています。例えば、ボックス席の進行方向に背を向けた席で、唐揚げやポテト、お菓子、ジュースなどを飲食して、細かい文字を読んだり、スマホでゲームしたり。

そんな私も大人になってからはほとんど酔わなくなりましたが、先日関西方面へ旅行に行った際、たくさん乗った特急の中でひとつだけ乗り物酔いした列車があったのです。吐くまでは行かなくても相当げっそり。

降りてから「いやーなんか気持ち悪かったなあ・・・」とつぶやいたら、

あれ、ママ大丈夫だった?今のは電気じゃなくてディーゼルだったからゴゴーってうるさかったんだよね。もう治った?

と教えてくれました。全然気づかなかった(笑)息子はそのゴゴーさえ楽しんでいたもよう。

そんな感じで鉄道関係はもちろん、観光バスで山道を走ったり、長時間の路線バスやタクシーも大好き。とにかく乗り物大好きで乗車中もいつも元気いっぱいでした。

当日のまでの様子

初めてのバス移動を知った日から、周りのお友達が「もしかしたら乗り物酔いするかも・・・」と言っているのを何度か聞いていたという息子。家でも私の子供時代の乗り物酔いの話しも含めて色々話しました。

子供の頃本当にバス嫌いだったなあ。乗りこんだらもう酔う感じ!バス遠足なんて恐怖だったね。もしお友達が気持ち悪そうだったら、無理に話しかけたり触ったりしないで様子を見てあげようね。

というと

うんわかった。気持ち悪い時は、窓際で景色を眺めたり目を閉じてゆっくり休むのが良い人と、みんなとお話しして楽しく過ごすのが良い人といるんだよね!

と笑顔。以前科学の本で「なぜ乗り物酔いをするの?」という項目を読んだことを覚えていました。準備は万端。本人は見学先も「自然動物園」なので、バス移動も含めて結構楽しみにしていたようです。

当日朝の様子

出かける直前までは元気いっぱいでした。でも、いつも通り一緒に家を出ると

あああああ、なんか緊張してきた。ドキドキする・・・。

と、急にモジモジし出しました。でもいつもの朝のドキドキ感だと思い

今日は学校じゃなくて、楽しみにしていた生活科見学でしょー?バスも乗れるよ?元気に楽しんでおいで!気を付けてねー!

というと「うん、そうだった!」と笑顔で校門に向かいました。それですっかり楽しんで来ると思っていたのです。

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まさかの乗り物酔い!

そのまま夕方まで仕事をして、帰り際に携帯を見たら学校から着信あり。

怪我でもしたのか?とすぐにかけてみると、担任の先生が「すみません、○○くん、行きのバスで乗り物酔いだと思うのですが吐いてしまい服が少し汚れてしまいましたのでお知らせのご連絡でした。」と教えてくれました。

「えっ!乗り物酔いですか??」と正直ビックリして聞き直すと「はい、私もはじめは全然平気そうだなと思っていたのですが、近くの子が何人か乗り物酔いで吐いていまして、おそらく乗り物酔いだと思うのですが、だんだん○○くんも具合悪くなったようで…。」とのこと。

先生が「乗り物酔いだと思う」「おそらく乗り物酔い」というニュアンスで、断定しない言葉づかいなのがちょっと気になると同時に、ああ、ありえるかも、とも思いました(苦笑)

「でも現地ではすごく楽しく遊び回っていましたし、帰りは前の席に座ってもらいゆっくり帰って来たので元気でした!」との言葉に一安心。

先生には、後始末などをも含めて対応してくださったことにお礼を伝えて電話を切り、すぐに学童へ迎えに行きました。

酔いの原因は複合的か

お迎えに行くと、

生活科見学楽しかった!モルモットもかわいくてふわふわでさ。でもバスで吐いちゃったの・・・。

と、ちょっとショボンとして教えてくれました。大好きな乗り物、しかも楽しみだったバスで吐いてしまったことがかなりショックだったようです。

乗り物酔いなんて珍しいね。びっくりしたでしょう、つらかったよね。でもそのあとは大丈夫だったの??

と聞くと、全然平気だったとのこと。どこに座っていたのか聞いたら

あのね、1-2年生一緒のバスで背の順に座ったの。そうしたら一番後ろの6人掛けの席の真ん中へんになってさ。カバンはお腹の前に置いておいたんだけど、隣のお友達とギュウギュウでみんな狭くて。窓も見えないし。しかもシートベルトがお腹だけ(腰だけのタイプですね)にかかるやつだったんだ。それに近くのお友達が吐いて先生が近くに来て目の前の補助席に座っていたからなんか狭くて緊張して。で、なんかお腹が痛いと思って先生に言おうとしたら吐いちゃったの・・・。

と詳細を教えてくれました。いやいやいや、もし私だったら本当に罰ゲームのような席ですね(苦笑)その時の息子の心情が手に取るようにわかりました。よくがんばったね!

でもね、帰りは先生が一番前の席に座らせてくれたんだ。お友達と二人でゆっくり座って広くて、シートベルトも普通のやつでさ。運転手さんのハンドルとワイパーの動きをじっくり見ながら、先生ともしりとりしたりして帰って来たの。楽しかったー。またあの席ならいいなあ。

とご満悦。そうだよね、観光バスのイメージはこれだったんだよね。

でも、初めてのバス移動でちょっとドキドキしていたのに、乗り込んだらイメージと違う席になり更にドキドキ。自分のシミュレーションとは違う現実にちょっと困惑しているうちに、お友達が乗り物酔いをしてさらに緊張が高まる。

一番奥の席で狭いうえに周りが慌ただしくなり緊張MAX。お腹が痛いのか気持ち悪いのかわからないうちに吐いてしまった、という感じでしょうか。本当に気の毒だったなあ。

そういえば、以前から同じように吐き気をもよおすことが多々ありました。

きっと本当に緊張しただろうし、不安できつかっただろうなあと思うとこちらも苦しくなりそうですが、息子はショックを受けつつも前向きな気持ちになってきているところが頼もしい。

次回またバス移動があれば、先生に「前回のこともあるので、出来るだけ前のほうでゆっくり座れる席にしてください」と一言伝えてあげるから大丈夫だよ!

というと、ようやく安心出来たようです。

今回の反省と次回へ向けての作戦

今回は、乗り物のにおい、揺れで起きる、いわゆる「乗り物酔い」ではなくて、精神的不安から来る吐き気だった可能性が高いのではないかな、と勝手に想像しています。

きっと朝出たときに息子が言っていた、

あああああ、なんか緊張してきた。ドキドキする・・・。

というのは、本当の心の声だったのでしょう。しかし「乗り物には酔わないだろう」という私の過信が、その声を消してしまったのだと思います。本当に反省。

人は誰でも、いつもと違う環境になればドキドキ緊張したり普段通りに行かないことが多々ありますよね。

特に敏感で繊細な子は、周りの子の乗り物酔いへの不安を自分のことのように感じ取ったり、周りの空気、空間の不安定さ、圧迫感、それらから来る緊張で体調を崩しやすい傾向があります。普段は乗り物に酔わなくても、こういった可能性が十分あることを頭に入れておき、前もってシミュレーションさせてあげなければいけなかったな、と痛感しました。

次回またバス移動があれば、不安なく笑顔で楽しんでこられるように今から作戦を練りたいと思います。まずは息子へこれだけ伝えました。

  • 初めてのバス移動を経験したから次回は心に余裕が出る
  • 今回は乗り物酔いではなく緊張で酔った
  • 席が普通の席なら酔わない
  • どうしても不安な時には乗車前に秘密の薬(たぶんラムネ(笑))を飲む

これだけでもかなり克服できそうな感じ。息子もすでに立ち直ってきています、素直だなあ(笑)しかし思い込みは大切ですからね。なにより一番の薬は「安心感」。これ絶対に必要です。次回がいつなのかわからないけれど、今回より楽しめますように!

以上、初めての乗り物酔いについてのまとめでした。

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