5歳を過ぎた頃から『不安・恐怖・心配・わくわく』など、気持ちが高ぶると精神的に不安定になり吐き気を訴えるようになった息子。今回はこの吐き気について考察してみようと思います。
節分の鬼が怖すぎる
今思えば、初めて症状が現れたのは保育園4歳クラスの節分イベント前日でした。前年の節分で初めて鬼(=園長先生扮する赤鬼)を見た息子、相当衝撃だったようです。それから一年、ずっと次の節分を怖がっていました(苦笑)そして節分を翌日に控えた朝、登園をしてしばらくすると園から電話が。
- 登園してから急に具合が悪くなり4回嘔吐しました!
- 熱は特にないのですがお迎えをお願いします!
朝はあんなに元気だったのにどうしたー??4回も嘔吐しているならば急いで迎えに行かなくては・・・と仕事を休み迎えに行くと、事務室に隔離されていた息子がニッコリ顔を出す(苦笑)すでに落ち着いて元気そうです。
それでも、その足でかかりつけ医にて診察。特に病気の兆候がなく、家で安静にしてご飯も食べられたら明日の登園は問題ないとのことで一安心。ただ、帰ってから顔を曇らせてつぶやく息子。
明日の鬼、怖いんだ・・・
そっかー、明日は鬼が来るのか。でも、きっと今日具合悪くなったから、鬼も避けてくれるかもよ?
そうかな?じゃあ捕まらないかな??みんなで鬼に投げる豆とカバン作ったんだー。明日鬼のお腹に豆をぶつけてくる!
そして翌日は元気に登園しましたが・・・まんまと鬼にロックオンされて抱えられ、泣き叫んでいる写真がお迎え時に貼ってありました。園長先生、気合入りすぎ(苦笑)
ちなみに、今年もまもなく保育園生活最後の節分がやって来ます。
ねえ、また鬼来るかな・・・?他の保育園の鬼はかわいいのに、どうしてここには怖いのが来るんだろう。あの鬼はね、豆が効かないんだよ。何分くらいでいなくなるのかな・・・。
相当ブルーになっていますよ(苦笑)あまりの怖がりようなので
本当に怖くて耐えられなかったら、前の日に鬼が怖くなくなるとっておきの秘密を教えてあげるよ!任せておいて!!
と伝えました。
それを聞いて少し元気になった息子。本当は、鬼を信じているうちは種明かしをするつもりはないのだけれど、あまりにも体調に響くほど怖いのならば、やはり楽しい要素も入れないと気の毒なのでね(笑)ちょっとだけ秘密を教えてあげようと思っています。
雷が怖すぎる
以前から雷を怖がっていた息子。暗闇がピカッと光るのも苦手。空から聞こえるゴロゴロゴロ・・・という不気味な音も苦手。近くに落雷があったなら、本当に頭を抱えて絶叫しながら泣き叫んでいます。
その日も激しい雷雨で布団を頭からかぶって震えていた息子。ようやく雷が遠ざかり、布団から出てきて笑顔が戻り、寝る前に雷の話しをし出しました。
もう雷は来ない?
いやー、夏の間はまだ何度かあるかもよ?
そんな話をしているうちに、
・・・おえっ、何か気持ち悪い・・・うえっ・・・!
気持ち悪い・・・うわーーーーん!
と言いだしトイレに駆け込んでいきました。嘔吐までは行かないけれど、ひたすら「おえっ・・・!」となり、その日は就寝時も袋を抱えてヨレヨレで就寝。
ちなみに翌日は元気で、雷が来た時にどうすれば安全か?など詳しく聞いてきたり、本で雷を調べたりしていました。冬にはめったに雷が来ないと知り、寒いこの時期は快適に過ごしています。
怖い話が怖すぎる
「なんか怖い話をしてー」と言い出した息子。保育園でも一時妖怪ブームだったからか興味津々。
母譲りで怖い話(不思議な話)には事欠かない私、いくつか解りやすいものを話してみると、徐々に顔が引きつっていく息子。
「今日はそのへんにしとくー」と自分で幕を引き、布団に入ると…。
「おえっ…」「うえっ…気持ち悪い…!」と袋を抱えて泣き出し、夜中もうなされながら何度か「おえっ…!」と起き出していました。
お化け、どーん!!
という怖さではなく、ジワリと来る話しを聞き、息子は感受性の強さをここぞとばかりに発揮し色々想像して精神的にやられたもよう。かなり参っていました。ごめんなさい(苦笑)
保育参観がワクワクドキドキ過ぎる
粘土やスライム、絵の具を素手で触って楽しむ「感触あそび」、息子は大の苦手です。以前、保育参観で親も一緒に参加するコーナーがあり、私が行く日はこの「感触あそび」の日でした。
大の苦手である感触あそび、でも今回は私が一緒に参加すると聞いて「保育参観とっても楽しみなんだーっ!」と言ってくれた息子。
しかし、保育園に自分の親が来て一緒に遊べるワクワクと、大量の小麦粉を水で練って食紅で色を付ける作業のドキドキが入り交じり、保育参観当日の朝、いきなり嘔吐!
自分でも「急に気持ち悪くなっちゃったんだ、でももう平気みたい」と言っていた通り、病院でも特に問題なし。その後の保育参観では先生がビックリするくらい頑張って粘土を練り、普段はあり得ないくらい手を汚して楽しんでいました。がんばったね!
周期性嘔吐症?いや、ただのストレスか?
こんな感じで吐き気が現れる息子の症状は一体何なのだろう?と自分なりに調べたところ周期性嘔吐症というものが目につきました。
精神的な刺激に敏感だったり、心配性、興奮しやすい子どもに見られる症状で、多くの原因はストレスから来る、発症する年齢は大体2-10歳くらい、線の細い男児に多い、家族に片頭痛持ちが多いのも特徴とあります。息子バッチリ当てはまっていますな(笑)
子供に発症する理由としては、
- 精神的ストレスをうまく処理できない
- 脳の中枢神経系が未熟
などか挙げられていました。吐き気だけのもの、または嘔吐を伴うもの、特定の場面だけ、または様々な場面で、すぐに治まるもの、または数ヶ月続くもの、色々なパターンがあるようです。
いわゆる病気の症状はなく、吐き気がしても便意などはあまり伴わないとのこと。しかしストレスが原因であるならば、場合によっては頭痛やめまいを引き起こすこともあり、吐き気から胃がムカムカすることもあるので、素人には判断出来ません。
もちろん息子も、病院で検査をしたり診断されたわけではありません。あくまでも「似た症状だな」ってレベルのお話です。
ただ、心因的ストレスが絡んでいることは間違いないと思うので、これからの対処法を検討してみました。
心因的な問題には魔法の薬を(笑)
吐き気があり実際に嘔吐することもあるのだから、まずは何か病気にかかっていないか診察してもらうことは何より大切です。そして、その後に何も原因となるものが見つからない場合には、心因的ストレスを和らげる方法を考えてみます。
息子の場合、夜中に気持ち悪くて横にもなれずぐったりしているときに「魔法のラムネ」を一粒あげました。
これ、お菓子屋さんに売っている普通のラムネ。
でも、これが気持ち悪いときに薬以上に効くことがあるんだって!
すると、ヘロヘロの息子、さっそく起きだして一粒パクリ。
へえー、うん、なんか効きそうな気がする!
これ食べてから寝てみるね。
そういって意外にもすんなり寝付きました。そういえば私も子供の頃に、乗り物酔いに効く薬だといわれてラムネみたいなお菓子を食べ、実際に酔わなかったりしたよなあ。不安を取り除く方法は、こういったことでも有効なんですよね。
まだまだ成長過程にある子供。守備範囲外、予想外のストレスを受けて気持ちが不安定になることもたくさんあると思います。そんな時こそ、温かく「どん!」と構えて受け止めてあげたい。そして、いろいろな魔法の薬をチョイスしながら楽しく乗り越えていきたいと思います(笑)
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