先日、歯の定期検診で見つかった、歯と歯の間の小さな虫歯。
麻酔やだー、痛いのやだー、フッ素もやだー
先週からこの日が来るのを恐れていた息子。ついに治療する日が来ました。
といっても、病院へ行くこと自体は特に嫌がることなく待合室まで行けるのは立派だと思う。もちろん、名前が呼ばれて診察室へ行くとグデグデになりますけれどね。
診察台へ上がるまではすんなりだけど、エプロンをつけるあたりから殺気立ってくる。
まだ何にもしないで!さわんないで!ちゃんと説明してよ!!
先生、もちろんこれには慣れっこです。ちゃんと器具を見せてくれて、何を何秒やるのかしっかり説明してくれる。でも、スムーズに説明が進みすぎて、息子はまた「待ってまって!」となんだかんだクレームつけてる(苦笑)
これ、説明を聞きたい気持ちはもちろんあるけれど、それ以上に「あれはなに?これは何するもの?」とひとつひとつ質問したり説明を受けたりする時間で、気持ちを整理して落ち着かせようとしているんだと思います。
口も悪いし、騒がしいし、大泣きもするけれど、いつでも治療に真剣に取り組んでいることは、担当の先生も良くわかってくれている。ありがたや。
そして、まずは表面麻酔から。
もうすでにここで「黄色!!気持ち悪!!まずっ!!おえぇ!!!げえぇっ!!」と騒いでいます。ガーゼで塗布したところを押さえながら、見えないところで注射器を構えて、ちらっとこちらを見て笑う先生。『…今打っちゃおうかと思います』という目をしていた(笑)
そして本当に「○○くーん、ちょっとチクってするよー」と言うと注射体制に。息子ギョッとしつつも「1秒ずつだよ!!約束覚えてる???」と必死に確認。「覚えていまーす!行くよー」と先生。
ぎゃああああああ!!!痛い痛い!!まずい!!!ぎゃあああああ!!
超絶叫です、痛い?まずい?なんだ?
そんな中、久々に担当助教授の先生が様子を見に来て「お。久しぶりー、こんにちはー、がんばってる?元気かー?」と、のん気に話しかけると、わんわん泣いて叫びつつ、首振っています。
先生懲りずに「もう何年生になった?いくつだっけ?」となおも質問。
息子はそれどころじゃないって感じですが、指1本出してます。1年生って言ってるのか??
「4年生になりましたー」と私が言うと「ええええ!!もう4年生か!!変わってないなあ、がんばれー!」と笑いながら去っていく先生。
初診の時は年長さんだったからね。もう3年以上たったんだなあ。確かに相変わらずの大騒ぎで、毎回注目の的になっているのは間違いない(笑)
息子は「何なんだよ!!」って顔していたけれど、今は治療治療。
麻酔が効くのを待って治療再開。早速削ります。
もうここまでくれば、後はそんなに時間もかからず痛みもないはずですが、最後の抵抗をしている息子。削っていても何か言ってる。
先生も私も、何だかんだ息子に話しかけていると「ちょっと、誰も話しかけないで!!」と怒ってる(苦笑)大人二人「はーい、すみません」と返事をして黙々と治療。しかし先生、ものすごく手際よいなあ。
あっという間に治療が終わり、歯のチェック。そして、前回ゆれていた乳歯の銀歯を麻酔なしで抜いたところに、ほんの数ミリの乳歯の根っこが残っていたところがあるのですが、先生が私にまた目配せ。『…取っちゃっていいですかー?』っていうニヤリとした悪そうな目だった(笑)
私が「うんうん」と頷くと同時に、カリカリカリっと一気に削り取った先生。
いってーっ!!ちょっと何??今なにした???
息子、怒り心頭でしたが、残っていた乳歯のかけらを見せられて「残ってた乳歯だよー、お持ち帰りするよね?」と聞かれると「もちろん持って帰るよ!!」と即回答。怒り終了って感じ。
最後に歯のクリーニングをして写真を撮り、残るはフッ素塗布ですが、これまた大絶叫。心底嫌がってます。
フッ素塗布なんて痛くも痒くもないだろうに。
でも、涙ポロポロの息子に「一度舐めさせてもらったらどう?」と聞くと「まずいに決まってる!いつもまずいんだし!!」と怒りつつも「でもちょっと舐めてみる」とチャレンジ。
先生にちょんちょんと口につけてもらうと「…まずくない」、もう一度舐めてみると「…ん?いけるかも」。おー、いいじゃん!今のうちだ。
先生も「よーーし、じゃあちょっとずつ塗ろうか!」と言って早速始めると、
おー、大丈夫みたいっ!おいしくないけど行けるかも!あははは!!
と口を開けたままご機嫌。やったじゃん、フッ素クリアだー(笑)
こうして、現時点での虫歯治療とフッ素塗布は無事終了!次はまた三ヶ月後の定期検診ですね。次回は問題なければフッ素塗布だけなので、フッ素クリアした息子は「超楽ちんじゃん!!」と満面。
また虫歯を増やさないように気をつけていこう!
夜寝る前に、
今日もたくさん泣いたり騒いじゃったね。本当に注射痛かった…。でもがんばったんだー。
照れ笑いの息子ですが「恥ずかしがることないよー。しっかりと治療の流れを聞いて、怖くて痛いながらも、最後まで治療出来たんだからさ。フッ素もクリアできたし、バッチリじゃん!お疲れさまでした!」と言うと、うんうん、と嬉しそうに眠りにつきました。
確かに、隣のブースで同じく麻酔の注射を打ったであろう2-3歳年下の子の泣き声とは比較できないほどの絶叫と泣き声でしたが(隣の泣き声は一瞬でかき消された笑)、たぶん誰よりも治療の流れを真剣に漏らさず聞いて器具を見て触ってチェックしていると思う。
息子のブース以外についていた研修生や実習生も、帰る時に「がんばりましたね!」「さようなら!」とみんな笑顔で手を振って見送ってくれました。
毎回一生懸命がんばって治療に向き合う息子、これからも温かく見守りたいと思います。
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