小4(10歳)三者面談で息子の変貌を見た

今更ですが、息子はかなり敏感で繊細な気質の持ち主です。

小学校入学当初から、毎朝緊張で涙に濡れた顔で私と一緒に登校していました。緊張の理由はいろいろありますが「毎朝の空気、匂いが違うこと」「今日は何が起きるのか、自分は何をすればいいのか不安だというようなことを主な理由として挙げていました。

とはいっても、学校自体は楽しんでいるのですよ。先生も友達も授業も楽しいとのことで、本当に毎朝登校時だけの緊張なのですが。

そんな息子を毎朝たくさんの先生が温かく迎えてくれました。真面目な先生も、フレンドリーな先生も、体育会系の先生も、みんな本当に笑顔で優しくて。送りに行く私にも「お母さん、毎朝ありがとうございます!」と明るく声をかけてくれます。

そんな温かい雰囲気に見守られながら息子も楽しく学校生活を過ごし現在4年生。

1-3年の担任の先生とは、面談やその他の機会もあわせて何度か息子と一緒に話しをすることがありました。息子は、親が一緒の安心感があっても、仲良しの担任の先生にちゃんと一線を引いて接していました。息子の性格上、学校と家での裏表はないようだけれど、とりあえず先生の前だからイタズラしないで待っておくかな、って感じの想定内の行動ですね。

そのため今回の三者面談も、ある程度はふざけた態度を取ったり、よそ見したり話を聞かなかったりは予想していましたが。いやー、今回は私の想像を超えた面談になりましたね(笑)

先生からの報告

これ、毎回特にないんですよね。今年度の先生は今までとはタイプの違う先生なので。

例えば、こんなことがありました、苦手だったこれもこうしてがんばっていました、ここは今後こうしたほうがもっと良くなるかもしれません、的なアドバイスもなく。

ただ学力テストの結果やテスト用紙を見せてくれて、そこにある結果をそのまま口頭で教えてくれるだけっていうか(笑)

しいて言うならば「たぶん持っている能力はかなり高いお子さんだなと思うんです」という一言が、唯一他からは見えない先生の考え、感想だったのかなと思います。でも、それ以外は何というか、目の前の結果を繰り返し読み上げるだけというか。ま、いいけれど。

そしてあっさり終わるはずの面談でしたが、なんと息子が反撃に出始めました(笑)

とにかく反論!

先生が話の中で「授業中は椅子を横に向けて座ったり、ひどい時はお友達とちょっかい出し合ったり、集中して話を聞いていない感じが多いですよねー、でもなぜかテストになると、何でかわかりませんがいい点を取っちゃうんですよねー」とため息交じりに言いました。

あらあら先生、その言い方はどうなの?って思っていると、すかさず息子、

「何でじゃないでしょ、実力ですよ、授業の説明も聞いてますし」

と言い出した。え?なに息子、こうやって反論したりできるんだ??私はかなりビックリしました。なんだか楽しくなってきた!

その後も先生「とにかく字が雑なんですねー、ほらこのテストも。これでもまだましな方なんですよー」と話しだしました。またまた言い方にクセあるな(笑)「字は美しく書きましょう、字には人間性が表れますよ~」と言われると、

「まあ確かに雑なのは認めますがー、でも書けるときは書いてるし、この字も人間性じゃないですか?こういう人間なんですって。人には個性があるんだし、みんなが同じきれいな字を書くわけじゃないでしょう」

と熱弁。おお、雑なのは認めるんだな。でも息子の意見も間違ってないぞ!しかし先生も「うーん、そうねえ…でも、字は丁寧に書きましょう」と負けてない。

さらに仲良しの女子とふざけて蹴りあって遊んでいる話しを出してきて「もう本当にね、蹴ったりはやめてください。みんなが心配してるし、相手は女の子だし、あなたは男の子でしょ~」というと、

「蹴ってるんじゃなくて、蹴りあってるんですよ、先生が見てないところで散々こっちも蹴られてるんですよ。まあ、お互い遊んじゃってるんだけど。でも一方的じゃないですよ、それに女子だからとか男子とか、男女平等じゃないんですかー?女子だって体格が良かったり、喧嘩強かったりたくさんいますよ、男子だってみんな強いわけじゃない、だから男子女子ってのはどうですかねー」

と、長々反論している。おお、確かにその通りだな。男子だからどうこうでなく、体格差や能力で見極めてほしい。

そして「下を見て安心しないで、常に上を見て向上できるクラスにしていって下さいね~」と言われると、

「へ?何ですか?よくわかんない」

とポカン。いやいや、先生。それは意味わかるけど、息子どうこうより、先生の技量にもかかっているかもしれませんな。ちょっとビックリした(笑)

しかし息子が自分の意見を臆せず表に出すのは初めて見た。もちろん普段も信頼している仲間や大人の前では自分を開放しているけれども。じゃあ先生を信頼して話しているのかな?と思って見たのだけれど、なんか違う…。

まあ、文面通りの言葉を言ってはいても、言い方は結構ヘラヘラ軽い感じで言ってるんですよ。でも様子を見てみると椅子は斜めに座り机に片手乗せて顔は薄ら笑い浮かべてるし。おいおい、何か怖いって(笑)

言い方は悪いけれど、息子先生を心底バカにしてないか?それともいつもの軽い調子でふざけてるだけ?普段見ない光景を見た私は興味津々で、話の内容は二の次になっちゃいました。

その後、別の話しでまた問題が勃発してサラッと帰るはずが、時間が過ぎた上に面倒まで持ち帰って来た三者面談でしたが、私としては息子の予想外の一面を見ることが出来て新鮮でしたね。

帰ってからの息子

「ちょっとちょっと、結構自分の意見言って来たね~!やるじゃん!」と息子に言うと、

「だって先生の話しさ「落ち着きない、字が雑、蹴ってふざけている」って話しは確かに当たってるけど、でもそれ以外の話しが全部違ってるよ、見えてないものありすぎるあなたの目は節穴ですか??ってヤツだよ!」

と言っていた。すごいなー、おい。

でも、字が雑なのは自負しているようで「あんなこと言ったけどさ、あまりにも雑な人間て思われるのもやっぱイヤだから、明日から少しはキレイに書いてこようかな」とも言っていてカワイイ面も。いつもの息子らしいな(笑)

こんな感じで、今回の三者面談は息子の新たな一面を目の当たりに出来て良い経験でした。まあ、先生に対する態度がなってない!って、思われるかもしれないけれど、それは話の内容にもよるしねえ、他にも色々と…笑

息子には「今回の反論はほぼ正論だった」と伝えておきました。

4年生になり、繊細気質で相手の顔色を読みすぎる息子の人間性が変わって来たのか、それともこの先生の元で変わったのか。謎も多いけれど…。

これからも「人を傷つけること」「悪い嘘をつくこと」だけはしないように。それから「あいさつ」は出来るだけ自分から言うように。その最低ラインを意識して、元気に過ごしてほしいなって思います!

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